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内向的感覚(Si)は、個人的な経験や、個人的な印象に関する心理機能であり、主に自分自身の世界に焦点を当てた、主体的な心理機能になります。
外向的感覚が視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を研ぎ澄ますことができる感覚であることに対して、これらの情報を受け取り、自分自身の中で処理する心理機能が内向的感覚です。自分自身が経験したことを記憶するということです。
内向的感覚が優れているタイプは、過去と現在を比較しながら、過去と現在の違いや変化のパターンを認識することに優れています。そのため、記憶力や観察力に相関性の高い心理機能とも言われています。
内向的感覚に優れていると、周りの人の服装の変化や容姿の変化、自身の部屋の模様の変化のような物理的変化に限らず、人間の行動パターンの変化などに敏感に気づくことができるでしょう。他者の変化に対する記憶力に限らず、自身の状態の変化、例えば疲労感や空腹感などにも敏感です。
内向的感覚は記憶にも相関性の高い心理機能であるために、記憶を詳細に思い出すことを得意とします。例えば昨日に食べた夕食を思い出すこと、先週誰かが発言していたことを思い出すこと、子供の頃食べた生姜焼きの味など、覚えていることが多いでしょう。
ユングがこのように説明しているように、内向的感覚は、伝統的手段・経験を大切にしている心理機能であり、過去と現在を結びつけながら予測できる範囲内においては確実性の高い心理機能とも言えるでしょう。そのため、内向的感覚が優れているタイプの人々は、会社や組織の中での信頼も厚い傾向にあります。
内向的感覚(Si)を持つ人の特徴
内向的感覚を持っているタイプのうち、第一機能に持っているタイプはISFJ、ISTJの2タイプ、第二機能に持っているタイプはESFJ、ESTJの2タイプになります。
内向的感覚が優れているタイプは、経験と自身の記憶を適切に引き出しながら効果的な施策を打つことに優れています。また、経験を大切にしていることから、自身が間違った際にはしっかりと学び、細部に渡り記憶することができるために、同じ間違いを繰り返すことが少ないでしょう。内向的感覚は記憶とも相関性の高い心理機能であるために、過去の思い出や過去の出来事を細かく覚えていることがあります。
内向的感覚タイプの人々は、現在と過去に焦点を当てている性格とも言えますが、将来を考える時には予測できるかどうか、といった具合にかなり計画的である傾向にあります。家族や自分自身にとって、安全で安定している未来を築くことができるかどうかに慎重であります。
内向的感覚を優勢として持っているタイプは、一般的に経験則を極めているために多くの場合には信頼のできるタイプです。問題を明らかにすることを得意とし、信頼された方法に乗っ取り証明し、物事を理解することを好んでいます。
内向的感覚は、過去と今をつなぎ合わせている性格ですが、行動における矛盾や曖昧さを嫌います。突発的な行動や不連続的な行動は内向的感覚にとって不愉快に感じることも多いでしょう。そのため、ルールの範囲外を考察すること、型破りな発想は内向的感覚に優れている人にとっては相性が悪いように感じることでしょう。
内向的感覚を第一機能・第二機能に持っているタイプ
第一機能に持っているタイプ: ISFJ、ISTJ
第二機能に持っているタイプ: ESFJ、ESTJ
内向的感覚の特徴
- 伝統的な方法を実行する傾向にある
- 過去に経験したこと学習したことを、最適に記憶する
- データを細部に渡り記憶することを得意とする
- 自分自身の体の変化に敏感である
- 周りの人の変化にも素早く気づくことができる
- 具体性を追求しているために、ありのままを評価する
- 抽象的で具体性に欠けているアイデアは興味をモテない
- 過去と現在を対比し、方法論を磨く
- 過去・経験から学ぶスタイルである
- 仕事を最後まで終わらせる、やりきり力がある
- 物持ちがいい
- 古くからの人間関係を大切にしている
- 歴史や文化を重んじる
- 忠誠心が強く、所属しているコミュニティを大切にしている
内向的感覚を表すキーワード
伝統、経験則、歴史、文化、信頼、やりきる力、責任感、詳細、記憶力、連想、経験、存在感、忠誠心、保護、誠実さ、注意深さ、安定感、懐かしさ、過去、現在、ミスを回避する、データをしっかり見る、規律正しさ
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