このブログで紹介しているMBTI診断テスト(16TEST, 16分類テスト)は、あなた自身の性格を16種類の性格に分類するようなテストです。この16種類は、それぞれ、あなたが内向的か外交的なのか、感覚的なのか直感的なのか、感覚的なのか思考的なのか、情報を取り入れることで外界と接しているのか判断することで外界と接しているのかといった、それぞれ4つの属性に基づいて、分類します。
適職を考えたり、相性を考えたり、自分の性格を理解することで、自分を見つめる機会にもなるでしょう。

このようなMBTI診断は16TESTというMBTIを考える上で最も参考になる診断サイトで、無料で診断することができます。まずは受験してみましょう!
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あなたがENFPであるとして、「自分はたぶんENFPなんだけど、でもこのMBTIの記事を読んでると自分がそうではないように感じてきた」というようなことを感じたことはありませんか?
MBTIは8種の心理機能からアプローチを試みるもので、各タイプが好ましいと思う心の働き方や交流方法を教えてくれます。対して今回スポットライトを当てるエニアグラムとは、「子供のころにどのような経験をし、それが人格形成にどのような影響を与えたのか」と「障害と対峙した時に、どのような反応を見せるのか」に着目したものです。そしてエニアグラムは、それらを総括した結果として「性格の核となる”恐怖”と”欲望”」を教えてくれるでしょう。
あなたのMBTIタイプ「ENFP」と、それとペアである可能性のある9つのエニアグラムタイプを確認すれば、自分自身への理解をより深められるかもしれません。
それでは、見ていきましょう!
ENFP×各エニアグラムタイプについて
ENFP×タイプ1: 完璧主義なENFP
恐れているもの: 腐敗しきった環境、自分が失敗を犯すこと、自分に至らない点があることを認めること
求めているもの: 善良で純粋、誠実な人間であり続けること
タイプ1のENFPは正義感に溢れていて、間違いを正したいという欲求を抱えています。このタイプは既存の社会システムに疑念を抱きやすく、そして「ここをこのように変えたら、もっと素晴らしい社会になるはずなのに!」といったアイディアを練りまわすことが好きです。ともかく、このタイプは基本的には理想主義的で、世界に対し不満や幻滅を日常的に感じている傾向にあるといえるでしょう。
このタイプは他のENFPよりも比較的まじめなタイプであり、子供のころから「ゲームで遊ぶのは宿題を終わらせてから!」という自制を自発的に行えたでしょう。この強い自制心は、ENFPの中に早い段階から「自分自身を批評する声」を作り上げます。この声は高い責任感をENFPに与える一方で、彼らが自信を無くしてしまう要因にもなってしまいます。つまりこの声は「自分の中にいる自分の味方ではなく、どちらかといえば自分の中にいる”傍迷惑な外野”に近い存在」であるとの認識を、タイプ1のENFPは早い段階から持つべきでしょう。
このような規律的な特徴を持つタイプ1のENFPは、NPタイプにありがちなある種の「いい加減さ、ルーズさ」が薄い傾向にあるため、もしかするとJタイプのように見えることがあるかもしれません。事実、このタイプは義務や責任に強くこだわり、与えられた仕事はひとまず完遂しようとはするため、ややJタイプのような特徴を保有しているといえます。
この「JタイプのようなENFP」は、ENFPにしては珍しく個人主義的でないため、周囲にいる人々が気になって仕方ありません。そのため、野心や向上心を欠いているような人、ないし仕事の手際が悪い人が周囲にいる場合には、怒りを少なからず覚え、批判的なことを言ったり、皮肉を投げかけたりする可能性があります。
ただし、このような形で「怒りを表現する」ことは、かえってENFPにはストレスになる可能性があります。怒り、苛立ち、不満はまずグッと堪えて、「あの人はあの人、自分は自分なんだ」と心の中に境界線を適切に設けることが必要となるでしょう。
不健全なタイプ1×ENFPの特徴: 批判的、独善的、完璧主義、傲慢。
