MBTI

【MBTIタイプ別】10代に経験する葛藤 Part.4【NPタイプ編】

唐突ですが、10代を振り返ってみてください。10代のとき、直面した問題にうまく対処できず、困惑したことがありますか?

肩に圧し掛かる人間のストレスに、進路に関するプレッシャー、親からの期待……――何もかも投げ出したい!と感じたことは、誰にでもあるでしょう。

今回も引き続きパーソナリティタイプごとに異なる、10代の葛藤について取り上げたいと思います。

それではNPタイプ編をどうぞ!

10代のINTP

10代のINTPは一般的に、一匹狼的であり、かなり無口で、非常に論理的かつ合理的な思考を持っているとされています。

INTPは非常に論理的であり、どちらかといえば賢いパーソナリティですが、とてもマイペースで極端なパーソナリティでもあります。彼らの興味が、学校で学ぶものと一致している場合は非常に良い成績を修めることができますが。学校の外にあるものにINTPの興味が向いた場合、成績は非常に悪いものとなるでしょう。

とはいえ、INTPの多くは数学のような抽象的な概念や、理系科目のように世界がどのように成り立っているのかを理解するための学問に興味を抱きます。なので多くのINTPは、あまり苦労することなく学業において良い成績を修めることができます。

ただし「学校が好きだ」と答えるINTPはあまり存在しないでしょう。というのもINTPは最も学校において、いじめの標的となりやすいとされているパーソナリティであるからです。それは彼らが持つ、尖りすぎている個性に由来しています。

10代のINTPの多くは、一般的に10代が好むとされているコンテンツなどに興味がありません。トレンドのファッションやメイク、同級生の恋愛事情、バイクや車の話……どれもINTPには興味が抱けないものでしょう。なので多くのINTPは無関心を貫き、同級生と関わり合いになることを避けて、自分の趣味に没頭することを選びます。

とはいえINTPが関わり合いを避けたとしても、相手の方からINTPに接触を試みてくる場合があります。ただし多くの場合、結末は「INTPが軽くあしらって会話を切り上げる」か「INTPの淡々とした態度に相手が嫌な顔をし、去っていく」のどちらかに終わることが多いでしょう。つまりINTPは、簡単に敵を作ることができます。これがINTPが学校で虐めに遭いやすい最大の理由です。

そんなINTPが10代の頃に、いじめ以外に経験する葛藤は、周囲から掛けられるプレッシャーです。INTPは若いうちから独立志向を持っていて、「自分の進路は自分で決める」と考えています。しかしそんなINTPの考えは余所に、親や学校側は何かとINTPに期待を寄せたり、抑圧をしたりするでしょう。

親や学校側が「子供は大人に黙って従うべきだ」というような考えを持っているとき、INTPは非常に腹を立て、反抗するでしょう。そうしてINTPは反抗的な態度を取るだけでなく、いかに相手の考えが間違っているかということを論い、捲し立てます。

多くの場合、10代のINTPが論争を挑んだとしても、勝てる大人はいないでしょう。INTPが掲げるのは正論のみで、誰も反論ができないからです。しかし正論を掲げるINTPに、親を含め多くの大人たちは苛立ちを覚え、しばしば感情的になり、INTPへの抑圧を強めます。この抑圧はINTPを深く傷つけ、将来的に癒えない心の傷を残すことがあります。

INTPは「反骨精神が旺盛」との誤解を受けがちですが、それは事実とは異なり、彼らは単に「正しさ」を追求しているだけなのです。またINTPは論理的で理性的であるからこそ、感情にうまく対処できないという弱点があります。以上のことから10代のINTPに対応する時は、感情的にならず冷静な状態で、INTPと同じ議論のテーブルに座れるかが、肝となります。

10代のINFP

10代のINFPは一般的に、豊かな創造性と想像力を持っていて、情緒豊かであり繊細であることで知られています。

INFPは10代の頃から理想主義的であり、諍いのない平和で穏やかな環境を望んでいます。誰しも話し合えれば分かり合える、と考えているでしょう。しかし現実では、そして特に10代では、そんな上手くいくことなどまずありえません。またINFPが繊細な精神を持っていることもあり、10代には何かと傷付く機会が多いでしょう。

