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INFJとエニアグラムの関係性 – タイプ1~タイプ3

今回は、エニアグラムシステムの目を通してINFJを見ていきます。

INFJは、具体的な情報よりも抽象的な情報を処理します(これはNをタイプコードに持つパーソナリティだからです)。そして、論理や合理性よりも倫理や意味、価値観を優先します。また内向的で、計画的です。

しかし、これがすべてのINFJに共通しているのかと問われれば……その答えは、ノーでしょう。

INFJをパーソナリティタイプとして保有する人々の、精神構造は少なからず似ていて、共通する個所がありますが。これは、すべてのINFJがまったく同じように考え、同じ答えを出すという意味ではありません。 INFJの中には仕事中毒の完璧主義者もいれば、憂鬱な詩人のような人物もいます。

そんなINFJの性格は、エニアグラムに大きく依存していると考えています。今回はINFJとエニアグラムの関係性について解説いたしましょう。

エニアグラム診断とは

今回紹介するエニアグラム性格診断は、あなたの性格を主に9種類に分類するテストで、トライタイプといった考え方を導入すると全部で27タイプまで分類することができるようになります。
この9タイプとはそれぞれの特性や個性を持ったタイプになります。それぞれのタイプを知ることでお互いの理解を深めることができ、また恋愛や仕事などの自己理解を深めることができるでしょう。

このようなエニアグラムはエニアグラム性格診断の診断サイトなどで、無料で診断することができます。

INFJとエニアグラムの関係性 – どれが本当のあなたに近い?

INFJ × タイプ1: 完璧主義なINFJ

このタイプが恐れるもの: 失敗、欠陥、「悪い人」と評価されること
このタイプが求めるもの: 善良さ、誠実さ、「良い人」という評価

タイプ1のINFJは、世界を改善し、危機に晒されている道徳観念を正しい方向へ回復させる義務であると考えています。細部へのこだわりを徹底し、勤勉である彼らはしばしば現状に対して「十分ではない」という感覚に苛まれます。

彼らは自分自身の欠陥だけでなく、周囲の人々の間違いや欠点も気になってしまいます。その傾向は子供の頃から現れ、学生時代は「学級内の雰囲気を、自分が改めなければ!」との理由から学級委員長やせいとかいちょうを目指すことも多いでしょう。

また、子供らしくあることを嫌い、早く大人にならなければと考えるはずです。そのため、自分を抑制し続けるような子供時代を自ら選んで送るようになり、それは成人後にも影響を及ぼすでしょう。過度に責任感があり、合理的でありながらも道徳や倫理を重んじ、正義感の強い人物となります。

このタイプのINFJは、他のINFJよりも現実を見ていて、合理的であり実務的です。社会常識にも通じているため、一般社会にそれなりに馴染むことができます。

ただし、頭の中では周囲の人々や世界に対して、不満を感じ続けています。自分がこの世界を正さなければならない、という使命感が常に頭の中に在り続けるため、タイプ1のINFJはなかなかリラックスすることができません。肩の荷を下ろすことを恥だと考えている側面があるからです。

そんな使命感のあるタイプ1のINFJは、理想に燃えています。自分が理想としている世界に、現実を近付けるためにアレコレと努力を重ねるでしょう。しかし彼らは、他者を基本的に信用していません。何故ならば、他者は怠け者であるから。彼らに任せていては、自分の理想は叶えられないと考えるため、タイプ1のINFJはなんでも一人でやろうとするでしょう。

とはいえ「自分の理想通りの完璧な世界」とは、絶対に実現することはないと言っても過言ではないでしょう。というのも、それは独り善がりな世界なのですから。なので、そのような信念は早めに手放すことで、穏やかで寛容になり、本当の意味での幸せに至れるのですが、これはタイプ1にはなかなか難しいことです。独り善がりな信念を手放せるか、というのが課題になります。

そんなタイプ1は、エニアグラムにおいて「怒り/本能」のトライアドにあるとされています。ですがタイプ1は、自分が怒りに苛まれていることに気付いていないかもしれません。

