MBTI

【MBTIタイプ別】何に怒ることにより、何を行うのか?【Sタイプ編】

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それぞれのタイプは何を軽蔑し、怒り、どんな行動をとるのでしょうか? 今回は、それを紹介していきたいと思います。

ESFPの場合 – 代わり映えのしないような「単調」な日々に、怒る

ESFPは反復的な生活様式、つまりルーティーンがある日々が嫌いです。毎日同じことを繰り返し続けるような生活は、徐々に人生から活力と熱意、そして意味を奪っていくと考えているからです。

たとえば毎朝決まった時刻に出勤して、毎日同じようなデスクワークをして、決まった時間に帰って家で寝る、というな生活は、ESFPにとって「一度きりの人生を棒に振ってるも同然!」というようなもの。退屈であり、とても耐えられないでしょう。

一度きりの人生を全力で謳歌したいESFPは、毎日異なるような経験をするような生活に憧れます。旅先で、その場所でしか出来ないことをしたり、普通の生活を送っていては出会えない人と会いたいのです。……さすがに毎日は叶わないでしょうが、せめて休日にはそういった体験をしたいのです。

ESTPの場合 – 運命は定められていて変えられないというような「運命論」に、怒る

自分の歩む道は、誰が決めているのか。その問いにESTPは「自分自身に決まってる!」と即答するでしょう。親兄弟、勤め先の偉い人、学校の先生、運命、神様――そんな答えをESTPは言いません。何故ならば、彼らは「自分自身のハンドルは、自分が握っている」という確信があるからです。

またESTPは、自分が誰かにコントロールされるような状況を嫌う傾向にあります。親や教師に進路について口出しされることや、上司が厳しく行動を監視してくる職場が大嫌いなのです。そういった環境に置かれた時、ESTPは憤慨して「好きにさせてくれ!」と抗議するか、独断専行のような行動を取り始めるでしょう。

事実、ESTPは「自分自身のハンドルを、自分が握っている状況」において最も実力を発揮できるパーソナリティです。それとなく助言をくれる人物や協力者をESTPは大歓迎するでしょうが、彼らは支配しようとしてくる者を断固拒否するでしょう。

ISFPの場合 – 誠実でなかったり、過度に経歴を誇張するような「嘘」に、怒る

ISFPは現実のありのままの姿を愛していて、全てがありのままであることを望んでいます。なので、思ってもいないことを言うお世辞や、自分をよく見せようとする誇張的な振る舞いには、苛立ちを禁じ得ないでしょう。

また誠実さを尊ぶISFPは、人を見下すような態度を取る人物にも苛立ちを覚えます。そしてISFPは個人主義的な側面を持つため、他者のやることなすことにケチをつけるようなゴシップや世間話が嫌いであり、そういったものを目にすると怒りを覚えるでしょう。

嘘や不誠実さ。傲慢さ。誤った偏見。これらはISFPにとって目に余るものであり、時折ISFPはそれらに辛辣な言葉を投げかけているかもしれません。

ISTPの場合 – 誰かの感情によって自分を「支配」されることに、怒る

ISTPは客観的で分析的で懐疑的であり、自立性のあるパーソナリティです。簡単にいうと「感情に支配されない孤高の人」であり、ESTPと同様に他者に支配されることを好まない性格の持ち主です。

そんなISTPは、ある意味において感情というものをとても”軽蔑”しているといえます。特にISTPは「不満があるとこれ見よがしに泣き、周囲に自分の要望を聞いてもらおうとする」というような、感情を揺さぶって相手を支配しようとするような言動に嫌悪感を覚えるでしょう。

なのでISTPは感情に流されないようにするために、物事を客観的に分析し、論理的かつ合理的に考え、常に理性的であるよう自分を律します。感情に支配されないよう、徹底しているのです。

ESFJの場合 – 秩序を守ろうとしない「カオスの信奉者」に、怒る

ESFJが愛しているのは、バランスのとれた状態です。それは争いが起きていないような人間関係の状態のことであり、定められた規律や暗黙の了解を踏み越える人物がいない状態のことを指しています。

ESFJは、このような状態を作り出す才に恵まれています。一人で寂しそうにしている人には声を掛けることができますし、寒そうにしている人にはすぐに毛布を渡すことができます。つまり、優しいパーソナリティなのです。……が、この優しさが排斥性に転化しかねないのが、ESFJの危うさでもあります。

一部の内向的なパーソナリティや、NTタイプに見られるような「なぜ皆と仲良くしなければならないんだ?」や「馴れ合いは時間の無駄」といったドライな態度は、ESFJにとって許し難く、怒りを感じるものです。そういった態度を取る人物に、ESFJはつらく当たってしまうでしょう。時にそれは「コミュニティからの追放」というような行動に発展してしまうことがあります。

ESTJの場合 – システムを破壊しかねない「障壁」に、怒る

適切な管理システムを構築し、規則を作り、規則を破った者には罰を与えること。ESTJはこのような仕組みが、会社および社会において絶対に必要だと考えています。

ESTJは特に「現実的な計画を立て、計画通りに行動すること」を大事だと考えていて、これを自分の人生において実行していることでしょう。そしてESTJはこれを、他者にも当てはめようとします。その中で「計画通りなんて、つまらない」や「幾つかの可能性を想定すべきであり、ひとつの計画に囚われるべきではない」というようなことを言う人物と出会った時に、ESTJは怒りを覚えるでしょう。

というのも、ESTJは混沌とした状況が嫌いなのです。統制が取れた状態が望ましいと考えているので、混沌を生み出しかねない不安因子は取り除きたいと願うでしょう。

ISFJの場合 – 細部に意識を払わない「無関心さ」に、怒る

ISFJは、多くの人が素通りしてしまいがちな「瞬間」たちに、非常に意識を払っています。成長していく子供の一瞬一瞬の姿、季節ごとに異なる木々の色、空を流れる雲の変化していく形など、気を付けなければ見落としてしまうような瞬間に宿る美を、愛しているのです。

ISFJはそれらについて非常によく記憶していて、まるで鮮やかな写真を見るように、過去に見た景色を思い出すことができます。これらの記憶はISFJにとっての宝物であり、その全てが大切な記憶です。

なのでISFJは、彼らが大切にしている「瞬間の美」を否定された時に、怒りを覚えます。自分の愛するものを全否定されたと感じ、怒りを通り越して悲しさを感じるかもしれません。

ISTJの場合 – ルーティーンを突如として妨害する「不確定要素」に、怒る

ISTJには、自分の人生を「一つの計画」と考えている節があります。目標を達成するためには自分という”リソース”をどう活用すべきなのか、どの無駄を省くべきか、どこに時間を割くべきなのか……そういったことをよく考えているのです。

その結果としてISTJは、ひとつのルーティーンを確立するでしょう。徹底的に無駄を省き、そうして余った時間を自分のやりたいことにつぎ込むような、生活スタイルを築き上げます。そして構築したルーティーンを、ISTJは遵守するのです。

そんなISTJが怒りを覚えるのは、自分のルーティーンを妨害された時。唐突に話しかけられたり、遊びに誘われるなど予定にないことをされた時に、調子が狂ったと苛立ちを覚え、ムッとしてしまうかもしれません。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。