ユングのタイプ論に基づいた性格診断テストでは、あなた自身の性格タイプを知り、自分自身や周りの人々を理解することにつながります。MBTIや16TEST、16Personalitiesなど様々な性格診断がありますので、まずは試してみませんか?

診断テストはこちらから無料で診断できます(約5~10分)
あなたがENFPであるとして、「自分はたぶんENFPなんだけど、でもこのMBTIの記事を読んでると自分がそうではないように感じてきた」というようなことを感じたことはありませんか?
MBTIは8種の心理機能からアプローチを試みるもので、各タイプが好ましいと思う心の働き方や交流方法を教えてくれます。対して今回スポットライトを当てるエニアグラムとは、「子供のころにどのような経験をし、それが人格形成にどのような影響を与えたのか」と「障害と対峙した時に、どのような反応を見せるのか」に着目したものです。そしてエニアグラムは、それらを総括した結果として「性格の核となる”恐怖”と”欲望”」を教えてくれるでしょう。
あなたのMBTIタイプ「ENFP」と、それとペアである可能性のある9つのエニアグラムタイプを確認すれば、自分自身への理解をより深められるかもしれません。
それでは、見ていきましょう!
ENFP×各エニアグラムタイプについて
ENFP×タイプ6: 誠実なENFP
恐れているもの: 誰にも助けてもらえず、誰も自分を見てくれないこと
求めているもの: 信頼できる人々、ゆるぎない互助関係を得ること
タイプ6のENFPは、自身が所属する家族やコミュニティ、組織に、信頼感を強く求めます。ただし、その反面で彼らは自立も望みます。この「周囲から、手厚いサポートを受けたい」と望む心と、「周囲に深く干渉されずに、自分の信じる道を進みたい」という相反する欲望は、タイプ6のENFPを精神的に不安定にさせる恐れがあります。不健全なレベルでは、この不安定な傾向が顕著になるでしょう。
反対に健全なレベルにあるタイプ6のENFPは、自信があり非常に勇敢で、とても誠実であり、協力的で頼りがいのある人柄になるとされています。タイプ6という性質上、人間関係への不信感や疑いを避けて通ることはできませんが、健全なレベルであればこの懸念を「現実は違う、これは杞憂でしかない」として跳ね除けることができるようになります。つまり健全なレベルであれば、自分の心を、自分で整えることができるようになるのです。
とはいえ、タイプ6のENFPは基本的に疑り深い存在です。そもそもの気質としてENFPは、NP属特有の「すべてを疑い、簡単には信じようとはしない姿勢」を持っていますが、このタイプはその疑り深さをより深めています。多くの場合、これは子供時代の不幸が原因です。
親が自分を見てくれない、相手をしてくれない、軽くあしらってくる。このような経験を子供のころに頻繁に受けている場合、将来に渡って影響を及ぼし続ける深刻な「人間不信」を引き起こす可能性があり、これがタイプ6的な人格を形成することがあります。このタイプは、外見上は穏やかで順応しているように見えるかもしれませんが、内心では猜疑心と皮肉で満ちています。このタイプは信頼できる人を得たいと望みますが、その反面、誰かを信頼することに対しては非常に慎重なのです。
不健全なタイプ6×ENFPの特徴: 権威主義的、依存的、警戒心が強い、一人では何も決められない、パニックに陥りやすい。
平均的なタイプ6×ENFPの特徴: 忠実、思いやりがある、警戒心が強い、心配性、勤勉、計画的。
健全なタイプ6×ENFPの特徴: 忠実で誠実、思いやりがある、責任感が強い、自律している、信頼に値する。
ENFP×タイプ7: 熱狂的なENFP
恐れているもの: 楽しみを奪われ、苦しみに閉じ込められること
求めているもの: ありとあらゆる充足感を獲得すること
好奇心旺盛なタイプ7のENFPは、ENFPの中では最もポピュラーなエニアグラムタイプであるとされています。
このタイプは、常に刺激を求めています。新たな可能性を切り開くことに熱中し、身近にある小さな楽しみを増幅させる方法を毎日探しているのです。そんなタイプ7のENFPは誰の目にも魅力的な存在として映りますし、自然と彼らは人気者になるでしょう。また、楽しさを純粋に追い求める姿勢から、彼らは良くも悪くも若々しく見えることがあります。
言わずもがなこのタイプは楽観的であり、愛情のある性格を持っています。そのため、周囲の人の目には「すべてを持っている」ように見えることがあるかもしれません。たしかにタイプ6とは違い、彼らはめったに不安を表に出しませんし、悲しみも表現しません。とはいえこれは、彼らがそういうものと無縁であるという意味ではありません。あえて言うならば、彼らは「イヤなものを避け続けている」のです。
タイプ7のENFPは「楽しいことに集中し、忙しくしている状態」を好ましく思い、その状態に身を置き続けます。なので目の前にある障害や嫌なことから、彼らは目を逸らし続けてしまい、時には完全に無視を決め込んでしまうのです。これは特に不健全なレベルにある時に発現します。
不健全なタイプ7×ENFPの特徴: 快楽主義的、無謀で自暴自棄、自己愛が強い、気が散りやすい、自己破壊的。