彼らの怒りは多くの場合、批判というカタチに変換されて排出されるからです。人に殴りかかったり、怒鳴り声を上げたり、物を蹴飛ばしたりなど、目に見える怒りではないため、本人はそれを「怒り」だとは認識できないのです。

INFJには自分の人生に対する強い理想と、理想を叶えたいと願う強い決意があります。そこにタイプ1の要素が入ることにより、理想の気高さと決意の強さがより強化されますが、INFJの内向的性格と孤独を好む性質から、より燃え尽きやすくなります。

タイプ1のINFJは、羽を休める時間の必要性を覚え、一切の仕事を手放してプライベートを楽しむ時間を得られるかどうかが重要となります。燃え尽きたら最後、立ち直るのに時間が掛かってしまいます。

INFJ × 不健康なタイプ1:

誤った方向に働く判断力、独り善がりな正義感、自らを過労に追い込む、自己防衛のための言い訳が増える、白か黒かの思考になりやすい。

この段階のINFJ × タイプ1は、自分たちは決して「十分に良い」ものではないと感じています。

INFJ × 平均的なタイプ1:

何事も深刻に捉えがち、自律性があり欲望はコントロールされている、時間を厳守する、やや刺激に過敏な傾向がある、常に緊張していて肩ひじを張っている、辛辣な皮肉が多い、勤勉さ、責任感がある、熱心である。

INFJ × 健全なタイプ1:

正直で賢明、ある程度は妥協する寛容さを持っている、客観的に分析する、希望に満ちている、見識がある、謙虚である、遊び心の持ち主。

INFJ × タイプ2: 人に尽くすINFJ

このタイプが恐れるもの: 自分に価値が無いと感じること、愛されないこと
このタイプが求めるもの: なるべく多くの人に愛されること

このタイプのINFJは、他のINFJよりも陽気で外向的に見える傾向があります。彼らは非常に人と人とのつながりを求めるような行動を取ります。これは補助機能である「外向的感覚(Fe)」に大きく依存しているからです。

通常、温かくてフレンドリーなこのタイプのINFJは、寛大であり、常に他者を優先します。それは彼らが、他の人を幸せにすることが自分たちの義務であると考えていまるからです。繰り返しになりますが、このタイプはとても思いやりがあり、助けを求めている全ての相手に、手を貸すことを厭いません。

しかし残念ながら、多くのタイプ2のINFJは極度の燃え尽きと消耗の段階を経験し、これを避けることは出来ません。彼らは、あまりにも他者に多くの時間を割いてしまうため、自分の為に時間を割くことを忘れてしまうのです。それにより自分自身の中に欲求不満を溜め込み、それによって消耗し、燃え尽きてしまいます。なので、このタイプは自分の為に時間を割くことと、他者の要求に時には「ノー」と言う勇気を持つことを学ぶ必要があります。

そんなタイプ2のINFJの多くは、子供の頃に親から「良い子であるように」や「他の人に優しくしなさい」と教えられてきているようです。そして様々な経験を積んだ結果として、「愛情を得るには地位を獲得するか、自分の欲望を飲み込んで他者に優しさを与えるかの2択しかない」と考えるようになるそうです。

そのため、彼らは愛される人間になるために、無私無欲で善良な人間にならなければならないと考え、そのための努力をします。簡単にいうと、愛を得るためには自分自身を犠牲にしなければならないと、彼らは考えているということです。

エニアグラムにおいてタイプ2は「恥/感情」のトライアドにあるとされています。つまり彼らは愛情を求めていて、愛されないことは「自分に価値が無い」ということだと思い、常に怯えているともいえます。

タイプ2にとって、寛大さと優しさは愛を獲得するための道具であり、これらを無くすことはつまり「愛されないこと」を意味するのです。逆に、タイプ2は誰かに必要とされているという実感を得られている時、そんな自分を誇りに思い、周囲に自慢することがあるでしょう。

愛されないことに不安になるか、愛されている実感から奢るか、この状態は気まぐれに変化し、しばしば本人および周囲の人々を振り回します。この傾向は、タイプ2の根底にある「愛されたい」という欲求と、その根底にある心の傷や弱さに本人が気付き、克服できない限りは、繰り返されるでしょう。