平均的なタイプ1×ENFPの特徴: 意欲的、正直、皮肉屋、勤勉、強い責任感。
健全なタイプ1×ENFPの特徴: 希望に満ちている、寛容、賢い、誠実、遊び心がある。
ENFP×タイプ2: 世話好きなENFP
恐れているもの: 自分の価値や働きが認められないこと、愛されないこと
求めているもの: 「自分が自分であること」を認められ且つ愛されること
タイプ2のENFPは寛大であり共感的で、人の為に働き、尽くすことを生きがいにしています。このタイプは、自分の周囲にいる人々が常に笑顔でいて、気持ちよく過ごしてくれることを望んでいて、その願望を果たすために精力的に動き回るでしょう。
そして一般的にこのタイプはENFJと誤解される傾向にありますが、タイプ2のENFPはどちらかといえば「個々人の気持ちを大事にする」傾向にあり、「全体の調和を優先し、個々人に少しの我慢を強いる」という全体主義的なENFJとは根本は異なっています。
そんなタイプ2のENFPは温かい心の持ち主である反面、深い孤独感を抱え込みやすいとされています。これは他者に構いすぎ、自分自身をいたわったり、内省に使うための時間が十分に得られていないときにおこるでしょう。彼らがENFPであり、内向的感情を持つ者である以上、これはいつか必ず対峙することになる課題です。
不健全なタイプ2×ENFPの特徴: 被害妄想的、受動攻撃的、恩着せがましさ、操作的。
平均的なタイプ2×ENFPの特徴: 寛大で無私、人を喜ばせることが好き、自己犠牲的、孤独感。
健全なタイプ2×ENFPの特徴: 博愛主義、手伝いが好き、共感的、正しい自己認識、寛容。
ENFP×タイプ3: 野心家なENFP
恐れているもの: 十分な成果を上げられないこと
求めているもの: 自分には価値があると周囲に認められること
タイプ3のENFPは、熱意と野心によって自発的に邁進する、アクティブな楽観主義者となるでしょう。ただしこのタイプは、自分のキャパシティーを考えずに次々とプロジェクトを立ち上げ、その全てに関与しようとしてしまうため、体力が限界を迎えたときに燃え尽きてしまう可能性が一番高いといえます。
彼らは周囲にあるものに疑いの目を向け、改善の余地を見つけると、改良するためのアイディアを生み出す作業へと移行します。この時、多くのENFPは「アイディアを思いついた」ことで満足感を得て、そこで放り投げて次へ移行してしまいますが、タイプ3は違います。思いついたアイディアを形にして、初めて満足感を得るのです。
この性格特性は彼らに実績を与えてくれますが、その実績とは先述の「燃え尽き」のリスクが伴うものです。ENFPの元々の性質も相まって、彼らは自分で自分を”セーブ”することができず、やがて体を壊して後悔するときが訪れるまで、休みなく走り続けてしまいます。本当の意味での「自律」ができるようになるかが、このタイプが繁昌できるかどうかの分かれ目となってくるでしょう。
そんなタイプ3のENFPはしばしば、華やかさに囚われてしまうでしょう。堂々と見えるよう振る舞ったり、見栄を張って海外のリゾート地に旅行してみたり、オシャレで高級なプレゼントを友人に贈ったり等、要するに「華やかに見える”ペルソナ”」を演じることにばかり気を取られてしまうことがあるのです。「等身大の自分」と「周囲が思い描く自分」の乖離が深刻になっていくと、このタイプはNe-Teループを引き起こすようになり、どんどん自分自身を見失ってきます。周囲の目線を時には無視し、華やかさや派手さよりも「自分らしさ」を大切にするべきでしょう。
不健全なタイプ3×ENFPの特徴: 欺瞞、セルフプロデュースが過ぎる、自己陶酔、競争心を露骨に表す。
平均的なタイプ3×ENFPの特徴: 勤勉、エネルギッシュ、イメージ重視、野心的、不安感、傲慢。
健全なタイプ3×ENFPの特徴: やや内向的、順応性が高い、目標志向、自己改善的、想像力豊か、楽天的。
ENFP×タイプ4: 個性的なENFP
恐れているもの: アイデンティティが見つけられないこと、そして認められないこと
求めているもの: アイデンティティを獲得すること、そして認められること
