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INFPタイプやINTxタイプの情報は氾濫している反面、ISFPに関する情報はインターネット上にも書籍にもあまりないのが現状です。ISFPは、MBTI界隈の中ではあまり注目されないパーソナリティタイプといえるのかもしれません。
しかしそんなISFPには、「理想主義者でありながらも現実的な視点を持っていて、かつ遊び心も忘れない」という十分注目に値する奇妙でユニークな生態を持っています。
それでは、あなたはISFPに当てはまるのでしょうか? それを今回は確かめていきましょう!
ISFPかもしれない兆候たち
1: 現実を、ありのまま受け止めている
ISFPはすべてのタイプの中で最も控えめであり、そして冷静に現実を受け止めているパーソナリティだとされています。
過度に夢を抱くこともなく、過度に怯えることもないため、ISFPがクヨクヨすることは滅多にありません。
2: 言葉ではなく、行動で愛を示す
ISFPはあまり口達者なタイプではありませんし、誠実さを重んじるその性格から不必要なお世辞は言いません。そして彼らは、過度なお世辞などを言って人をおだてることが得意な人々を「信用できない!」と基本的に軽蔑しているとされています。
また愛情を伝えたい時も、ISFPは「甘い言葉をささやく」ようなことはせず、行動で自分の誠意を示そうとします。相手が欲しがっていた贈り物をしたり、壊れていた家具を直したり、ほつれていた服をちゃちゃっと繕ったり等、奉仕によって愛情を示すのです。
3: 他者の痛みや悲しみを、自分のことのように感じてしまいがち
見た目こそ「どことなく神秘的であり、ストイックさを持っている」ように見えるISFPですが、実は彼らはかなりエモーショナルな存在です。特に負の感情に敏感で、不の感情に包まれている他者に影響されやすいという傾向を持っています。
とはいえ、この傾向は年齢を重ねていくごとに「境界の引き方」を学んでいくため、薄らいでいくとされています。しかし、他者との間にうまく境界を引くことが出来ない幼少期や思春期は、苦悩が尽きないかもしれないでしょう。
4: 意図せずとも「ミステリアスな存在」になりやすい
ISFPは、そうすぐには「自分が誰であるか」を明かしたがらないパーソナリティです。自分の経歴や趣味などを饒舌に語るタイプではなく、明かすとしてもそれは付き合いがそれなりに長くなり、信頼関係が築けてからでしょう。
そんなISFPはしばしば、相手の過去を悪意無く詮索したがる人物に手を焼かされます。そのような人物と遭遇した時、ISFPはかなり不安を感じたり、相手へ不信感を抱いたりしてしまう可能性さえあります。
5: 「相手に今、何をすべきか」をすぐに把握できる
ISFPは注意深く周囲を観察し、気を配るタイプです。周囲にいる人々がストレスに悩まされていないか、体調を悪くしていないかなどを、ISFPはさりげなく見守っています。
そしてISFPは、悩んでいるように見える人にはそっと声をかけ、「話を聞こうか?」と投げかけるでしょう。それから寒さに震えている人がいたときには、その人の傍に座るか、ブランケットを持っていくはずです。
6: どんな相手も広く受け入れるものの、深入りはしない主義
ISFPは「他の人々がそれぞれに保有している独自の世界観」に触れることが好きです。けれどもその一方で、ISFPは自分自身を大事にしていて、自分の信念や価値観を他者に踏み荒らされることを嫌います。
そんなISFPを一言で言い表すとしたら、それは「個人主義的」となるでしょう。ISFPは他者の個性を尊重するからこそ、自分の個性も尊重してほしいと望んでいます。なので、他者の個性や信念にケチをつけるような人物を目撃した時、ISFPは怒りを覚えるとされています。
7: 忍耐力はいまひとつな傾向がある
ISFPは未来よりも現在に集中したいタイプなので、「100年後を見据えてのプロジェクト」や「50年先の未来への投資」といったワードにはウンザリしてしまいます。
「自分が果たした仕事の結果は、なるべく早く反映されてほしい」と考えるタイプであるため、長期的なプロジェクトには不向きであると言えます。
8: 「高解像度な審美眼」の持ち主
ISFPの目は、細やかな部分に宿る美をキャッチすることができます。
たとえば、大雑把なパーソナリティであれば「あれは青色、これも青色だ!」と色を一つのカテゴリー内にまとめてしまうような場面でも、ISFPは「あれはターコイズで、こっちはピーコック、あそこのはエジプシャンブルーだね」と細分化することができるのです。
他にも、「このペルシャ絨毯は熟練の織り子が織った高級なものだけど、こっちのペルシャ絨毯は民家の手作りっぽくて味があるし色使いも独特だね~」と見分けることができますし、楽曲を「さっきのバンドはポストロック、その前はガレージロック、今のはオルタナ」とジャンル分けすることも得意です。
9: 自由に創造する機会を求めている
ISFPはクリエイティビティに溢れたパーソナリティですし、その能力を生かせる職業を希望する傾向にあるとされています。
写真家や料理研究家、スタイリスト、ダンスパフォーマー等々、クリエイティブなキャリアはISFPの理想とするものです。
10: 急かされることが嫌い
ISFPは決断を迫られた時、最良の決断を下そうと毎回必死に考え抜く傾向にあります。じっくりと腰を据えて、情報を集めながら比較・検討をするため、そうすぐには即決することができません。
なので「早くしろよ!」と急かされることが大嫌いなのです。急かされるとISFPは苛立ち、場合によってはひどく憤慨します。
11: 刺激には飢えているものの、それを表には出さない
