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ESTJの心理機能が発達することを理解するためには、ESTJの心理機能の体系について理解することが大切です。ESTJの持っている心理機能の中で、どのような心理機能が快適に使用できるかということを理解し、ESTJの成長を考えるということになります。

ESTJの心理機能は、上記の左から順番に得意な機能であり、右に行くごとに苦手な心理機能となります。ESTJの場合には、外向的思考(Te)、内向的感覚(Si)、外向的直観(Ne)、内向的感情(Fi)といった順番になることでしょう。
もくじ
ESTJの子供時代(幼少期と思春期)
外向的思考の成長
ESTJが最も得意とする機能「外向的思考」。その機能の開発は、幼少期から既に始まっています。
彼らは知的好奇心旺盛な子供たちであり、いつも周囲の大人たちに対して「あれはどうして、あんなふうになるの?」などと尋ねては、大人たちを困らせていることでしょう。そして彼らには「それは、そういうものなんだよ」という、大人がつい使いがちな曖昧な返答は通用しません。彼らの旺盛な知的好奇心は、大人たちの誤魔化すような言葉を許さないでしょう。
そして彼らはまた一般的にとても理性的であり客観的な視点を持っていて、そのため自分の感情を表現し他者に伝えることを苦手としています。さらに感情の振れ幅も、他のパーソナリティと比較すると、彼らはやや控えめであるといえるでしょう。それゆえに彼らは、幼いころから周囲に「冷たい」という印象を与えるかもしれませんし、集団の中で孤立することもあります。
思春期に入るまでの間に、この機能が十分なサポート、つまり質問に対して的確な答えを教えてくれる大人の不在や、本やインターネットといった知識を収集することができる環境に恵まれなかった場合。彼らは自ら情報を集める技術や、知識をもとに物事を評価し自分の意見を定める能力を身に付けることできず、したがって自分の立場や決定を自分で決められずに、周りに流されがちになるでしょう。
ESTJの子供時代の特徴
- 優等生になりがち
- 真面目で、学校でも活躍する
- 整理整頓・予習復習をしっかりする
- 宿題は忘れずにできる
子供時代から30代にかけて
内向的感覚の成長
思春期になるとESTJは補助機能である「内向的感覚」の開発を開始します。
彼らは現実の世界で自らが起こした行動や感じたことといった「経験」、そして現実の世界に対する「興味関心」といった主観を基にして、想像力を働かせていきます。
積極的に、日常の中に存在している「何か」、例えば「料理の匂い」や「電灯の光の色」といったものに気付き、それについて考えを巡らせてみることで、この機能の発展が促されるでしょう。
彼らはまたこの時期に、地理学や自然科学といった事実を主題として扱う学問への興味関心を高めます。そして彼らは仕事においても、日常生活においても、非常に良い記憶力を示すでしょう。
この機能が十分なサポート、例えば静かに一人で内省する時間を設けられなかったり、周囲の喧騒に思考を邪魔されたり等をして、十分に開発されなかった場合。彼らは早合点をしがちになり、その結果として誤った決断を下すようになるかもしれません。十分に情報を精査せず、目に見えた可能性も検討しないで即決し、且つその誤った決断に固執するようになるでしょう。
ESTJのさらなる成長
彼らの過ごしてきた環境が、彼らの成長を妨害することなく、開発を十分にサポートしてきていたと仮定したとき。ESTJは20年ほどで外向的思考と内向的感覚の開発を終え、その二点に関しては優れた能力を発揮するようになるでしょう。
そして彼らが改善すべき分野は恐らく「第三機能」と「劣位機能」の二つ。第三機能である「外向的直観」と、劣位機能である「内向的感情」の未発達な側面から来ると考えられます。以下は改善のためのいくつかの提案です。
- 決断を下す前に。詳細な情報をより集める努力をし、再度十分に検討する
- 毎日の中で何気なく行っている行動が、将来に与えるであろう影響を予測し、改善する方法を考える
- 自分が気持ちよく仕事をするために、まずは周囲の人々に励ましや感謝の言葉を贈る
- 他者が経験談を語るとき。それを聞き流さずに、その話を聞こうとする姿勢を身につける努力をする
- 斬新すぎると思えるアイデアも、すぐに切り捨てることはせずに検討し、積極的に候補へ取り入れてみる
30代から中年まで
外向的直観の開発
30歳頃になると、ESTJは更なる成長の必要性を感じ、第三機能である「外向的直観」の開発を開始します。
それによりESTJは、様々な行動がどのような結果を最終的にもたらすのかを素早く予測する能力を使い始めるようになります。結果を予測できるようになるため、彼らは長期的な目標や目的の達成に対し、理由のない不安を抱かないようになっていくでしょう。また同時に彼らは夢を思い描くようになり、よりよい未来を望むようになるかもしれません。
そしてESTJは下記の簡単な演習を通して、外向的直観をさらに発展させることができます。
- あなたが今までやったこと、挑戦したことがない物事のリストを作り、それを実行するための計画を立ててみる。
- 世界情勢や歴史を読み解き、問題や混乱が発生するパターンを探し出し、自分の力でパターンの仮設を組み立ててみる。
- 自然の中から何かをひとつ選び、それについての抽象的な詩を書いてみる。それを説明するために、すぐに分かってしまうような物理的な属性や特徴を使用せずに、チャレンジしてみましょう。
中年期以降について
内向的感情の成長
中年以降、ESTJの焦点は劣位機能である「内向的感情」に向けられます。
十分に開発されていない内向的感情は、ストレスを感じる状況下に置かれた際に、幼稚で未発達な姿で表面化します。そのときESTJは非常に感情的になったり、どうすることもできない抑うつ気分を感じるようになったりするでしょう。
しかし中年期には、全体性と継続的な成長を達成するためにその劣位機能を発達させ、課題をクリアしなければならないという、意識の変化と変身願望が起こります。それは難しいことですし、避けて通りたい道であるでしょうが、成長のためには必要とされる変革です。
下に記したものは、内向的感情を意識的に発展させていく際に役に立つ簡単な演習です。
- あなたにとって重要で大切だと感じる人物の、長所について考えてみましょう。そして、その人を称え、直接的に感謝の意を伝える時間を設けるように。
- もしあなたが誰かと衝突しているのであれば、相手にとっては何が重要であるから、あなたと対立しているのか、その理由を考えるよう努めてください。そして相手でなくあなたが間違っていると思われるときに、あなたが正しいと思い込んでいる物事を手放すことができるかどうか自問し、自分をよく省みて下さい。
- グループミーティングでは、他者の言葉および音のない合図をよく観察し、彼らのボディランゲージを観察して、その情報だけをもとに人々の考えや感情を測る努力をしてみましょう。
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