健全なタイプ2は、自分の弱さを知っていて、感情の波に対処することができます。他者にばかり気を遣うのではなく、時には自分自身を労わることもできるでしょう。それは無条件の愛が傍にあることを知り、それ以上を望むことがいかに傲慢であるかを、彼らが気づけたからです。

健全なレベルに達することができれば、彼らはINFJの性質である洞察力を存分に活かせるようになり、自立した人生を歩むことができるようになるでしょう。

INFJ × 不健康なタイプ2:

自己犠牲的、他者を喜ばせることを生きがいとする、自分の奉仕に対して感謝を返すよう他者に強要する、常に疲れている、愛情に飢えている。

INFJ × 平均的なタイプ2:

無私無欲的、自分の生き方に誇りを持っている、無償の奉仕が好き、相手を助けることを躊躇しない、ややお世辞のような言葉が多い。

INFJ × 健全なタイプ2:

寛大で謙虚、想像力と感情表現が豊か、優れた洞察眼を持っている、本当に必要な範囲にだけ手を貸す、自分自身を労わることができる。

INFJ × タイプ3: 野心家なINFJ

このタイプが恐れるもの: 自分を抜きにしたプロジェクトが成功を収めること
このタイプが求めるもの: 野心や野望が叶うこと、チヤホヤされること

高い順応性と駆動力を備えたタイプ3のINFJは、他のINFJよりも行動力があるとされています。彼らは貪欲なプライドを満たすため、そして成功を得るために、たゆまぬ努力を日々重ねます。そんな彼らは、自分の理想を現実のものにしたいと考えており、野心や野望がINFJの中では最も高いタイプであり、非常に意欲的です。

アカデミックな世界で権威ある賞を受賞することを目指すか、クリエイティブな分野で世界に貢献してみせるかといった、ゴール地点はこのタイプにはあまり関係ありません。このタイプはとにかく「成功すること」を追い求めているのであり、その道の一番になれるのであればジャンルは何でも良いのです。

子供の頃のタイプ3は、自信家とは程遠い場所にいることが殆どです。自分には価値が無いと信じていることも多いでしょう。その理由は、「テストで満点を取ったときだけ、褒めてもらえた」というような、条件付きの愛情しか得られなかったことに起因するとされています。

そのためタイプ3は褒めてもらうために、あらゆる努力を重ねるのです。身なりに気を使ったり、誰もが羨む素敵な家を購入したり、エリートであるために良い大学に進学したりするでしょう。そのように、タイプ3は唯物論的な性格であるように見えることがあります。

タイプ3を唯物論的と評価することは、半分が正しく半分が間違っています。特にタイプ3のINFJである場合、彼らが成功を追い求める裏には「高い理想」や「信念」があったりするからです。

そんなタイプ3のINFJは、世の中に変革をもたらすことに熱心になります。権力を握り、強者になることで、自分の理想を叶えようとするでしょう。

平均的および不健康な場合の彼らは、競争に勝つことにばかり集中し、自己中心的なナルシストになりがちです。その中で、自分の本当にやりたいことを見失ってしまいがちです。

健全なレベルになると、競争はあくまで手段と考えるようになり、彼らは「本当に自分のやりたいこと」に主眼を置くようになるでしょう。そして本当の意味で慈悲深く、そして本当の意味で社会の役に立つようなことができるようになるでしょう。

INFJ × 不健康なタイプ3:

自分の功績をやたらと見せびらかす、空虚さと常に戦っている、自分が何をやりたいのかが分からない、他者を蹴落とすことに執着している。

INFJ × 平均的なタイプ3:

野心的、自律性がある、勤勉、財を成すといった社会的な成功を追い求める、目的と手段が入れ代わりがち、競争に勝つことを好む。

INFJ × 健全なタイプ3:

自信がある、慈悲深い、社会的な成功ではなく自分にとっての「成功」を追い求める、自分が何をしたいのがハッキリと分かっている。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。