INFPにとって10代は、非常につらい時期となるかもしれません。学校や家庭、バイト先やその他課外活動における人間関係のイザコザ、進路に関わる親からの期待と圧力……それらすべてに「責められる」感覚に苛まれ、INFPはすっかり憔悴してしまうでしょう。

またINFPは、デイドリーマー気質です。彼らは日ごろから、多くの夢想やアイディアに気を取られていることが多く、特に悩みもストレスも多い10代の時期は、目の前にある取り組まなければならない課題を見落としてしまいがちでしょう。そして将来に関する事柄に関して、決断を下すこともダラダラと先延ばしがちになります。

INFPの親が厳格な人物である場合、よく言えば「おっとり」していて、悪く言えば「締まらない」雰囲気のINFPに、親は苛立ちを覚えることは少なくないでしょう。そして親はINFPにキツい言葉を掛けたり、叱ることが増えるでしょうが、それによりINFPのほうはひどくストレスを感じ、親子関係にげんなりしていくかもしれません。

INFPが求めている親は、「さっさと宿題を終わらせなさい!」と厳しく叱りつけるものではなく、親身になって悩みごとの相談に乗ってくれるような存在です。

進路についても、「自分のことは自分で決めなさい」と突き放したり、「親に従いなさい! この学校/会社に行けば、間違いないんだから!」と強要する両親ではなく、INFPの意向を汲みながら、一緒に考えてくれるような親を求めているのです。

このように、INFPが10代の頃に経験する一番の葛藤は、家族関係です。INFPは家族と良好な関係でありたいと願っていますが、同時に家族から独立して一人前の大人になりたいとも考えています。独り立ちの欲求は10代なら普通のことではありますが、INFPはこの欲求に罪深さを覚えてしまう傾向にあり、他の10代よりもこの移行がスムーズに行われないとされています。

親子関係の他にも、学校内での人間関係に、INFPは頭を悩ませることでしょう。多くの10代に見られるような浅く広い付き合いは、INFPの好むものではありません。INFPは深く狭い付き合いを求めているでしょう。しかし、なかなかINFPの求める友人とは出会えず、INFPは同世代に幻滅してしまうかもしれません。

またINFPは感受性の豊かさと、それとは反対に自分の主張を曲げようとはしない我の強さから、誤解を受けやすいパーソナリティとされています。INFPを「ヒステリック」や「泣き虫」と嘲ることは簡単なことですが、それは何の解決にもなりませんし、INFPをただ傷付けるだけです。INFPの強い感情をシャットアウトするのではなく、理解をしようとする姿勢が周囲には求められるでしょう。

10代のENTP

10代のENTPは一般的に、創意工夫に優れ、情熱的であり議論好きで、そして革新的な思考を持つとされています。

とかく弁が立つENTPはごく自然に周囲の人々を「煽る」才能がある、天性のディベーターです。素早く回転する思考から次々と飛び出てくる煽り文句と、反論に反駁や弁駁を重ね……――

つまりENTPにとって「喧嘩まがいの議論を相手に吹っ掛けて、捲し立てて最終的に論破する」ことは、ビデオゲームで遊ぶことと同じようなものなのです。

そんなENTPは、とても気まぐれです。興味の対象が絶えず入れ代わり、集中力も長くは続かず、一つのものに最後まで取り組むということを苦手としています。宿題をしている時にはどうにも集中できずに、気が散って、いつの間にか部屋の掃除を始めているようなタイプでしょう。

またENTPが特に学校内にあるもの(勉強や部活動、同級生など)に興味を抱けなかった場合、もしくは学校で習うような学問に重大性を見出せなかった場合、良い成績を取ることにまったく興味を示さなくなるとされています。

とはいえ、学校で習うような学問にENTPが興味を示せないのはレアケースです。一般的に彼らは知識を蓄えることに興味があり、論理的思考に強いため、ENTPは苦労せずとも好成績を収めることができます。特に数学の分野で、彼らは良い成績を残すでしょう。

