MBTI

【MBTI】幻と言われがちなINTJの女性とその闘い

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想像力が豊かで完璧主義者、強烈な個性を持つ「INTJ」と遭遇することは稀有な出来事で、その中でも更に少数派の女性「INTJ」に出会うことは、ほぼ奇跡といってもよいほどです。彼女たちはまさに崇高な天上のさざめきです。誰しも皆、際立った個性に惹きつけられます。独創的であることは称賛すべき性質でありながらも、常に孤独と挑戦を伴います。何

事にも屈しない彼女たちは孤独を厭わず、知的好奇心に溢れています。しかし、類いまれな資質や発想に恵まれているからこそ異端視され、歪曲された認識を持たれてしまうこともあるのです。生きていく上で対峙しなければならない数々のせめぎ合いが、彼女たちの前に立ち塞がります。「INTJ」の女性は、ごく一握りしかいない「幻」の存在だからです。

既成概念に与しない「INTJ」の女性たち

彼女たちは本質的に、性的な特質に対する固定観念に収まることを拒絶します。強靭な意志と独立心を持ち、自身の内面性に興味が向いている彼女たちは、知識欲を満たすことに喜びを見い出し、自己改革に余念がありません。

多くの女性が脱却できずにいる「少女っぽさ」や「気まぐれ屋さん」とは全く異なる感性の持ち主なのに、そう捉えてもらえないことも多々あります。しかし、「INTJ」の女性はそのような見識に立ち向かい、たとえ言動が辛辣であると思われても怯みません。

高い自尊心を持つ「INTJ」たちは、性別に関する不当な既成概念の淘汰に貢献し、優秀な主導者資質を持っていますが、実は彼女たちは特例以外で人々の先頭に立つことを好みません。あくまでも知的活動を優先し、自分で道を切り開き、人生を全うしたいのです。

社会に蔓延する、画一的な性別に対する偏見からかけ離れていることは、女性の生き方を解放するための理想的な手段のひとつと言えます。ただ「INTJ」の類いまれな素晴らしい存在感は、周囲との軋轢を生む可能性も孕んでいます。

女性に関する問題を表面化していくことは、「好戦的だ」と捉えられることが少なくないからです。通常「INTJ」の女性の存在・本質が認識されることは皆無と言え、彼女たちもステレオタイプの女性像を逸脱しないよう求められます。

ですが己の独創性を守るためなら、自分たちに否定的な人物と争うことを厭いません。何事も男性より優秀な女性がそれを隠さず生きていくのは、とても難しいことなのです。一般的に男という性は理性的であると認識され、女性は情緒不安定な気分屋として扱われます。

一方、「INTJ」の女性たちはその場の感情に流されず、気難しい泣き虫でもなく、気迫に満ち溢れながら建設的な思考に基づいて行動します。世の中で起き得るトラブルの本質を誰よりも把握していますが、それがまた勢力争いの火種に成り得るのです。彼女たちはそれでも引き下がらずに突き進みますが、場合によってそれは大きな賭けとなります。「INTJ」にとって大事なのは自分の知的能力や仕事内容、豊富な情報量等への正当な評価と敬意なのにも拘わらず、その力量に疑問を呈する存在への対応が、彼女たちに煩わしさを与えるからです。

彼女たちは試練を恐れません

日頃から個の向上に努める女性「INTJ」は、悲観的且つ消極的な思考に陥ることなく、己にいつも最善であるよう求めます。「INTJ」を否定する存在の有無に拘わらず、彼女たちは賢い野獣のようなハンターです。自分自身の欲望と、それを十二分に追求できる才能を承知しています。通常よりも争いに遭遇しやすい彼女たちは、支配欲にまみれた男性と同じゴールを目指すことが少なくありません。しかし、自信たっぷりに振る舞う男たちを意に介さぬどころか、本気でぶつかり合おうと目論んでいるのです。彼女たちよりも優れた裁量を持つかのような人物と、同等またはそれ以上に渡り合う術を有するが故に理解されないのでしょう。「INTJ」の女性は知的能力を自覚し、壁を乗り越えられると確信しています。
彼女たちの社会に対する挑戦は周囲に時折波風を立て、他の人々を後押しする予想外の手段に、世間が恐れをなすこともあります。「INTJ」の女性は、成果を出そうと頑張る人をただ見守るだけで満たされるような人物ではなく、共に目標を達成するための支援はできないかと考えます。しかし溢れる才能に基づいた行動のせいで、高い精神性を掲げた女性への対応を知らない者たちから、疎外される可能性が高いのです。