平均的なタイプ7×ENFPの特徴: 衝動的、落ち着きがない、好奇心旺盛、やや自己中心的、散財しやすく浪費家。
健全なタイプ7×ENFPの特徴: 想像力豊か、自信家、好奇心が強い、楽しいことが好き、親切、地に足がついている。
ENFP×タイプ8: 挑戦的なENFP
恐れているもの: 他人に自分の人生を支配されること
求めているもの: 自分の人生を自分でコントロールすること
タイプ8のENFPは強い意志と自律性を備えているパーソナリティであり、自分が自由であることを強く切望します。この性質上、基本的にこのタイプは人を頼ることが好きではなく、なんでも自分で成し遂げることを好みます。その反面、人を助けることは好きで、積極的に手を貸したり、弱者を助けたりしていることでしょう。
ただし、このタイプはかなり両極端な性質を保有しています。助けを求める人には力を貸す優しさを持ち合わせている反面、自分を支配しようと試みてくるものや、権力を乱用して不正を働くものに対しては容赦なく牙を剥くのです。弱きを助け強きを挫く、とはまさにこのタイプのことではありますが、「強きを挫く」際には徹底的にやりすぎてしまう点に関しては、少し問題があるといえるでしょう。
そんなタイプ8のENFPは、怒りのトライアドに属しているため、怒りに関する問題を抱えやすい傾向にあるとされています。不健全なレベルでは、「弱きを助け強きを挫く」という傾向が持つ暴力的で独善的な側面が増長され、「自分の信念が絶対に正しい、だから自分たちに反対意見をぶつけてくる彼らは悪だ!」という断定的な言動および無益な暴力が増える恐れがあります。
不健全なタイプ8×ENFPの特徴: 冷酷、無神経、独善的で独裁的、横暴、自己中心的で支配的、暴力的、自己陶酔。
平均的なタイプ8×ENFPの特徴: エネルギッシュ、競争的、自身家、人助けが好き、実用的、やや自己陶酔あり。
健全なタイプ8×ENFPの特徴: 英雄的、自律的、真の意味で「強い」、主導的、無私の心、精力的、保護的。
ENFP×タイプ9: 平和主義なENFP
恐れているもの: 人間関係から切り離され、存在を無視されること
求めているもの: 心の安定、調和、平穏を得ること
タイプ9のENFPは、オープンマインドの持ち主であり、そしてかなりの平和主義者です。ちゃんと対等な立場で話し合いさえすれば、仲良くなれるはずだと信じていますし、そういった場を提供する手伝いを積極的に行っている可能性もあります。ただし、それが功を奏することは稀で、多くのタイプ9のENFPの試みは失敗し、結果的に彼らは「対人関係は一歩引いた場所から見るに限る」といった境地に至っているでしょう。
基本的に彼らは、周囲にあるものを愛します。人だけではなく、木々や草花、動物、時には車といった無生物なども愛し、それらと関わり合う感覚を楽しむのです。自然の中に生み出される調和や、無邪気な愛情表現、使い込んでいくうちに馴染んでくる感覚などの、「穏やかな時間」が彼らは好きなのです。
そんな彼らは、争いごとが大嫌いです。仮に彼らの中に「自分の方が正しい」という確信があったとしても、意見の不一致による争いを早くに集結させるために、彼らは「自分が間違っていた」と簡単に敗北を認めることができます。また、彼らが争いの当事者ではなく、たとえば「職場の同僚同士」や「友人同士」、「両親」による喧嘩が起きた時には、サッと気配を消し、その場からフェードアウトすることを選ぶでしょう。怒りの感情が嫌いで、それを避けたがることは理解できますが、しかしだからといって無責任になりすぎる姿勢には問題があるといえます。
不健全なタイプ9×ENFPの特徴: 怒りから目を逸らす、自分自身に対して過度に抑圧的、やや独善的、自己満足な行動をする。
平均的なタイプ9×ENFPの特徴: 怒りから目を逸らす、自分自身に対して抑圧的、受容的、オープンマインド、受動攻撃的。
健全なタイプ9×ENFPの特徴: 平和的、寛大、忍耐強い、外向的、共感的、不屈、利己的で利他的、想像力豊か。
①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用
16タイプ性格診断 - MBTIを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。入門書としても応用本としてもトップクラスに評価されている本で、お値段こそすこし高いですが基本的な考え方を体系的に説明してくれている1冊になります。1冊目を探しているあなたにも、ざっくり理解しているあなたも必読です。
②ユング心理学でわかる8つの性格
心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。
③新版エニアグラム【基礎編】
9タイプ性格診断 - エニアグラムを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。エニアグラムの本は数多くありますが、筆者はこの本が最も理解しやすく感じました。9タイプの特性をまずは理解したいあなたに、エニアグラムをもっと理解したいあなたにオススメの一冊になります。