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子供が保有するMBTIタイプが、その性格にどのような影響を与えるかを考えたことはありますか?
子育てというのは、これ以上ないと思えるほど大変な仕事ですが、遣り甲斐があります。これに反論できる人物は、そう滅多にいないでしょう。
とはいえ、子供の性格はそれぞれであり、一冊の教育本だけで子育てが上手くいくことはまずありえません。それに、長男・長女の攻略法が分かったと感じて安堵したとしても、次男・次女もいて、三男・三女も……終わりがありません。もしかすると、分かったつもりになっている長男・長女の攻略法にも欠陥があるかもしれないのですから――つまり正解も答えも無いのです。
もしあなたが子を持つ親である場合、愛情だけでは子育てができないことを知っているでしょう。子育ては、子供を褒めて抱き締めて愛を示すだけでは終わらず、時に躾けや教育があり、意見の相違から喧嘩をすることもあるでしょう。それに子供の潜在能力を引き出すことといえば、まあなんと難しいことか! そんな子育てに、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
※留意事項:
この記事では、典型的なパーソナリティモデルから考えた傾向を示すことができますが、その内容がすべての人々に当てはまるわけではありません。あくまでも参考程度に、ご覧ください。
また、お子さんのパーソナリティタイプが分かっている場合は、下記の記事からヒントやコツを得ることができますが。もしお子さんのパーソナリティ分からない場合は、当サイトにある他の記事を参考にして、大まかなタイプを割り出してみてください。
もしもあなたが親ではない場合は、将来への予備知識として楽しむことも出来ます。もしくは、あなたの子供時代がどうであったかを理解する材料にして、自己理解をより深めていきましょう!
【守護者】なSJタイプ編
ISFJの子供の場合
ISFJの子供は、穏やかさと優しさを備えた、思いやりのある愛情深い性格を持っているでしょう。そんなISFJの子供が両親に求めているのは無条件の愛であり、それを態度や言葉により示してもらうことで、安定した精神と自己肯定感を身に着けることができるようになります。
少しずつ年齢が上がっていくにつれて、ISFJは無条件の愛だけでなく「自分が信頼されているかどうか」を試すようになるかもしれません。それは家事の手伝いをさりげなくしたり、おつかいに行くと名乗り出ることによって表現されるでしょう。信頼して任せてくれること、そして褒められることをISFJは求めているのです。
心優しいISFJと向き合っていくには、穏やかで愛情深い姿勢が望ましいでしょう。またISFJは両親や親しい友人たちとだけで過ごす、静かで穏やかな時間を大切にしています。なので大人数が集まる騒がしい環境や、言い争いなどが起こっている穏やかならざる環境には過度に緊張してしまうでしょう。特に家庭内で行われる喧嘩ほど、ISFJにとって有害なものもありません。
ISFJには心配性という面もあり、また変化に対して不安を抱きやすいとされています。なので進学や進級、引っ越しなどにより環境が入れ替わったとき、新しい環境に馴染むまでにISFJはそれなりに多くの時間が掛かるでしょう。
なので環境に何らかの変化があった直後の時期は、ISFJを慎重に取り扱わなければなりません。この時期に対応を間違えると、トラウマとなる何かが起こったりと、その後に悪影響を与える可能性があるからです。
ISFJは非常に「いつもと同じ日課」を大事にする子供であり、その日課を何らかのかたちで乱されると、不安や恐れを感じてしまいます。なので何らかの変化が起きて、ISFJが混乱しているように見える時には、過去にも変化への恐れを何度も克服してきたことをISFJに思い起こさせましょう。そうすることで「今度だって、きっとどうにかなる……!」という自信をISFJに与えることができます。
最後に、ISFJの子供は暴力的な話題や、そういった内容のコンテンツを好まないとされています。特に幼い間は、暴力的な内容を含む映画やドラマ、ゲームからISFJを守るべきでしょう。恐怖はいずれ誰もが経験するものではありますが、幼い子供は恐怖からは守られるべきです。特に繊細なISFJには、親は気を配る必要があるでしょう。
ISTJの子供の場合
ISTJの子供は、公平さと強い倫理観を保有し、論理的思考に長けています。ISTJは非常に現実的であり、“今”に焦点を当てているでしょう。
ISTJの子供は、自分が親に受け入れられていること、および信頼されていることを確認したがるでしょう。特に知性や能力が認められているかどうかが、ISTJにとっては重要です。能力を認められることによりISTJは「自分は価値のある人間なんだ」と感じ、自信を付けることができるのです。
またISTJは「何か問題が起こったとき、親に頼っても大丈夫」だということを、予め知っておきたいと感じているでしょう。これは要するに「いつでも、どんな状況においても、親は自分を愛してくれる」ということを確認したい、という欲求と繋がっています。何があっても変わらずに親を信頼できる、ということはISTJが安心感となるのです。
その一方で、ISTJの性格は基本的に内向的であり、最もシャイなパーソナリティのひとつです。なので時折、自分ひとりになる時間がISTJには必要でしょう。一人きりになっている時に、ISTJは考えをまとめるのです。
そして毎日変わらない日課なども、ISTJにとって重要でもあります。いつもと同じ日課を妨害されること、予定されていたイベントが突然繰り上げられると、ISTJは混乱し、時に取り乱したり、怒りを露わにしたりするかもしれません。なのでISTJを混乱させないような、突然の変更やドタキャンのない予定を可能な限り心がけましょう。