自立したINTJ女性は独り思索にふけります

彼女たちは新たな発想を生み出す際、人には頼りません。その独創的なアイデアはありきたりな見解とは一線を画し、概ね社会通念から逸脱しているのです。世俗に流されることなく高い知性を基盤にして、いくつもの策を照らし合わせ考察を行います。真実の探求に貪欲な「INTJ」女性は、あらゆる案件を照合、吟味して、この上もなく最適な解答を導き出すまで独り頭の中で考え抜きます。実は彼女たちは開放的な気質も持ち合わせており、各分野に対する異なる意見にも進んで耳を傾けるのですが、結果的には他者の感傷的な思い入れには迎合せず、己の力で真理にたどり着くのです。

知識欲の枯れることない彼女たちは、世の中から可能な限りたくさんのデータを集めようとしています。単独で行動することを好み独りの時間を満喫している彼女たちは、世間一般の女性と同様に、社交好きで「能天気」な存在でいることを求められる可能性が高く、孤独を愛するという傾向は男性社会への挑発と捉えられるでしょう。

「INTJ」の女性は世間が納得する範疇にはとどまらず、周囲の圧力を受けずに自身の意思を存分に貫きたいのです。しかし、彼女たちが皆「自由奔放なわがまま娘」というわけではなく、彼女たちの大半は、一般論上の「女」の行動を面白がってなぞることがあり、表面的にもほぼ見分けがつきません。ただ精神性においては、ステレオタイプの女性らしさからかけ離れた存在だと言えます。

人生の舵は自分で取り、欲しいものは自ら選択、既成概念にとらわれずに生きたいと望んでいます。このような生きる姿勢を実現していくことは、彼女たちにとってまさに闘争であったでしょう。「INTJ」女性の母親が、典型的な女であることを良しとするタイプであれば、お互いに意思の疎通をすることはさぞ困難だったに違いありません。「INTJ」にとっての「普通」な状態を呑み込めない家族の存在は、知的好奇心の強い娘時代の彼女たちが大人になる過程を、より険しいものにするでしょう。

友人関係を維持する難しさ

彼女たちは男たちと友情を結ぶ方が気楽だと思うでしょう。「INTJ」の女性は、多くの同性たちと比べて人との距離感を保つことが重要課題で、ベタベタとした付き合いよりも独りでの思索に時を費やしたいと思っています。

「INTJ」の本質を理解できない同性と場を共有しても強い苛立ちを覚えるだけなので、彼女たちの欲求や類いまれな個性を丸ごと受け入れ、敬意を持ち、包み込む存在が不可欠なのです。「INTJ」の女性に必要なのは、同じ関心を持ち、教養に裏付けされた対話に付き合える友です。軽薄なゴシップばかり喋る同性との付き合いに、彼女たちはうんざりしています。

「INTJ」女性の強い自尊心は時によって、情緒不安定な同性たちが自分と距離を取るように導いてくれます。殆どの女性が抱く、突発的で漠然とした心労に苦しめられることはなく、冷静に自己分析を行い、目標にたどり着くための手段を理解しているのです。

強靭で自立している彼女は、物理的にも多くの女性たちと一線を画すことが可能です。運が良ければ、「INTJ」の女性は自分と共通点の多い同性と出会うこともあり、その際には自身の人間性を快く肯定することができます。彼女にとって最悪なのは、世俗にまみれた典型例を模倣するよう要求される場面です。

課題を抱える恋愛関係

多くの場合、彼女たちは交際相手よりも理性的で気持ちを表に出すことが少なく、二人きりの場面ではギクシャクした雰囲気になりがちです。一般的に女性とは雰囲気に弱く、喜怒哀楽を表に出すものだと認識されているのに対し、彼女たちはそのような気質を内包しないのです。

自信家の「INTJ」女性は、自分の想いを露わにせず、内に秘めておく傾向があります。彼女の物事の受け止め方はとても内向的、且つ心の奥深くに収めておくだけなので、人と関係を築き上げるのに長い準備期間を要します。しかし彼女は恋愛関係を求めていないわけではなく、貧しい感性の持ち主でもないのです。女性の「INTJ」は本来感受性がとても豊かですが、そう容易く感じたことを言い表しません。

長く付き合っていけばいずれ彼女も心を開いていく見込みはありますが、それには我慢と互いの信用が不可欠です。どこにでもいる、感傷的で大げさな物言いをする女性に変貌する可能性はほぼなく、代わりに彼女はこの上もなく魅力的な相棒になり得ます。「INTJ」は親密な人物に対しては誠実であり、思いやりの深い人間なのです。彼女たちは相手の本質を丸ごと受け止めることに努力を惜しみません。現在の自分に満足しきっている人は、彼女たちの素晴らしい精神性に強い関心を持ち、惹きつけられることでしょう。「INTJ」が世の中の主流派に躍り出ることは想定できませんが、どのみち、そうなればよいと思う人がどこにいるでしょう。冒険や感動を求めている誰かにとって、彼女たちは魅惑的な奇跡なのです。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。