タイプ4のENFPは、行動自体は外向的でありながらも、自己認識としては「どちらかといえば内向的な性格」である可能性があります。それほど彼らは自己内省に重きを置き、人生の意義と希望を大事にしているということなのです。
彼らは「個性」を大事にしていて、自分の個性を確立することに多くの時間を費やしています。自分自身に意味を問う、そのプロセスをこのタイプはとても重要視しています。そんなタイプ4のENFPは想像力豊かで、相手の心情を慮れる高い共感性とクリエイティブさを持っている傾向にあるとされています。
ある意味においてタイプ4のENFPは、ステレオタイプ的なENFP像に近い存在だといえるでしょう。9タイプの中でも最も直感的であるこのタイプが繰り出すヒラメキは、ある意味において「天才的」であり……――つまり「常人には理解できない世界観」です。この事実を他のタイプのENFPは「誰にも理解してもらえない、悲しい!」と受け止めますが、けれどもこのタイプは「時代が私に追い付いていないだけだ!」と好意的に受け止めるとされています。
そんなタイプ4のENFPは、一言で言うなら「反抗者」です。何かを命令されたとしても、その内容に納得がいかなければ彼らは頑なに従いませんし。常識に従うことを強要されたときには、常識を破壊するような反応を彼らは返し、常識の存在意義を再考するよう問うでしょう。彼らは天邪鬼でもあり、真正さの信奉者でもあるのです。
不健全なタイプ4×ENFPの特徴: 自己否定、絶望感、抑うつ的、不機嫌、引きこもりがち。
平均的なタイプ4×ENFPの特徴: 直感的、共感的、個人主義的、ロマンチックで退廃的、メランコリー。
健全なタイプ4×ENFPの特徴: 寛容で寛大、内省的、表現力豊か、独創的、洗練されていて真正、鋭い洞察力を持つ。
ENFP×タイプ5: オタクなENFP
恐れているもの: 実力が足りないこと、ないし実力を認めてもらえないこと
求めているもの: 十分な実力を得ること、そして十分な評価を得ること
タイプ5のENFPは、ENFPとは思えないほど内向的な性格に見えるかもしれませんし、場合によってはINTPと誤解される可能性があります。そんなこのタイプは基本的に、知識やデータの世界に興味を示し、それを貪欲に追い求めることによって、世界を理解することに執着します。よって、インターネット等を通じて状況を俯瞰して観測することを好み、現実世界に繰り出して人との交流を持つことをためらう傾向にあるとされています。
多くの場合、タイプ5のENFPは知的であり直感的です。彼らは雑多に知識を吸収し続け、独創的な独自の世界観を築き上げることができます。健全なレベルではこの「独創的な世界観」を現実世界で活用しようとしますが、不健全なレベルにある時は「独創的な世界観」の構築にだけ集中するようになるでしょう。
このようにタイプ5のENFPは、外向的なMBTIタイプの中で最も内向的であるENFPの中で、最も内向的な性格だとされています。彼らの多くは自分の部屋にこもり、自分の世界にこもって、机上の空論を練りまわすことに心惹かれるでしょう。とはいえ、そこは曲がりなりにも外向的なタイプです。引きこもりが続くと塞ぎこんでしまいますし、そして誰かと関わり、会話をすることによって、元気になることができます。ただし、人付き合いの中にストレスを見出しやすいタイプではあるでしょう。
不健全なタイプ5×ENFPの特徴: 虚無主義、傲慢、引きこもりがち、対人恐怖、否定的で批判的、自己破壊的。
平均的なタイプ5×ENFPの特徴: 冷笑主義、分析的、何事も自己完結、繊細で対人関係が苦手、心を開けない、好奇心旺盛。
健全なタイプ5×ENFPの特徴: 聡明、独創的、客観的で現実的、やや繊細、オリジナリティに溢れている、好奇心旺盛。
①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用
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心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。
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