MBTI

【あなたの感覚タイプは?】外向的感覚と内向的感覚の違い

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あなたは、自分の周りにある様々な色や音、匂いをどのように感じていますか?また過去の思い出をどのように捉えていますか?感覚的な世界は、とても美しく魅力的なものです。もし、それを感じ取ろうとするなら、自分の周りに存在する世界への認識がより高まることでしょう。

物理的なものに感覚が通用するのかと思われるかもしれませんが、感覚があれば変化する自然や機械の複雑なシステムにさえ気付くことができるのです。また、「直観」は感覚によって起こるものです。しかし、まずは「直観」に従うことも大切なのです。今のあなたは、まだ周りの世界を発想や概念、思考というレンズを通して見ているのではないでしょうか。

あなたは外向的感覚タイプでしょうか、それとも内向的感覚タイプでしょうか?

外向的な感覚(Se)の方からご説明しましょう。外向的な感覚とは、自分の周りの世界に存在する物事の詳細や感覚的なものを感じ取る力のことを言います。サブ・パーソナリティタイプは、特に熟練したSeの持ち主で、このタイプの人は、他のタイプが感じる感覚の詳細を気にしません。

なぜならこのサブ・パーソナリティタイプは、自分の周りで起こっていることをよく理解しており、直観的なタイプほど物事に対して過剰に反応することなく、素早くかつ自然に対処することができます。一方で、INTJやINFJのように外向的感覚が劣っている人は、感覚的な世界に非常に敏感で簡単に過剰反応を起こしてしまいます。そして、支配的なSeの持ち主は、より多くの感覚的情報を取り込めるので、その情報に応じた行動を起こすことができます。そのため、このタイプの多くが物理的な世界と感覚を認識し、融合させる技術が必要なジャグリングやスポーツ、ダンス、または芸術や工芸に精通しています。セオドア・ルーズベルト(ESTP)がこのタイプの人格です。

外向的感覚タイプは、その日暮らしを好み、驚きや自発性を大切に考えています。そのため自分の力で考え、行動するのでとても自立して見えます。また、他のタイプと違って、自身の健康面や体力をよく理解しているので、無理や無駄がなく強い身体能力を保持する傾向にあります。このように、実践的な世界でも優秀なSeタイプは、アクティブな環境を好み、冒険やスリルに興奮を覚えます。

Seの持ち主も非常に現実的で、客観的かつ瞬間的に適用できる具体的な事実を見極める能力を使い、現在「ある」ものに焦点を当て、今あるチャンスや状況を最大限に活かそうとします。

支配的(優勢)な外向的感覚を備えたMBTIタイプ:ESFPおよびESTP
補助的な外向的感覚を備えたMBTIタイプ:ISTPおよびISFP
これら4つのタイプは、ESFPおよびESTPが外向的感覚を最大限に活用した際の熟練した外向型の感覚タイプです。

三次的外向的感覚を備えたMBTIタイプ:ENTJおよびENFJ
劣勢の外向的感覚を備えたMBTIタイプ:INFJおよびINTJ

これら4つのタイプは、外向的感覚よりも熟練の度合いが低く、美しいものを好む傾向があるので、感覚的刺激に敏感で直観の概念的な世界を好みます。そのため、感覚の認識が欠けてしまうことが多くあります。

内向的感覚について

内向的感覚は、SJタイプの支配的または補助的な機能として存在します。内向的感覚タイプには、過去の経験による認識力と想像力があり、個人的な経験から多くを学び、証明された事実や実践から得たテクニックを駆使することができます。自分の周りの世界に対する感覚を研ぎ澄まし、視野に入る全てのものの関連性を見出します。花は単なる植物ではなく、

例えば、祖母の庭、ハンドクリームの香り、子供の頃に知った土の感触のように関連事項を思い出します。内向的な感覚は、今この瞬間に目にしたものと過去の経験の中から関連のあるものを容易に、かつ迅速に思い出す力を持っています。このタイプは、思い出の中から事実を引き出すのが得意なので、問題解決や計画を立てる時にこの力を発揮します。

ジョージ・ワシントン(ISTJ)、ウォーレン・バフェット(ISTJ)、マザー・テレサ(ISFJ)がこのタイプの人格です。専門的な記憶や現実的で実用的な考えが、集団への善行願望とのバランスを取ります。

NPタイプのように三次的または劣勢の内向的感覚を持つ人にとっては、この個人的な経験を信頼することで、より個人的で特異なものに仕上げることができるのです。支配的な内向的感覚(ISTJおよびISFJ)は、新しい情報や経験と個人が得た情報や経験を簡単に比較対照して、変化した点や新たな方法を見付け出します。このタイプは、記憶した情報を鮮明に持ち続けます。それは多くの場合、このタイプが過去の経験を振り返り、どのように感じて、どのようなものなのかを正確に反映させ、その細部まで鮮明に覚えることができるからなのです。つまり、この内向的感覚は、システムやプロジェクト、物事の詳細を思い出すことに長けています。

内向的感覚は、計画性や構造化されたものを好む傾向があります。そのため、イベントや集まりを取りまとめたり、タスクを達成するための方法を計画したりするのが得意です。また、多くの場合、とても慎重で徹底的に物事を正しく進めようとします。

支配的(優勢)な内向的感覚を備えたMBTIタイプ:ISTJおよびISFJ
補助的な内向的感覚を備えたMBTIタイプ:ESTJおよびESFJ
この4つのタイプは、最も熟練した内向型の感覚によって、ISTJとISFJが最もよくこの機能を使いこなします。

三次的内向的感覚を備えたMBTIタイプ:INFPおよびINTP
劣勢の内向的感覚を備えたMBTIタイプ:ENFPおよびENTP
この4つのタイプは、内向的な感覚よりも熟練度が低く、また個人主義的で過去の経験を信頼しやすい人格です。

外向的感覚‐良い点(支配的、補助的なSeの持ち主)

  • 周りに対する意識の高さ
  • エネルギッシュ
  • 実用的
  • 自信
  • 注意深い
  • 熟練した実践的なスキル
  • 今この瞬間を楽しむ
  • 楽観的

外向的感覚‐悪い点(劣勢のSeタイプ)

  • 感覚的快楽に流されやすい
  • 飽きやすい
  • 衝動的
  • 長期に渡る計画性がないと挫折しやすい
  • プロジェクトの成功に苦戦する
  • リスクを抱えやすい
  • 構造化が困難

内向的感覚‐良い点(特に支配的、補助的なSiの持ち主)

  • 詳細に気付ける
  • 責任がある
  • 優れた記憶力
  • 具体的かつ実用的
  • 秩序や組織化をはかる
  • 信頼がある
  • 観察力がある
  • 勤勉
  • 重要な経験を持つ

内向的感覚‐悪い点(劣勢のSiタイプ)

  • 変化に消極的
  • 頑固
  • 新しいアイデアに疎い
  • 判断力に劣る
  • 柔軟性に欠ける
  • 革新や即興に消極的
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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。