MBTI

先生のMBTIタイプにおける、後天的な性格影響について

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小学校や中学校のような学校教育において、個人個人の生徒に対して教師のもたらす影響は強いですよね。先生の言っていることが理解できない、学校の先生は私のなりたい姿ではないと感じている人も一部いるかと思います。実際に、学校の先生の性格タイプには偏りがあると言われています。今回はその点について解説します。

教師の性格タイプ(MBTI)の傾向

ISTJ
6.12%
n=3
ISFJ
18.37%
n=9
INFJ
2.04%
n=1
INTJ
ISTPISFP
2.04%
n=1
INFP
6.12%
n=3
INTP
4.08%
n=2
ESTPESFP
10.20%
n=5
ENFP
22.45%
n=11
ENTP
4.08%
n=2
ESTJ
4.08%
n=2
ESFJ
14.29%
n=7 
ENFJ
4.08%
n=2
ENTJ
2.04%
n=1

引用元: 2005年刊 Japan-APT第1回大会プログラム – 教師の自己分析と子どもの個性を発見するためのMBTI (千葉敬愛短期大学 大野雄子)

上記は、日本における教師のパーソナリティがどのように分布しているかを示した論文の一部データです。n数は約50程度とざっくりとした指標です。このテーブルデータより、日本国内では多くの人が、ISFJの教師やENFPの教師と遭遇することが多いということが分かります。特に顕著な指標として、合理的な心理機能であるT型かF型かという結果があります。

このデータ上では、T型の人が20.4%程度であるのに対して、F型の教師が79.6%という結果になりました。すなわち、日本教育の中では、F型の先生が多いという結果が得られたということです。

すなわち、教師の心理機能の中では感情に関する心理機能(内向的感情、外向的感情)を主機能や第二機能として持っている可能性が高いために、教師自身思考機能を使うことが得意ではない傾向があるということです。劣勢機能であることも多いために、不快感を示す可能性もあります。学校の中で、問題児とされている人は内向的思考を使う傾向にあるという記事を以前に書いたこともありますが、相関性があると言えそうですね。(以下に、該当する内向的思考の記事のリンクを貼ります)

【タイプ論】内向的思考についてユングのタイプ論にて語られる内向的思考ですが、内向的思考(Ti)とは、独自の理論を構築したり、独自の思想を展開するために必要な心理機能で...

海外の教師/教授の性格の傾向


(引用: PERSONALITY PLAYBOOK)

上記は、米国の教師における性格の傾向を示したものです。青軸が高校教師、赤軸が大学教授の傾向になります。全体を通して、判断型(J型)の人が多いという傾向が出ています。海外での、感情・思考型の比率は定かではありませんが、国内では、知覚型(P型)の先生・判断型(J型)の先生の比率はほぼ等しい一方で、米国ではJ型の方が多いという結果が出ています。

各タイプごとの先生の特徴

ESTJの先生

ESTJの先生は、ルールを作ること、ルールを教えることが得意な先生であり、事実や数字に基づいて論理的に勉強を教えてくれるので、分かりやすい先生として評判でしょう。その一方で、ルールから外れる生徒には厳しい先生として恐れられている傾向もあります。

ISTJの先生

ISTJの先生は、記憶力がよく、学生に秩序やルールの大切さを教えてくれる先生です。ISTJの先生はESTJほど恐れられてはいませんが、学校のルールを守る生徒に対しては厳しい姿勢を見せ、時々柔軟性にかけていますが、基本的には熱心な先生でしょう。

ESTPの先生

ESTPは活動的であり、運動が得意であることも多く、体育教師によく見られる性格といえるでしょう。体の動かし方など、具体的に詳細に着目し、生徒に教えることを得意とすることでしょう。

ISTPの先生

ISTPは手先が器用な傾向が強く、道具を使うことを得意とするタイプです。何かしら技術職に就いている人も多いように、先生としても技術科の先生である傾向にあります。ISTPの先生は、機械がどのように動き、どのような作用をするのか説明することがうまいでしょう。

ESFJの先生

ESFJの先生は、親身な性格ですが、規律正しくない生徒には厳しい、典型的な日本の先生のイメージ像でしょう。ルールを守ること、そして規則正しい生活を送ることなどを生徒に教えることがうまいです。また、観察力もあるために、生徒のいざこざを対処することにも長けています。

ISFJの先生

ISFJの先生は、ESFJに近く、親身な性格で、規律正しさを生徒に教える、典型的な日本の先生のイメージ像です。ESFJと比べると、やや控えめでおとなしい先生ですが、面倒見のいい先生として活躍していることでしょう。

ESFPの先生

ESFPの先生は、実際の行動をすることや、真に自己表現することを自ら教えてくれる熱血教師にありがちな性格でしょう。

ISFPの先生

ISFPは、教室が平和であるために生徒に親身であったり、優しい先生として評価される傾向があるでしょう。その結果、調和のとれた教室が生み出されがちでしょう。

ENFJの先生

ENFJの先生は、積極的に生徒をフォローすることのできる先生であり、また教えることもうまく一定の評価のある先生でしょう。人と人の絆について強い思想があるために、暑苦しく感じることもあるかもしれません。

INFJの先生

INFJの先生は、スクールカウンセリングを得意としそうな分析が得意な少し俯瞰して学生を見守る先生でしょう。人がどのように行動しているのか分析することを得意としていますが、雰囲気はゆるやかで大人しそうに見えるかもしれません。

ENFPの先生

ENFPの先生は、どこか天然さを持っている創造的な先生である傾向があり、生徒にいじられることも少なくない先生でしょう。しかし、締める時には締めるが基本的には緩い先生で放任主義の傾向がありそうです。

INFPの先生

INFPの先生は倫理観や自分の世界観が独特な先生であり、作家のように生徒に対して問いを投げかけるような先生である傾向があるでしょう。新しい視点を生徒に与えるという意味で優れているでしょう。

ENTPの先生

ENTPの先生は、ジョークを織り交ぜながら授業を展開し、物事の様々な見解を生徒に与えるような教師であることでしょう。ルールや当たり前を疑うことなど、学校では教えてくれないことを教えそうな傾向にあります。

INTPの先生

INTPの先生は、少しコミュニケーションに問題を抱えていそうな先生で、技術系・数学物理系の先生として居る可能性があります。複雑な物事を解析する手法を熟知していることから、原理原則から思考するタイプの人にはピカイチ光る先生の傾向があるでしょう。

ENTJの先生

ENTJの先生が率いている教室では、ルールや原則を重んじていることから、少し堅苦しい教室になることもあるでしょう。物理や数学に強い先生が多く、内容自体はすごく分かりやすくまとまっているでしょう。

INTJの先生

INTJの先生は、論理的に分かりやすく説明することがうまく、そして順を追って規則を説明することが得意ですので、分かりやすい理科や数学の先生に居る傾向にあるでしょう。

 

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。