そんなISTJは非常に論理的であり、事実に基いて考えるタイプで、感情をあまり重視しません。なので感情が大きく関わる問題に直面すると、ISTJは不快感および不安感を覚えるかもしれません。なので問題に直面した時、ISTJへの説明は感情に依るものは避け、なるべく論理的に順序立てた説明をするよう心がけてください。
ESFJの子供の場合
ESFJは非常に思いやりがあり、愛情深い子供でしょう。このタイプは家庭内で何らかの役割を割り当てられることにより、責任感を身に着けて、めきめきと成長していきます。
ESFJは親兄弟が口を酸っぱくして「家事を手伝って!」と言うよりも前に、自ら「手伝えることはない?」と尋ねに来るか、自主的にお手伝いを始める子供です。
そのように気の利くESFJが求めているのは「よくできたね!」と誰かに”褒めてもらう”ことでしょう。褒められることによりESFJの自己肯定感は培われていき、「より積極的に、思いやりのある行動をしていこう!」という決意を育てていきます。
なのでESFJには、家族から褒められることが必要なのです。また「自分は愛されている」という自己認識をESFJに与えるためにも、身体的および言葉での愛情表現も欠かせないでしょう。これらが足りることにより、ESFJは格段に自信を身に着けることができ、そして感情を自由に発露してもいいんだという安心感を得ることができます。
何故このような「当たり前」なことを書くのかといえば、それはESFJの子供がとても自立していて、比較的育てやすい子供であることに由来しています。彼らは責任感があり、自主性もあって、非常によくできた子になるでしょう。だからこそ、つい親は「褒める」という行為を忘れてしまいがちになるのです。褒めることを忘れない、というポイントはESFJの子供を育てていく上で重要となってくるでしょう。
とはいえESFJには弱点があります。それは他のSJタイプと同様に、変わらない日課を大事にするということ、そして突然の予定変更や環境の変化に弱いということです。進学や転校が起こった時には、とても不安を抱きやすいタイプですし。出かける時間が急遽1時間前倒しになると、途端に焦り出すでしょう。
ESFJは突然の変化に弱いパーソナリティであるので、予定変更などが想定されるときは、事前にその可能性があることをESFJに予告してあげてください。予告さえあれば、ESFJも少しぐらいは心の準備ができるはずです。
最後に、ESFJの子供はエネルギッシュであり、精力的に活動します。そしてより多くの友人を獲得したいと願っているでしょう。なので、そのエネルギーを発散する場所が必要です。野球やサッカーといったチームスポーツに参加することや、その他何らかのグループ活動に所属することは、ESFJにとって良い経験となるでしょう。
ESTJの子供の場合
ESTJの子供は、幼い頃から自然とリーダーシップを発揮しているかもしれません。そんなESTJの子供は一般的に、現実をよく見ていて、キビキビと働き、誠実で、とても信頼できます。
ESTJは勤勉な性格の持ち主でもあり、外でも家庭でも、精力的に動くでしょう。生真面目な生徒会長のステレオタイプに似ているのが、このESTJなのです。またESTJは効率化を図ることが得意なため、お手伝いの手際も良く、家では自然と頼られる存在となっているはずです。
というのも、実はその「手際の良さ」を褒められることを、ESTJは期待していたりもします。なのでESTJは積極的に動き回り、人に背中を見せて「褒めて!」とひそかにアピールをしているのです。
そんな彼らは誠実であり、周囲にいる人々、特に家族にもこの”誠実さ”を強く求めます。宣言したことは必ず実行してくれること、予定を土壇場で取り消さないこと、誓った約束を破らないことなど。これらの点において、家族が不誠実である時、ESTJは特に家族へ不信感を覚えるでしょう。
この「家族への不信感」がESTJにとっては深刻なストレスとなり、発達の過程においてよくない影響を与える可能性も十分にあり得ます。どのような家庭においても当然のことではありますが、特にESTJのいる家庭では「約束を破らない」「嘘を吐かない」という2点は気を付けておきたいものです。
そしてESTJの子供は、現実に重きを置き、事実を重要視し、今の状況に基いて行動します。誠実な姿勢も相まって、現実的な彼らは家庭内でも外でも、自然と信頼を集めることでしょう。ただし、ESTJには「真面目で、頑固すぎる」という難点があります。
このため不真面目であったり、規律を無視してマイペースに行動する人物に遭遇した時、ESTJは「自分とは異なる個性」を受け入れられず、つらく当たってしまう可能性があります。時には排斥的な態度を取り、ESTJが主導するいじめに発展してしまうこともあるでしょう(これはESFJにも当てはまります)。
不要な衝突を避けるためにも、ESTJには「自分とは異なる個性と向き合い、そして受け入れることの重要性」を根気強く教えていく必要があるでしょう。ただし感情により諭すのではなく、「受け入れることにより得られるメリット」を説明するといった、建設的なアプローチを採用したほうが、ESTJにはスムーズに伝わります。
最後に、ESTJは活発な性格であり、そしてより多くの信頼できる仲間を求めるパーソナリティです。このため、野球とサッカーといったチームスポーツに適性があります。子供の頃にチームスポーツを経験することは、ESTJにとって良い経験となるでしょう。
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