ユングのタイプ論に基づいた性格診断テストでは、あなた自身の性格タイプを知り、自分自身や周りの人々を理解することにつながります。MBTIや16TEST、16Personalitiesなど様々な性格診断がありますので、まずは試してみませんか?
診断テストはこちらから無料で診断できます(約5~10分)
MBTIでは4つの心理機能のみどのように使っているのか説明しているのに対して、ソシオニクスでは8つ全ての心理機能をどのように使っているか触れています。そのような精神構造をモデルAといいます。(詳しくは以下の記事より)
今回は、そのモデルAについて、説明します。すなわち、MBTIでは触れられることのなかった残りの4つの心理機能まで含めた8つの心理機能がどのように使われるか説明します。
もくじ
8つの心理機能/8つの要素
MBTIでは、情報の受け取り方/情報の処理の仕方という分類をしましたが、ソシオニクスでは、情報を合理的に扱うことができるか/非合理かといった分類をします。
MBTIの情報をどのように処理するか(判断するか)といった心理機能はそれぞれ、外向的感情(Fe)・内向的感情(Fi)・外向的思考(Te)・内向的思考(Ti)といった風に分けられますが、ソシオニクス的にはこれらは合理的に扱うことができる、ということで合理的な要素として扱います。
同様に、どのように知覚するかという心理機能、それぞれ外向的直観(Ne)・内向的直観(Ni)・外向的感覚(Se)・内向的感覚(Si)は合理的には扱えないので、非合理な要素として扱います。
以下にそれぞれの8機能の意味合い、概略図を書きましたので参考にしてください。
第一機能 リーダー(Leader)その人の最も特徴的な機能
MBTIの主機能と同様です。その人の特徴的な心理機能であり、自身でもそれが自分の長所である自覚があるような機能と言えます。
ENTP型だと外向的直観(Ne)、INFP型だと内向的感情(Fi)といった風に、MBTIと同じように考えて大丈夫です。
平常時でも、困難を感じた時でも、意識的に最も使う心理機能ともなっています。
第二機能 創造性(creative)その人の長所を補助する機能
第二機能は、長所を補完するような機能です。この第二機能は自身でも得意だと思っていますが、意識しなければ発揮しないことがあるでしょう。MBTIの第二機能と同様であり、ENTP型だと内向的思考(Ti)、INFP型だと外向的直観(Ne)となります。
意識しなければ発動しない機能であったり、実は対照的な心理機能を使っていることも多々あるので、あてにはなりませんが、うまく使えると、道が開かれるような機能と言えるでしょう。
第三機能 役割(Role)自覚のある短所
第三機能には、MBTIの第三機能とは異なり、主機能の外向性/内向性はそのままでS/N,F/Tが入れ替わった要素が当てはまります。
自覚のある弱点の心理機能といえるのがこの第三機能です。
自覚があるので、この第三機能を改善しようと努力するものの、苦手意識が依然として残るのがこの第三機能です。
ENTP型では主機能がNeなので、外向的感覚(Se)、INFP型では主機能がFiなので内向的思考(Ti)がきます。
第四機能 脆弱(Vulnerable)その人の最も特徴的な短所
第四機能には、MBTIの第四機能(劣勢機能)とは異なり、第二機能の外向性/内向性はそのままでS/N,F/Tが入れ替わった要素が当てはまります。
最もその人の弱点であると言う風に認識している機能となります。そのため、自分から使うこともあまりなく、使うことでストレスを感じます。
ENTP型では第二機能がTiなので、内向的感情(Fi)、INFP型では第二機能がNeなので内向的思考(Si)がきます。
第五機能 示唆(suggestive)その人の盲点
第五機能には、MBTIの第四機能(劣勢機能)が当てはまります。
ソシオニクスの第五機能では、その人が克服すべきポイントであり、この機能をどう扱うかが人生を握っていると言えるような機能です。
本人はあまり自覚していないですが、その本人にはほぼ欠けているような心理機能です。
第六機能 行動(mobilization)気づいていない自身への影響
第六機能には、MBTIの第三機能が当てはまります。
MBTIでも第三機能には諸説あったように、ソシオニクスでも諸説あります。あまり育たない機能や、社会に適合するために気づかぬうちに身につけた機能という解釈があります。本人は気づいてはいませんが、苦手ながらも、気づかぬうちに使いこなすことができる機能と言えるでしょう。
第七機能 観察(Observing)自身の無意識
第七機能には、主機能(第一機能)の外向性/内向性を反転させたものが当てはまります。
MBTIでいう、ENTPは第一機能がNeなので、ソシオ二クスの第七機能は内向的直観(Ni)、INFPであれば第一機能がFiですので、ソシオ二クスの第七機能は外向的感情(Fe)という風になります。
第七機能は無意識の中で働いているような心理機能で、意識的に使うと第二機能と対立するような心理機能であるために、ストレスを感じ、通常は不快感を感じていることが多いです。しかし、必要な時には使用することができる機能であり、実は得意な心理機能で、困難に遭遇した時に上手く使うことができる機能とも言われています。
第八機能 証明(Demonstrative)
第八機能には、第二機能の外向性/内向性を反転させたような心理機能となります。MBTIでいう、ENTPは第二機能がTiなので、ソシオ二クスの第七機能は外向的思考(Te)、INFPであれば第二機能がNeですので、ソシオ二クスの第七機能は内向的直観(Ni)という風になります。
この第八機能は、その人の潜在意識の中でよく使っている機能となります。実は第一機能と同じくらいには使っている機能ですが、使っている本人は不覚な心理機能です。
16タイプそれぞれの心理機能
今回はMBTIの16タイプの心理機能を一覧にした画像を作成しましたので、使ってみてください
①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用
16タイプ性格診断 - MBTIを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。入門書としても応用本としてもトップクラスに評価されている本で、お値段こそすこし高いですが基本的な考え方を体系的に説明してくれている1冊になります。1冊目を探しているあなたにも、ざっくり理解しているあなたも必読です。
②ユング心理学でわかる8つの性格
心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。
③新版エニアグラム【基礎編】
9タイプ性格診断 - エニアグラムを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。エニアグラムの本は数多くありますが、筆者はこの本が最も理解しやすく感じました。9タイプの特性をまずは理解したいあなたに、エニアグラムをもっと理解したいあなたにオススメの一冊になります。