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誤解を与えてしまう要因について、パーソナリティタイプ別にご紹介してきましたが、今回は「心理機能」の面から解説していきたいと思います。
どの心理機能を優勢機能ないし補助機能として持つかと、どのような性格特徴が表れるのでしょうか?
内向的直感: INTJ, INFJ, ENTJ, ENFJ
INTJとINFJは「内向的直感」を優勢機能として、ENTJとENFJは補助機能として保有しています。
この「内向的直感」とは、シンボルのようなものの裏に隠された意味を予測したり、過去にあった傾向から未来を予測したりする心理機能です。
優勢機能に保有する場合は、より詳細な「ビジョン」を詳細に思い描くことができ、そのビジョンを基に考えを纏めていくでしょう。なので思い描いたビジョンを、文面やイラストに書き起こすことが得意です。
補助機能として保有する場合は、思考を取りまとめるツールとして、この機能を参照します。「過去にどういう実例があり、となれば今後はどうなる可能性が高いのか?」という判断材料を、この心理機能から引き出します。
外向的直感: ENTP, ENFP, INTP, INFP
ENTPとENFPは「外向的直感」を優勢機能として、INTPとINFPは補助機能として保有しています。
「外向的直感」は、外的世界から情報を収集し、収集した情報からあるパターンを見つけ出し、繋がりを読み解くことに長けている心理機能です。またこの機能は、今までになかったパターンを新たに創り出すことも得意としていて、しばしば「奇妙で斬新な」アイディアを絞り出すことがあります。
「外向的直感」を優勢機能に保有する場合、見つけ出したパターンに説得力を持った裏付けを加えたり、新しく作り出したパターンから現実で何かを生み出したりすることにこだわります。上述の「奇妙で斬新なアイディア」を出すことが得意で、アイディアマンとなるでしょう。そのアイディアを実現しようと頑張りますが、興味の対象がうつろいやすく、一つのものに集中することを苦手としています。
補助機能として保有する場合は、思考を取りまとめるツールとして、この機能を参照します。様々な要因を加味し、一つの行動から起こり得るあらゆる”可能性”を予測することが得意でしょう。ただし次々と可能性を発見し、そのたびに認識を改めるため、このタイプの発言に一貫性があることは少ないでしょう。
内向的感覚: ISTJ, ISFJ, ESTJ, ESFJ
ISTJとISFJは「内向的感覚」を優勢機能として、ESTJとESFJは補助機能として保有しています。
「内向的感覚」は、経験や知識に”印象”というラベリングして蓄積し、過去を詳細に記憶する心理機能です。時系列に紐づけて物事を記憶し、それを自由自在に引き出すことができます。簡単にいうと「エピソード記憶が優れている」タイプです。
「内向的感覚」を優勢機能に保有する場合は、視覚や味覚といった五感に関する”こだわり”が強い人物となるでしょう。「深煎りのトアルコトラジャ以外はコーヒーとして認めない!」といった、何らかの強いこだわりを保有しています。そして変わらぬ日常を好むため、生活にルーティーンが存在しているでしょう。
補助機能として保有する場合は、思考を取りまとめるツールとして、この機能を参照します。過去にあった実例や成功・失敗体験を引き出して「今までの経過を見る限り、今回は成功する」「前例にないことが起きている、失敗する可能性が高いかもしれない」といったように判断を下します。
外向的感覚: ESTP, ESFP, ISTP, ISFP
ESTPとESFPは「外向的感覚」を優勢機能として、ISTPとISFPは補助機能として保有しています。
「外向的感覚」は、外界で起こっている事象をリアルタイムで収集する心理機能です。風が吹いたことによる環境の変化、誰かの失言による人々の表情の変化など、瞬間的な変化を素早くキャッチし、過去の経験を速やかに参照して、その場で取るべき行動を瞬時に理解します。またこのタイプはとても現実主義的であり、目に見えるもの、触れることができるものを信じます。
「外向的感覚」を優勢機能に保有する場合、空気を読むことに長けているでしょう。何をすべきなのかを瞬時に理解し、咄嗟に行動へと移すことができます。そしてこのタイプは、特徴の変化によく気付きます。「友達が前髪を少し切った」ことに気付けば「髪切ったの? かわいいじゃん」と声を掛けられますし、「家に新しい小物が増えた」ことに気付けば「なにこれ、どう使うの?」と話を切り出すことができるでしょう。
補助機能として保有する場合は、思考を取りまとめるツールとして、この機能を参照します。環境や状況がどう変化したのかを速やかに把握し、その状況に応じた適切な措置をすぐに思い付き、講じることができるでしょう。臨機応変、という言葉がこのタイプのキーワードとなります。
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