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ゲーマータイプ分類【バートル分類法】のゲーミフィケーション術: ゲームを現実で応用してみよう

「ゲーミフィケーション」とは、ゲームでよく扱われるような要素(レベリング、ダンジョンの攻略の仕方など)を、現実の環境に当てはめて活用してみる技術。

そして今回取り上げるゲーミフィケーションの一つは「プレイヤータイプ」について。どのようなゲームを好み、どのようにプレイするかで、その人がどのような願望を抱いているかが把握できるようになります。

ゲームプレイヤーの心理学

企業や組織においては、「バートル分類法」というゲーミフィケーションが役に立つでしょう。これはリチャード・バートル氏によって策定されたもので、上述したようにゲームをどうプレイするかで判断される簡易テストです。バートル分類法においてプレイヤーは「達成者 – Achiever」「探索者 – Explorer」「社交家 – Socializer」「キラー – Killer」の4種に分類されます。

なお、この4種のカテゴリは「ざっくり」としたものであるため、厳密なものではないため、精度に期待し過ぎるのは禁物です。しかし多くの人は、4種いずれかのプレイスタイルに該当するものです。

このツールを使用することにより、大まかな性格および好みの傾向を掴むことができるようになるでしょう。

達成者 – The Achiever

「達成者」は、ゲームにおいて実績要素を全てクリアしたり、全てのアイテムをコンプリートすることや、ステータスを限界まで上げ切ることを目標に置くタイプです。そして「自分が今、どこまで進んだのか」を友人たちに報告、および自慢したいと考えています。またこのタイプは「誰よりも早くに、新コンテンツを全クリアすること」に燃える傾向にもあるとされています。

バートル氏は、約10%のプレイヤーがこの「達成者」タイプに分類されるであろうと推測しています。この記事を読んでいるあなたも、もしかするとこのタイプに分類されるであろう人々を数人ほど知っていることでしょう。

称号、コンプリート要素、ランキングボード。これらの要素は、達成者タイプのやる気を掻き立てるものです。このタイプはジャンルを問わず、収集要素があるものには「必ず」といっていいほど出現していることでしょう。

探索者 – The Explorer

「探索者」はある意味において、純粋にゲームのみを楽しんでいるプレイヤーであるといえます。探索者タイプはゲームにおいて、隠された要素を発見することに魅力を感じます。このタイプはランキングボードで競い合うことや、他のプレイヤーとの関わることには魅力を感じません。彼らがゲームに求めているのは「アンロックの興奮」なのです。

このタイプはゲーム内の新しいエリアに踏み込むと、とりあえず壁に向かって突撃することを繰り返すかもしれません。そうしてゲームにあるバグ、俗にいう”壁抜け”を探し回り、通常ならば入れない秘密の道を見つけようとするでしょう。時にはチートやデバッグモードを用いて、「実装されていない没エリア」なるものを見つけ出そうとするかもしれません。

このタイプは、プレイヤーの約10%を占めるとされています。しかしこのタイプは「秘密やバグを見つけた」時点で満足してしまうことが多く、そのため「達成者」のように自慢して回ることは珍しいので、なかなか見つけにくいでしょう。

そんな探索者タイプは「普通なら誰も気づかないような、隠されたものを見つける」や「レアリティの高い分岐エンディングを見つける」ことに興奮を見出すため、そういった要素が取り入れられた「Undertale」や「Detroit: Become Human」のようなゲームを好む傾向にあります。

社交家 – The Socializer

ゲームを楽しむプレイヤーの大多数は、この「社交家」であるとされていて、およそ7~8割を占めるのではないかとされています。社交家はゲームの中で、他のプレイヤーと遣り取りする機会を楽しんでいて、つまり「協力プレイ」や「チャット」などに魅力を感じます。

