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内向的思考(Ti)は、物事を独自の方法を編み出したり、独自のフレームワークを編み出すような、主観的な原則から客観的な真理を探求するような心理機能になります。この内向的思考は独自の方法論を編み出すことから、独創的・創造的なタイプとされることがあります。
内向的思考が重要視しているのは、定義や境界線、徹底した論理解析にあるでしょう。論理的な曖昧さや、浅い情報の探索、考え方の浅さにいち早く気づくことができる心理機能とも言えるでしょう。
内向的思考と外向的思考を比較する上で、最も大きな特徴の1つが論理の精密さにあります。外向的思考は内向的思考ほど論理に精密ではない代わりに素早く実行力を伴っています。その一方で内向的思考は論理に精密であり、独創性を伴う代わりに机上の空論にもなりやすい性質があります。これは論理を自分に応用するのか、それとも自分の外に応用するのかの違いでもあります。
論理を自分の外に応用すると、マネジメントや運用、組織化につながります。その一方で内向的思考のように自分に対して論理を応用すると、精密な原理原則の探求やフレームワークの構築に特化します。その為、0-1で発明を具現化するのは外向的思考よりも内向的思考であると考えることができるでしょう。
ユングによると、内向的思考は、外向的思考と同様に公平さを追求する心理機能でありますが、外向的思考よりも集中しているものであり、曖昧さを嫌います。何か1つの議論をする時に外向的思考は素早くまとめようとしますが、内向的思考は定義や境界線などを明確化させようとします。外向的思考と同様に客観性を持っており、感情論を持ち出すことなく、あくまで構成で論理的であります。
内向的思考はこのように、曖昧さを嫌う心理機能で有るために、徹底した分析や理論の開発に適性を示すことでしょう。内向的思考は、論理的矛盾に厳しく、ルールの抜け穴を発見することが得意です。内向的思考の根本には事実ではなく、未知なる真実の解明があることでしょう。
内向的思考(Ti)を持つ人の特徴
内向的思考を第一機能に持っているタイプはINTP、ISTPの2タイプであり、内向的思考を第二機能に持っているタイプはENTPとESTPの2タイプになります。
内向的思考を持っている人は、独自の思考プロセスを用いて、独創的な回答を導き出すことが多いでしょう。その為、小学生の頃や中学生の頃、独自の方法で答えを出してしまうために、注意を受けてしまうことがあったり、型破りなその性格から、子供の頃問題児として扱いを受けることも少なくないでしょう。
内向的思考が複雑な問題を解決する時に、本人は答えを帰結させることに満足をしますが、第三者から見ると、理解できないことも少なくなく、また自分自身もなぜ解決したのか理解できないことがよくあります。
内向的思考に優れていると、仮説や原則を元にした推測に関して頭の中で精密に考えることができるために、論理的な矛盾を抱えている場合にいち早く気づくことができます。内向的思考に優れているタイプが議論に強く、鋭い意見を出すのはこのような性質からとも言えるでしょう。
内向的思考は考えをはりめぐらせることから、自分自身が納得する答えにたどり着くまでには時間がかかり、あらゆる可能性を探索します。真理を追求する中で、100%などないということから、内向的思考の人が答えを出す時には、完全というよりも、現状での最適解といった形で答えを導出します。
内向的思考は、物事に対して懐疑的な姿勢であり、常識を疑うタイプで、ルールや常識に縛られない性格です。そのため、人とは違った考え方を得意としますし、また独創的な方法で、複雑な問題を解決することが得意と言えるでしょう。
内向的思考を第一機能・第二機能に持っているタイプ
第一機能に持っているタイプ: INTP、ISTP
第二機能に持っているタイプ: ENTP、ESTP
内向的思考の特徴
- 研究や徹底した分析に向いている
- 問題解決能力が高く、独創的な手法を編み出す
- 客観性を持っており、自分自身の論理/理論を磨いている
- 真理をとことん追求する
- 物事に対して冷酷なまでに客観的
- 定義や境界・範囲に対して厳しい
- 論理的な戦略性に優れている
- 自己確信には時間がかかる
- 個人の中で洗練するので、内省を必要とする
- 仮説思考である
- 原理・原則から始まり、推論を通して結論を導き出す。
内向的思考を表すキーワード
原理、原則、仮説、法則、理論、0か1か、一貫性、矛盾、論破、仕組み、独創的、確実性、懐疑的、核心、要点、シンプルさ、帰結、法則、論理、鋭い、独自の思考、独自の方法、客観性
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