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ユングのタイプ論にて語られる内向的思考ですが、内向的思考(Ti)とは、独自の理論を構築したり、独自の思想を展開するために必要な心理機能であり、現実よりもやや空想的でありますが、型にはまらない独自の理論により問題を解決することができる心理機能です。
「社会とは」や「存在とは」など、漠然とした問いの中で自身の理論を構築し、建設的に理論を展開する際に必要になる心理機能となります。

内向的思考について
内向的思考を主機能や第二機能で使用するMBTIタイプは、ESTP,ENTP,INTP,ISTPの4タイプになります。(内向的思考(Ti)が主な機能であるパーソナリティタイプは、INTP、ISTP、内向的思考(Ti)が補助機能であるパーソナリティタイプは、ENTP、ESTPになります)
内向的思考をよく使用するタイプは、学校や組織の中で時々問題扱いを受けることも多いでしょう。多動性のある動物のようなESTPと、型破りな問題行動を起こしがちなENTPは周りの人から見ても問題児であることも多いでしょう。
内向的思考を使うパーソナルタイプは、外向的思考を使用することも得意ではありますが、対極的な立場であるためにストレスを感じることも多いでしょう。しかし、社会の中で要求される思考は外向的思考であり、内向的思考は独自性を持っていますが一方で外向的思考は組織で共通するような思考をします。いわゆる常識的な思考とも言えるでしょう。
内向的思考は、自身なりに答えを出す必要があるので、時々物思いに老けることもあるでしょう。例えば、「会社とは」や「働くとは」といった漠然とした問いを考えることで、物事の本質を考える能力が内向的思考の特徴でもあります。
外向的思考は、客観的事実や過去の事例などを基に物事を考えますが、内向的思考はそういった前提条件から定義を始めます。そういったところから、内向的思考を使っている場合には、「めんどくさいやつだ」というレッテルを貼られることもあるでしょう。
一方で、そういった型破りな思考を使うことで、斬新な発明をしたり、斬新な問題解決を行うこともあるので、そういった方面で評価を受けることも多いでしょう。特にINTPやENTPにはデカルトやソクラテス、カントといった偉大な哲学者もいますし、スティーブ・ジョブズやセルゲイブリンやラリーペイジ(Google)、エジソンといった斬新な発明家も属しています。
NTPタイプとSTPタイプで分類した際の内向的思考(Ti)
内向的思考の中でも、NTPタイプ(ENTP,INTP)とSTPタイプ(ESTP,ISTP)では根本的に物事の受け取り方が違うために、内向的思考の使い方も異なってきます。
STPの内向的思考(Se-Ti)
STPであれば、外向的感覚で物事を認知しますので、物事を捉えるときには「あるがまま」の姿、すなわち物理的な部分に注目していることが多く、人間であれば容姿であったり表情であったり、目に見える能力(業務成績やスキルなど)に注目することでしょう。
そのように感覚的に捉えた情報を基に、自身の中で思考を張り巡らせて、情報処理し判断することになるでしょう。したがって、他者の評価や世間の声などはあまり気にかけることはない傾向にあります。情報判断の中では合理性を重要視しているので、合理性に欠ける伝統や上下関係などを無視することもあるでしょう。
NTPの内向的思考(Ne-Ti)
STPと比較しても、ADHDや反社会的人格が多いと言われているNTPタイプですが、こちらに関しても同様に合理性を重要視するという点でSTPタイプと同じです。
異なるのは、STPの主機能は外向的感覚であったのですが、NTPの場合には外向的直観を合わせて使うこと、ENTPの場合には劣勢機能に内向的感覚(Si)がある点です。NTPの捉える外向的直観とは、世界の真理や本質といった部分を捉える能力ですが、外向的感覚(Se)とは異なり、抽象的な概念までもが知覚の対象になるということです。
すなわち、漠然とした内容を知覚し、自身の思考を基に内向的思考を使い判断を下します。そのため、周りの人には理解されない理論を展開することも多いのです。更にENTPでは劣勢機能に内向的感覚があり、内向的感覚が劣勢であるということは、習慣や伝統・ルールなどを放棄してしまうという問題があるということです。
内向的感覚(Si)は言い換えれば、周りの人と同じように経験的に物事を繰り返すことになりますので、問題児との扱いを受けるのも必然になるでしょう。
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