現在はサービスを停止している農園ゲーム「ピグライフ」や、スマートフォン版「シムシティ」といったゲームは、社交家タイプを刺激します。自分の農場で友達に野菜を売ること、友達の農場のお手伝いしたり、逆に友達に自分の農場を手伝ってもらったり……この互助関係に、社交家タイプはやりがいを見出すのです。

以上のことから「互助関係」を好む社交家タイプが魅力を感じるのは、SNSなどを通して友人らと協力プレイができるようなゲームであるといえます。農園ゲームのように平和なものから、「モンスターストライク」のような協力プレイ要素が強いゲームが、このタイプからの支持を集めるようです。

キラー – The Killer

「キラー」タイプは不吉で邪悪な気配がある名前ですが、それでもこのタイプは性格の傾向を見るうえで役に立ちます。

キラータイプは「ポイントを稼ぎ、上位を目指す」ことを好み、この点においては達成者タイプとよく似ていますが、厳密には異なっています。何故ならば、達成者タイプは「ランキングボードの上位に自分の名前が載っていること」に興奮するのに対し、キラータイプは「目の前で自分に負けて、悔しがっている相手を見ること」に興奮を覚えるからです。そして「上位に上り詰めること」よりも、キラーは「より多くのプレイヤーを負かすこと」を目的とし、ゲームをプレイします。もしかしたら、相手を負かしたうえで更に罵倒するプレイヤーも中には居るかもしれません。

もし、あなたがPvP機能のあるゲームに触れたことがあるなら、こう思うかもしれません。「このキラータイプに分類される人間は、結構多く存在してる印象があるけど?」と。しかしバートル氏による調査では、このタイプは全体の1%にも満たないとされています。

ゲームの性質上、勝敗は必ず発生します。そしてキラータイプが幸せを感じるとき、それは自分以外の全員が敗者となったときでしょう。言わずもがな、このタイプが好むのはPvP機能があるようなシューティングゲームが主です。

しかし「バートル分類法」を悪用してはいけない

こういった性格判断を知ると、どうしても人間はこう言いだしたくなります。「はーい、君はキラータイプだ! 君はPvPエリアで他のプレイヤーをキルしまくって、相手の陣地を徹底的に破壊しつくしたからです!」といったような台詞を。しかし、このようなことを安易にいうべきではありません。相手を一方的に「断定」するような言葉は、相手を傷付ける可能性が大いにあるからです。

それにゲーム上において、キラータイプが他のプレイヤーを負かして回ることと、社交家タイプが他のプレイヤーのサイバー農場に水をまき散らすことに、大きな差があるでしょうか? 所詮、これらは「ヴァーチャルな領域」で起こる、現実ではない物事なのですから。ゲームの好みを理由に「お前は殺人鬼になる!」と言い出すことは、愚かさの極みとしか言いようがありません。

とはいえゲームのプレイスタイルから、現実における仕事のやり方を理解することができるのは事実。つまり、この性格判断ツールを「相手および自分を理解するためのツール」として使うべきであり、「相手を一方的に傷付けるために奮う鉈」として使ってはいけないという話なのです。

「バートル分類法」活用の一例を挙げましょう。たとえば、営業部のように競争の激しい部署には、温和な遣り取りを望む社交家タイプよりも、競争を望むキラータイプと達成者タイプに適性があります。彼らが望む「競い合い」が活発化することにより、業績の上昇が見込めるからです。またこだわりが強いともいえる探索者タイプには、「粗探し」が求められる開発部やシステムエンジニアが向いているといえます。

性格判断という道具は、あくまでも「道具」として扱うべきです。人を傷付けるための武器にしてはならないのです。

最後に

「バートル分類法」において、4種のプレイヤータイプ「達成者」「探索者」「社交家」「キラー」があることを理解していただけましたか? もし理解していただけたのなら、この知識をぜひとも現実で応用してみてください。

しかし、相手を理解するための基本は「相手を一人の人間として、よく観察してみること」です。一人一人の個性を理解したうえで、適材適所を心掛けたり、接し方を考えてみましょう!