ISFPは、自宅に引きこもってストリーミング配信のドラマをマラソンすることが好きですし。アトリエにこもって、作品作りに興じることも好きでしょう。――とはいえ、彼らが好きなことは「インドアな趣味」だけではありません。
ボルダリングにも興味があるISFPはいます。大迫力のダンスを「自分が躍る」ことにあこがれを抱くISFPもいます。旅行先でアクティビティに興じることが好きなISFPもいます。
「家の中で味わえる刺激」と「屋外でしか楽しめない刺激」、そのどちらにもISFPは飢えているのです。……が、その感情を彼らが表に出すことは稀でしょう。
12: 「奇妙なこと」「オカルティックなもの」が好き
ISFPといえば「地に足のついた現実的な視点の持ち主」という点が取り沙汰されやすいです。しかしその反面、彼らは「クリエイティブ」という、一見”現実的な視点”とは相反するといえる特徴も併せ持っています。
そんな奇妙な二つの特徴が合わさった結果として、ISFPは「現実的ではないような、ミステリアスなものに惹かれる」という第三の特徴を持っていたりもしています。
彼らはたまにスピリチュアル系の占いを(内心では疑いながらも)楽しむかもしれませんし、雑誌「ムー」の熱心な読者であるかもしれません。またUFOを取り扱う番組を好きなISFPも多く、映像の大半がCGであることを分かっていながらも、ついつい見てしまうとのことです。
13: 厳格さが大嫌い
「SPタイプ」のキーワードの一つに、”臨機応変さ”というものがあります。ISFPも例にもれず、ガイドラインに束縛されることを嫌い、その場に合わせた柔軟な対応を取ることを好む傾向にあります。
ISFPにとって、人生は「計画通りに進めるもの」ではなく「何が起こるかがわからない、予測不能の連続」。ゆえに、厳格に設定された計画にただ従うことは大嫌いですし、ぎっちりと固められたルールに束縛されるような生活も嫌いなのです。
14: 批判や批評が苦手
穏やかで暖かな雰囲気が好きなISFPは、基本的に波風を立てることを嫌います。そのため、批判的な人物には苦手意識を抱きやすく、ISFP自身も「誰かを強い言葉で非難する」ことはなるべくしたくないと考えています。
また、ISFPは批判や批評を「受け止める」ことが苦手です。与えられた批評の中に、決して人格否定のようなニュアンスは含まれていなかったとしても、ついそう捉えてしまう傾向を持っています。
15: 個人で戦うほうが性に合っている
キャリアを築いていくなかで、ISFPの中には「チームを組んで大きいことを成し遂げる」よりも「小さくてもいいから、自分のやりたいことを一人で自由にやる」という選択肢が浮上してくることもあるでしょう。
基本的にISFPは、チームプレーが好きではありません。組織に所属している安心感も悪くはないと感じていますが、それよりも「足並みを揃えなければならない」「ルールを破ってはいけない」「協調性が必要」「コミュニケーションを密に取らなければ……」という煩わしさのほうが目についてしまいがちです。
キャリアのひとつのゴールとして、ISFPは自然と「独立」を夢見るようになる可能性があります。
16: イライラしている時は、家に引きこもってドラマラソン!
ISFPは苛立っている時、その気持ちを静める手段として「自宅に引きこもり、ポテトチップスをつまみながらドラマを視聴すること」を選びがちです。NetflixやFuluなどで、興味のあるドラマを延々と視聴し続けます。
この行動は内向的なタイプによくみられるものではありますが、ISFPがダントツな模様です。
17: ストレスが限界を迎えたときは、人格が変わったようにヒステリックになる
ISFPは平常時であれば、穏やかで寛容なパーソナリティです。しかしストレスが限界を迎えて爆発寸前であるとき、彼らは豹変し、怒りっぽくなります。
特にこの”豹変”は身近な場所に「デイドリーマー」な人物がいる時に起こりやすく、そういった人物に対してISFPは非常に攻撃的になるとされています。皮肉めいた発言の回数が増えたり、威圧的な態度で怒鳴り散らすようになるでしょう。
18: 人を支配することを好まない
ISFPはかなりの個人主義者です。これは人間に対しても、ペットや野生動物に対しても発動します。彼らは積極的に誰かと交流を持とうとはしませんし、そして相手に干渉しようともしないのです。
そのためISFPは誰にとっても「居心地のいい友人」となりますが、いざという時には全く頼りにならず、「それぐらい、自分でどうにかしたら?」と突き放してくる冷酷な友人になる可能性もあります。
また、この個人主義的なスタイルは子育てにおいても色濃く発揮され、彼らは一般的に「放牧のような子育て」を行うようになるとされています。「うちの子は絶対に東大に行かせる! だから幼少期は英才教育をさせるし、小学校に上がったら塾通いを毎日させる!」なんてことは絶対に言わず、「美容師になりたい? ああ、そう。好きにしたら?」という親になるはず。
19: 大器晩成型である――……かも?
個人主義者で組織が嫌いで、計画を立てることも従うことも苦手。そんなISFPは、若いうちは行き当たりばったりなライフスタイルを送りやすいとされています。
けれども、行き当たりばったりも若いうちまで。壮年期に入れば、自然と「合理的思考」ができるようになったり、「秩序の利点」を理解できるようになりますし、それによって自分の能力を最大限に活かせるようになります。
もし、あなたがまだ若いのならば。そのうち角が取れる機会が自然とやってきますので、気長にその時を待ちましょう(ただし、努力は忘れないで!)。それまでは自分らしさを貫き、ロックな精神でいきましょう!
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