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今回はINFJが保有する8つの心理機能が、日常生活にどのような影響をもたらすのかに注目していきたいと思います!
Part1. 「INFJの自我親和的心理機能」
優勢機能: 内向的直感(Ni)
内向的直感は、INFJと最も親和性のある心理機能です。ある意味において、これは「INFJが呼吸をするための機能」ともいえます。
世界に隠されたパターンや、表現の中に秘められた意図を探すことを楽しむことが、このNiの基本的な機能です。「独自のやり方で、新たな視点を見つけること」に楽しみを見出す性質があることから、物思いにふける時間が必然的に長く、そして多くなります。
そんなNiは知覚機能に分類されるもので、つまり情報収集をメインとしています。この機能が優勢であるINFJは「J: 判断的な特性」を”塗り替える”ことがあるため、Jタイプらしくない優柔不断な姿を見せることがあります。「答えありきで、根拠を求める」のがJタイプの多くに見られる行動ですが、INFJは「決断をするために、多くの情報を求める」からです。これが時に「情報を集めることのほうが楽しくなり、決断を先延ばしにしてしまう」という状態を生み出すことがあります。
内向的直感はどんな働きをするのか?
- 奥深くに隠された意味や意図を探したくなる
- 隠されたパターンや傾向を見つけ出す
- 多角的な視点をもたらす
- 「行間を読み取る」能力にたけている
- 隠喩や比喩といった表現に惹かれる
補助機能: 外向的感情(Fe)
外向的感情はINFJにとっての「指揮官」のような役割を果たす心理機能です。これはINFJが外の世界=他者と関わる時に発動するものであり、そして意思決定の際に重要な役割を果たす機能でもあります。
INFJが「自分は何をすべきか」を決める時、INFJは自分自身の感情ではなく、周囲にいる人々の顔色をうかがいます。「あの人は何を求めているのか」「みんなの気分はどんな感じか」「自分が今所属しているグループに対して、自分は何を返すべきなのか」……これらがINFJの判断基準となります。
このようにINFJは「他者」を判断基準にするため、INFJは何かと他者に意見を求めがちです。これは「より多角的な意見を求められる」という強みがありますが、同時に「自分自身の芯となるものがない」ことにも繋がりかねません。
外向的感情はどんな働きをするのか?
- 周囲の人々の感情を慮ったり、周囲の人々の体調を考慮したりする
- 相手を思いやったり、共感を示したりする
- 意思決定の前に、より多くの人に意見を求めようとする
- 一般的な道徳規範やモラルに基づいて「すべき/すべきではない」の判断を下す
第三機能: 内向的思考(Ti)
内向的思考は、INFJの中にある「純粋な遊び心」のような働きをします。INFJの遊び心、創造性、それとリラックス感のもとになる機能です。
Tiは、物事を分解して理解し、それによって「このパーツがどのように働き、どんな結果を返すのか」を把握しようとする機能であり、例えば「シャーペンを分解したくなる子供の好奇心」のような、そんな探求心を司るものです。
それと同時にTiは、論理的整合性が取れている状態を強く求める心理機能でもあります。つまりINFJは「この通説は本当に正しいのか?」と疑問に思って追及してみたくなるのです。
とはいえ、この機能はあくまでも「第三機能」であり、優勢機能Niや補助機能Feほどの強さを発揮することは、ループ下にある時を除いては滅多にありません。
内向的思考はどんな働きをするのか?
- 非常に簡潔でありながらも、正鵠を射た言葉を使って説明することが好き
- 単に感情に導かれるのではなく、論理的整合性のとれた結論を出そうとする
- あらゆる有象無象の背後にある「仕組み」への興味関心
- 論理的誤りに対する強い嫌悪感
劣位機能: 外向的感覚(Se)
外向的感覚は、INFJの弱点です。この心理機能は時としてINFJに混乱をもたらし、物質世界から「疎外された」ような感覚、離人感のようなものを味わわせます。
外向的か内向的かは問わず、「感覚」が「直感」よりも優勢なタイプがマジョリティを占めている世界において、「感覚」機能を劣位機能として保有するINFJは、「マジョリティの人々の見ている世界に、自分は入れない」という点においても疎外感を感じる恐れがあるでしょう。
Seは自分の周囲の世界における「具体的な情報」を集める機能です。どこの電話から着信音が鳴っているのか、目の前にいる人物の髪型はこの間と同じであるか、遠くから飛んできたボールをどの程度の速さで追いかければキャッチできるか等、情報を瞬時に判断する役目も果たしています。
Seが優勢(ESxP、ISxPなど)であれば、その場に応じた臨機応変な対応が得意となりますが、Seを劣位機能として保有するINFJの場合は逆で、臨機応変な対応を求められた時にまごつく可能性があります。
外向的感覚はどんな働きをするのか?
- 不注意気味になり、主にオブジェクトに対する観察力も悪い
- 足元にある物を見落として、つまずいたり、転んだりすることが多い
- 極度のストレスに晒された時、衝動性が高まり、暴飲暴食やウィンドーショッピングが加速する
- この機能が成熟した際には、情報収集能力や注意力が上がり、そして洞察力・予測能力に磨きがかかる
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