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「ストレスがたまりすぎて、まるで別人のようなった!」というようなことを経験、もしくは目撃したことはありませんか? もしあなたがそれを経験したことがあるならば、「限界突破すると人間ってこうなるのか……」という制御不能な感覚を味わったことがあるかもしれません。
エニアグラムの観点から、我慢が限界を突破したときの反応を知ることが出来ます。
それでは、あなたは我慢の限界を超えるとどうなってしまうのでしょうか? その時が来た時に備えて、先にパターンを把握しておきましょう!
もくじ
タイプ1の場合
タイプ1が限界突破するとどうなる?
- 怠惰な人物や、頼りにならない人物、信用に値しない人物が多い環境
- 目標が明確でないような仕事
- 自分が犯した失態や失敗を、執拗に責め続けられること
- 果たすべき責務責任を、一向に果たそうとしない人が多い状況
- 忠誠心や仕事を「当たり前のもの」として扱われ、然るべき感謝や報酬を与えられないとき
- 腐敗を目撃した時
- タイプ1自身が抱える完璧主義により、自分で自分の首を絞めているような状況
タイプ1は通常、仕事が早く有能で、テキパキと動けるパーソナリティです。しかしストレスが許容量を超えたとき、彼らは豹変します。怒りを露わにして声を荒らげたり、やるべき仕事や人間関係を放棄して逃避してしまったり、燃え尽きてしまって何も手につかないような状態に陥るでしょう。
けれどもこのタイプは一般的に、自制が効くタイプです。怒りを限界まで堪えようとしますし、愚痴や不満をグッと堪えようとします。そんなタイプ1が、普段は言わない愚痴をこぼし始めたり、舌鋒鋭い皮肉を言うようになった時、それは「もう耐えられない!」というSOSのサイン。
タイプ1の崩壊は「愚痴や皮肉が増える」ことから始まり、徐々にエスカレートしていきます。自制心が薄れていくと、感情的で辛辣な反応が増えて行ったり、周囲に対する敵対心を増して行ったり、人付き合いを極端に避けるようになったり、暴飲暴食をするようになったりと、日常の様子が荒れていくでしょう。その様子は他者の目には「自己中心的で自意識過剰で、ヒステリック」に見えるかもしれません。
限界を迎えたタイプ1には、どのようなサポートが必要なのか
- 彼らの不満に耳を傾け、愚痴に付き合いましょう。溜め込んだ感情を発散させる手伝いをしてあげてください。
- 仕事が手につかない様子であるときには、彼らを助けてあげましょう。
- 彼らの誠意、そして果たした仕事を認めましょう。
- ストレスが限界を超えたときのタイプ1は、かなり不機嫌であり、批判的な態度をとっているでしょう。ですがその態度を責めず、ひとまず周囲は「我慢」するようにしましょう。
- 「常に完璧であり続けることは不可能である」ことを伝え、慰めましょう。
タイプ2の場合
タイプ2が限界突破するとどうなる?
- 善意からの奉仕が「当たり前」という扱いをされ、感謝をされないことが続く
- 一人きりの時間が多く、孤独を感じているとき
- 断ることができず、あらゆる雑用を押し付けられていて、忙しい状況
- 感情の起伏が控えめ、ないし「まったく無い」と思えるような人物とともに過ごす状況
- 行いに対し、適切な報酬を得られないとき
- 彼らの優しさを利用している人物がいる状況
- 「自分は必要とされていない」という感覚に苛まれているとき
タイプ2は、愛情を強く求めるパーソナリティです。「自分を愛してもらうために誰かを愛し、与えた分の愛情を返してもらうこと」を核として保有するこのタイプは、孤独に強いとはいいがたく、ある意味においては「他者なしでは存在できない」のかもしれません。
「与えた奉仕に対して、報酬を求める」タイプ2は、望んでいる報酬が得られないと不満を感じます。そうして不満が積み重なっていくと、彼らは不満を怒りに変え、怒りを攻撃性へと転化させます。これにより、普段なら温厚である彼らは豹変し、感情に任せて怒鳴り散らすようなことをするようになるかもしれません。
またこのタイプは「自分がお節介を焼く隙を与えてくれない環境・人」に対しても、強いストレスを覚えます。自分が必要とされていないと感じると、彼らは強い孤独を感じて、自分の価値を見失ってしまうかもしれないでしょう。
限界を迎えたタイプ2には、どのようなサポートが必要なのか
- タイプ2の気遣いには正しくお礼を言い、彼らの存在価値を認める。
- 彼らを気遣い、孤独ではないと伝える。
- 「すべての人を助ける必要はない」と教えましょう。
- ストレスが溜まっているときのタイプ2は不機嫌であったり、攻撃的であるように見えますが、その態度を責めないようにしましょう。
- 彼らが抱えている愚痴や不満に、とことん付き合ってあげてください。
- 利他と利己を正しく両立させるようにと助言する。
- 彼らが抱え込んでいる仕事を、いくつか肩代わりしてあげる。
タイプ3の場合
タイプ3が限界突破するとどうなる?