そんなENTPは10代の頃、楽観的な性格であることが多いとされています。他のパーソナリティと比較しても、さほど葛藤を抱えるタイプではないでしょう。ENTPは独立志向であるため群れに流されることは好まず、合理的で論理的な思考の持ち主であるため、過度に思い悩むよりもまず早急な解決を優先するからです。端的に言えば「要領がいい」10代の若者となるでしょう。

そうは言っても、「T」をタイプコードに持つENTPは感情に疎いため、喧嘩などが起こりやすいでしょう。さらにENTPの挑発的な性格も相まって、友人との仲違いはしばしば起こります。

ENTPが相手に議論を吹っ掛けるとき、その多くは好奇心からであり悪意は無いのですが。結局のところ議論を吹っ掛けられて良い気分になる人はごく少数であるため、ENTPは基本的に邪険にされますENTPがよく「トラブルメーカー」との扱いを受けるのも、これが理由です。

つまるところENTPは、ENTJと同じように「親が放っておいても勝手に育つ」ような子供です。そんなENTPに必要な最低限の環境は、好奇心のままに突き進むENTPを下手に抑圧しない家庭でしょう。

10代のENFP

10代のENFPは一般的に、情熱的で、個人主義的で、好奇心旺盛です。

ENFPはポジティブで情熱的かつ頼りがいのある友人になるでしょう。彼らは常に余裕があり、裏表がありません。そして人の話を聞くことが好きで、楽しいことも好きです。そんなENFPは広く浅い付き合いもできますが、深い付き合いを好むでしょう。

人の話を聞くことが好きといっても、ENFPの興味は「誰かの噂話」や「最近のトレンド」といった浅い話題には向きません。そういった話題は、ENFPにとって退屈に他なりません。

鉄道オタクなクラスメイトから、鉄道に関するマニアックな話を聞いたり、ゲーム好きな友人たちと海外のインディーズゲームに関する話を交わしたりするほうが、ENFPは好きでしょう。

また、10代特有のヒエラルキーの中に自分が組み込まれることをENFPは嫌います。ヒエラルキーの頂点にあるグループに所属する1軍メンバーに、ENFPはおべっかを使うことはありません。そしてヒエラルキーの2軍~3軍にいるとされる人々を、不用意に傷付けることもENFPはしません。誰にでも平等に接します。

それよりもENFPは、ヒエラルキー外にいるような「風変わりな人々」や「オタク」や「アーティスティックな人々」、ヒエラルキーとは一線を画す「不良」たちの心理に惹かれるかもしれません。つまるところENFPは、普通ではない、枠外にいるような人々に興味を抱くのです。

そんなENFPが10代の頃に経験する葛藤は、優柔不断さでしょう。10代は、その後の人生を変えうるような様々な決断を下さなければならない時期です。どの大学に行くのか、どの企業に行くのか、それとも手に職を持つ道を選ぶのか……あらゆる選択肢がある中で、ひとつを選ばなければならないとプレッシャーを掛けられるのです。

さらに10代の時期には「人生を変えるような決断を、速やかに下さなければならない」という圧力もあります。ENFPはなるべく腰を据えてじっくりと考えたいと感じますが、あれこれと情報を集めて、検討しているうちに、親や学校からは檄が飛ばされるでしょう。「早く決めなさい!」と。

けれどもENFPは急かされたくありません。それにENFPは自分の人生のハンドルを握るのは自分だと考えているため、自分の進路は自分で決めたいと考えるでしょう。なので親や、周囲の大人たちに、あれこれ口出しをされることも好みません。

そんなENFPが求めているのは、対等な立場で相談に乗ってくれて、疑念にはとことん付き合い、一緒に答えを探してくれるような相手です。ENFPに自然に備わっているような好奇心と猜疑心を否定するような環境では、ENFPは心を閉ざしてしまう可能性があるので、10代のENFPは自由にのびのびと活動させてあげてください。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。