ユングのタイプ論に基づいた性格診断テストでは、あなた自身の性格タイプを知り、自分自身や周りの人々を理解することにつながります。MBTIや16TEST、16Personalitiesなど様々な性格診断がありますので、まずは試してみませんか?
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MBTIは自己分析の為に、あるいは他者を理解する為のツールとして使うことの多い、人の性格を4つのアルファベットから16種類に分類する性格診断テストです。
それぞれ、外向型(E)・内向型(I)、感覚型(S)・直観型(N)、思考型(T)・感情型(F)、知覚型(P)・判断型(J)の対になっているアルファベットより、人間はいずれかを得意としているという仮説より、E-N-F-Pや、I-S-T-Jといったように組み合わせて性格を表現します。
ここで、知覚型・判断型については解釈が難しかったり、誤った知識が蔓延していることから、今回、知覚型・判断型について紹介していこうと思います。
知覚型(Perceiving)/判断型(Judging)はそれぞれ頭文字を取って、PとJとなっております。まずは諸説ありますが、PとJについての一般解釈から紹介します
もくじ
知覚型(P型)は柔軟性があり、変化に強い
P型の人々、つまり近く型の人は、柔軟性を持っており、変化することを好むタイプであり、急な用事にも対応できたりする一方で、思いつきで何か行動を始めてしまう側面があります。
知覚型は、計画型(J型)とは異なり、予定や計画を立てることで自分の行動を束縛されてしまうことを嫌う傾向にあり、できる限り、自由でありたい、できる限り可能性を残しておきたいと考える傾向にあります。J型は答えを出し切ることに対して、P型は答えを出し切らずに曖昧にする側面があるでしょう。それは予定が必ずしも予定通りになるとは限らないと考えているからでもあります。
子供の頃のP型は夏休みの宿題をギリギリまで溜め込んでしまったり、母親に言われたことを怒られながらやる傾向にあるでしょう。大人であれば、余裕をかましてしまったり、締切日ギリギリまで仕事を行わないといったことがあるでしょう。
その為に、P型は自由奔放である人、最後までやりきる力がないと判断されたり、計画がない人だという風に捉えられることが多いです。
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柔軟性、規則正しさは苦手、自由主義者、変化に強い、予定調和、ピンチに強い、追い込まれてからが本番
判断型(J型)は計画的で決断力がある
J型の人、すなわち判断型の人は、計画を立てその通りに実行することを好む決断力のある性格だと言われています。
P型の人はスケジュールを立て、スケジュール通りに行動をすることがあまり得意ではない一方で、J型の人は計画通りに物事を実行することを得意としており、決断力に魅力を持っています。
P型の人は、スケジュールだけではなく時間に厳しい側面があったり、ルールに側面があり、仕事のできる人にも多いタイプと言えるでしょう。戦略性と組織化に長けている性質であることから、チームを形成していく中で必要な人材であることも多いでしょう。
P型の人が予定に対して柔軟性を持たせ、可能性を大切にしていることに対してJ型の人は実現性を持たせ、現実的であることを大切にしています。その為、J型の人には実行力が伴っていることが多いでしょう。
その一方で、融通がきかない頑固さや、極端な変化に弱い、可能性を遮断してしまうことがあるなど、短所もあります。
関連するワード
決断力、実行力、計画性、戦略性、ルール・仕組み化、答えを出し切る、チームワーク、時間に厳しい、計画通り、支配的
P型とJ型はどのように決まっているのか?
P型・J型がどのように決まっているのか、ということを細分化して考察することが、MBTIを理解する意味合いでも大切だと思います。以降を読む前に、ユングの心理機能(Ne、Siなどの小文字がついているNやS、FやT)について、まだ知らないといった方は以下を読んでみてからこの話を読むと理解しやすいです。
P型は「知覚」型、J型は「判断」型と言いましたが、知覚とはN・Sのアルファベットでいう2文字目、判断とはF・Tのアルファベットでいう3文字目であることを指しています。
MBTIの性格タイプ、およびソシオニクスやネオユングといった現代のタイポロジーに関しても性格のタイプの定義はEかIか、NかSかではなく、持っている心理機能とその順番で定義されているのです。
例えばENTPを例にすると、第一機能はNe、第二機能はTi、第三機能はFe、劣勢機能はSiとなります。これはEかIか、SかNかといった対極的な要素を単純に二分化したわけではなく、潜在的に最も使う心理機能(第一機能)・それを補完するかのように使う心理機能(第二機能)、最も苦手な心理機能(劣勢機能)・それを補完するかのように使う心理機能(第三機能)といったように決定します。
ENTPでいうNi,Te,Fi,Seといった心理機能はソシオニクスでは、無意識の心理機能と呼ばれています。
話を戻すと、P型、J型を決める要素は、知覚要素(Ne,Ni,Se,Si)が自分の外に出る比率が高いか、それとも判断要素(Te,Ti,Fe,Fi)が自分の外に出る比率が高いか、なのです。
したがって、ENTPは一般的に主機能がNe、第二機能がTiというように、外向型の心理機能は知覚情報に出ていることから、P型になるということです。
それと同じように、ENTJは第一機能がTe、第二機能がNi、第三機能がSe、劣勢機能がFiということで、第一機能のTeに外向性が出ていることから、J型になるということです。
MBTI全てに共通してですが、EかIかという二分法ではなく、厳密にはこれらのユングの心理機能によって決定しているというのが現代の見解です。今回はPとJについての解釈でした。
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