- 進展が見られず、停滞しているような状況
- 致命的とも思える大失敗を犯したとき
- 自分が無能な存在だと感じている、または無能な人物により足を引っ張られている状況
- 彼らが行っている仕事が、正しい評価を受けていないとき
- 勝負に負けたとき
- 非常に成功している他者と比較され、けなされたとき
- 有能ではない上司に押しつぶされている状況
集中力が高く、そして強い競争心を持つタイプ3は、何事も一番を取らなければ気がすみません。なのでベストを尽くそうと、ガムシャラに頑張ります……が、これにより燃え尽きてしまうことがしばしば起こります。
目立つこと、一番になることが好きなこのタイプは、そうであるからこそ「決して失敗しない」ことにこだわってしまう傾向にあります。このため彼らは完璧主義に簡単に陥ることができ、それが彼ら自身の首を絞めて、ストレスの悪循環を作り上げることがあります。
やがてストレスが限界に達すると、彼らは「スイッチが切れる」ように、すべてに対して無関心になり、積極的な行動を起こさなくなります。成功者になり、人気になり、チヤホヤされる夢を見る「だけ」になるでしょう。
限界を迎えたタイプ3には、どのようなサポートが必要なのか
- 彼らの悩みに耳を傾けて、話を聞きましょう。
- 嘘をつくのをやめ、等身大の自分を恥ずかしがらずに見せるように促す。
- タイプ3が疲れ果てて何に対してもやる気をなくしているときには、彼らの面倒を見てあげましょう。
- 本音を打ち明けるように迫りましょう。ただし彼らの話を聞くときにはあくまでも「聞き役」に徹し、下手な助言は投げかけないようにしてください。
- 仕事ややるべきことから目をそらさせましょう。音楽や映画、アートといった娯楽を薦めるといいでしょう。
タイプ4の場合
タイプ4が限界突破するとどうなる?
- 多くの人々がいる中での「そのうちの一人」となってしまう環境
- あらゆるプレッシャーがのしかかっている
- 誤解や批判が多いと感じる状況
- 一挙手一投足が監視されているような環境
- ルールやガイドラインに雁字搦めにされているとき
- クリエイティブな趣味を否定されたとき
- 主体性および個性が尊重されない状況
想像力豊かで、そしてメランコリックなタイプ4は、個性を何よりも大事にしているパーソナリティです。自分の個性を大切にし、相手の個性を尊重する彼らは、そうではない――抑圧的で均質的な、「みんな同じであることが大事」という秩序に支配されている――環境に息苦しさを覚えます。その息苦しさは、タイプ4に強烈なストレスを与えるでしょう。
これによりタイプ4が神経をすり減らし、それが限界を迎えると、彼らは人付き合いを断絶するようになります。そして自分の負の感情が生み出した闇にこもるようになり、すべての物事を「心の闇」というフィルターを通してでしか見なくなります。これにより常にネガティブとなり、卑屈な考え方に陥ることとなります。
しかし反対に、人を恐れるからこそ「人とつながって安心感を得たい」という欲求を抱くタイプ4もいます。このタイプの場合は、似たような苦痛を抱える仲間のいる場所に出向き、同じ苦痛を抱える仲間を助けようとします。けれどもこのような光景は、他者の目には「同族同士で傷をなめ合っている」と非難されることがあります。
限界を迎えたタイプ4には、どのようなサポートが必要なのか
- 彼らが自由に、そして臆することなく本音を打ち明けられる場所を設ける。
- 彼らの個性を認め、尊重すること。
- 彼らが自信を失っているときには、彼らの個性と強み、才能を褒める。
- 助言を与える前に、彼らのおかれている境遇に理解を示すこと。
- ただし、ストレスに侵されている状態のタイプ4に深入りすることは危険です。付き合う上では「話は聞くし、できる範囲の援助はするけど、それ以上のことはできない」と、ある一定の線引きは必要でしょう。
タイプ5の場合
タイプ5が限界突破するとどうなる?
- 一人きりになれる時間が十分に確保できていない
- 「自由がない」と感じる環境
- 自分がそこまで有能な存在ではないという感覚
- 現実に興味が持てず、精神的に離れてしまっているという状態
- 慢性的な体調不良を引きずっている
- 悲観的観測に支配されている状態
- 捨てられない虚無感
- 趣味を見つけられない、もしくは趣味に没頭できる時間がない
タイプ5は「特別な存在であること」を切望しています。タイプ4も似たようなことを望んでいますが、しかしタイプ4が「クリエイティブなシーンで評価されること」を望むならば、タイプ5は「知性を評価されること」を望んでいるといえるでしょう。
とはいえ、本当に「世界的に評価されるべき知性」を持つのは、タイプ5の中でも一握りしか存在しません。多くのタイプ5は、自身の力不足に悩み、理想と現実のジレンマにヤキモキしています。そうして悩めば悩むほど、タイプ5は現実から目をそらすようになり、思考の世界に逃げ込むようになるでしょう。
タイプ5の現実逃避は、どちらかといえば破滅的な色が強く現れます。家に引きこもって食事すらも摂らなくなる場合や、ナイトクラブやバー通いが加速し飲酒に溺れる場合など、ケースは様々ですが「自分の身体を徹底的に破壊しようとする」行動が目立つようになります。また、この状態にある時の彼らは人間不信であり、他者をはねのけるような、攻撃的な態度を見せることがあります。
限界を迎えたタイプ5には、どのようなサポートが必要なのか
- タイプ5はストレスが限界を超えると、自分の体に気を配らなくなります。なので代わりに彼らの体調面をサポートしてくれる人が必要になります。
- 強引にでも、彼らを健康的な活動に連れ出しましょう。散歩やジョギング、簡単なスポーツなど、特に体を動かす行為にはストレスを軽減させる効果があります。
- 彼らとの間に積極的な関わりを持ち、本音を話すよう迫りましょう。少しぐらい強引に迫らないと、このタイプは動きません。
- 彼らの知性を認めること。
- もしあなたが何かしらの仕事を抱えているなら、彼らに助力を求めてみてください。仕事を与え、信頼を示すことは彼らの回復を助けるキッカケにもなります。
- 構うことは必要ですが、構いすぎは禁物です。彼らに一人きりになれる時間を与えましょう。
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