エニアグラム

【エニアグラム】ウイングとは?ウイングの考え方について

16タイプ性格診断とは?

ユングのタイプ論に基づいた性格診断テストでは、あなた自身の性格タイプを知り、自分自身や周りの人々を理解することにつながります。MBTIや16TEST、16Personalitiesなど様々な性格診断がありますので、まずは試してみませんか?


診断テストはこちらから無料で診断できます(約5~10分)

エニアグラムの各タイプにはそれぞれ、2つのウイングと呼ばれる『サブタイプのような概念』があります。ウイングとは、タイプ5の人であれば上記の図に隣接しているタイプ、すなわちタイプ4とタイプ6のウイングを持っている、あるいはその両方のウイングを持っているという考え方です。

一説では、人生の前半では1つの優勢な翼を持ち、人生の後半では別の翼に切り替わると言う、考え方をする場合もあります。すなわち、タイプ5のウイング4が強く現れている人は人生の前半はタイプ5ウイング4で、人生の後半はタイプ5ウイング6といった具合に変化していくという考え方です。

エニアグラム診断とは

今回紹介するエニアグラム性格診断は、あなたの性格を主に9種類に分類するテストで、トライタイプといった考え方を導入すると全部で27タイプまで分類することができるようになります。
この9タイプとはそれぞれの特性や個性を持ったタイプになります。それぞれのタイプを知ることでお互いの理解を深めることができ、また恋愛や仕事などの自己理解を深めることができるでしょう。

このようなエニアグラムはエニアグラム性格診断の診断サイトなどで、無料で診断することができます。

エニアグラム診断におけるウイングのポイントとは?

ウイングのポイントはずばりなんでしょうか?多くの人が疑問に思う点だと思いますが、実際には、ウイングはタイプをより明確にするのに役立ちます。自己分析においても確かに9タイプでは明確に仕切れない側面がありますが、ウイングに分類することができれば18タイプになるわけです。これは、MBTIの16タイプよりも多いです。

リソ・ハドソン氏(エニアグラムの専門家)によれば、各ウイングは一般的なタイプのサブタイプと述べられています。ウイングを知ることによって、私たちがより自己分析を深めることができるといった趣旨です。

私たちが覚えておくべきことの一つに、ウイングは本質的なタイプを変えていくというよりも、ウイングは本質的にあなたの性格の一部であり個性なのです。ウイングはメインタイプを推進させるように働きかけます。

エニアグラム診断における分類の例

エニアグラムタイプ3ウイング2(3W2)の例

たとえば、タイプ3のウイング2の人を例に挙げてみましょう。彼ら・彼女らは通常のタイプを3つ持つように見えますが、2つの魅力と有用性があります。ウイング2は他の人たちに対して寛大さや懸念をもたらします。

3W2(タイプ3ウイング2)はメンタリングとコーチングに優れていると考えられており、マネージャーとして、リーダーとして組織の中枢にて活躍することが多いでしょう。ウイング2を持っている人は若い頃から人気者になる傾向にあり、人格者として讃えられることも多いでしょう。

ウイング2は、タイプ3に対して他の人々と何が起こっているのかについて強く認識するのを助けるような役割を果たします。ウイング2を持っているタイプ3はより敏感になり、他の人々が何を求めているのか、何を感じているのか気にかけます。3w2の特徴は、一般的に3w4よりも外向的で表現力豊かでおしゃべりで熱狂的です。

エニアグラムタイプ3ウイング4(3W4)の例

その一方でウイング4を持っているタイプ3(3w4)は、ウイング2を持っているタイプ3とは活動力や表現・コミュニケーションの方法がかなり異なります。ウイング4のタイプ3は、タイプ3の人の中でも内向的な生活とスピリチュアルな物事についての好奇心をもたらします。

タイプ3ウイング4は人生の意味に惹かれ、物質的ではなくなり、より内省的になります。3w4(タイプ3ウイング4)はより自立した活動を好み、静かになり、そして少ない言葉で話します。彼らは深さと意味を探求しており、『成功』についての執着から少し離れてしまうことがあります。3W4はより本格的な方法で自分自身を表現する方法を持っていることも多いでしょう。

ウイング4は芸術を通して感情を表現し、より創造的な方向性をもたらすことができます。3w4は一定の優雅さを持ち、美味しさを自ら表現し、そして正しく芸術について認識し、またそれらを発展させることができるでしょう。

まとめ

今回紹介したウイング2もちのタイプ3も、ウイング4もちのタイプ3も、どちらもタイプ3です。タイプ3のウイングは、タイプ3に属している人を、きめ細かな方法で内面的なモチベーションと行動の傾向をより深く理解することに役立ちます。

ウイングは、サブタイプ、つまり性格の第二の側面であり、他の人を理解するために考慮しなければならない変数であります。タイプ3でもウイングが2か4かでは大きく違いますので、自分自身だけではなく、他者を理解するためにも理解する必要があるでしょう。

性格診断をもっと知りたいあなたが読むべき3つの書籍

①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用


16タイプ性格診断 - MBTIを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。入門書としても応用本としてもトップクラスに評価されている本で、お値段こそすこし高いですが基本的な考え方を体系的に説明してくれている1冊になります。1冊目を探しているあなたにも、ざっくり理解しているあなたも必読です。

②ユング心理学でわかる8つの性格



心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。

③新版エニアグラム【基礎編】


9タイプ性格診断 - エニアグラムを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。エニアグラムの本は数多くありますが、筆者はこの本が最も理解しやすく感じました。9タイプの特性をまずは理解したいあなたに、エニアグラムをもっと理解したいあなたにオススメの一冊になります。


ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。