ユングのタイプ論に基づいた性格診断テストでは、あなた自身の性格タイプを知り、自分自身や周りの人々を理解することにつながります。MBTIや16TEST、16Personalitiesなど様々な性格診断がありますので、まずは試してみませんか?
診断テストはこちらから無料で診断できます(約5~10分)
ネット上のMBTI界隈において、ESTJにスポットライトが当たることは稀です。というのも、このタイプはSNSや掲示板サイトに出没するような性格ではなく、現実世界でバリバリと成果を上げることを好むからでしょう。また、心理学や類型学に興味を示すESTJが少ないことも、要因の一つです。
ESTJは「監督者」や「エグゼクティブ」と呼ばれることも多く、そのあだ名に恥じないだけの社会的地位や所得を得ているとされています。
それでは、あなたはESTJに当てはまるのでしょうか? それを今回は確かめていきましょう!
ESTJかもしれない兆候たち
1: 整理整頓が大好き
取っ散らかった部屋。ESTJはこれが大嫌いです。物が置かれるべきところに置かれていて、本棚はきちんと整理とラベリングがなされていて、作業スペースが広く確保されていることは、仕事をしていく上で必要な要素だからです。
なので「カオスの中の秩序!」だなんて戯言には、ESTJは耳を貸しません。同僚のデスクはさておき、家族の部屋や共有スペースは容赦なく「整理整頓」していくでしょう。
2: 「有能であること」は何よりも大事
目の前に取り掛かるべき仕事があるものの、何から手を付ければいいのかがサッパリ分からない状況。このような状況にESTJが陥った時、きっと彼らは自分自身に絶望します。
有能で優秀で、エリート的存在であること。これはESTJにとって欠けてはならないステータスです。彼らは優秀であらねばならず、そうでなければ自分自身に敗北したような気分になるでしょう。
3: ルールを尊重し、遵守する
行動規範がなければ、社会は無秩序になり、すぐさま混乱の渦となる。――ESTJはそう考えています。
料理には正しいレシピがあり、パーティーにはドレスコードというものがあり、学校には校則があり、会社には社則があります。これは秩序を維持し、公平性を保つために必要なものだからです。秩序を重んじるうえで、それ以上に言うことは何もないのです。
4: 時には厳罰が必要と考える
誰もが仕事を適切に行い、規律・規範を守り、そして前向きに考え行動すること。これが為されれば、世界はより良くなるとESTJは信じています。
故にESTJはこうも考えます。正しい道から外れた人は糺すべきで、そして規範を破る人物が現れたときはそれに続く人が出ないように「晒し者」にしておくべきだと。
個人の自由よりも社会の秩序の方が大切だ、というのがESTJの基本的な考え方です。
5: 「分かりやすさ」を大切にする
気取ったような態度の人物、曖昧であったり難解な言葉をやたらと使いたがる人物を相手にするとき、ESTJは対応に苦戦するか、イライラを隠せなくなるかもしれません。
というのもESTJは、膨大な語彙を持っているとしても、「親しみやすい態度」を大事にし、「分かりやすい言葉に噛み砕いて説明する」ことを大切にしているからです。自分しか見えていないともいえる態度の人物には、不信感を覚えるかもしれないでしょう。
6: 批評を与え、批評を受け取る
現状をより良くするための方法として「批評を積極的に出してもらう」ということが、最も手っ取り早いとESTJは考えています。自分には見えていなくとも、誰かの目には見えているエラーを炙り出すためには、確かにこの手法が最も手っ取り早いでしょう。
そして、批評を出してもらうことを好むESTJは、自らも積極的に批評を人に与えます。健全なレベルにおいては善意を以て穏やかな態度で批評を与えますが、不健全なレベルにある場合は……相手を傷つけるための手段としてこれを用いる場合があるので、注意が必要です。
7: 責任感があり、義理堅い
自分の所属する組織、コミュニティ、家族の中で、重要な役割を任されること。ESTJはこのことを誇りに思い、そして自ら率先してその役割を買って出るとされています。
また、深い忠誠心を持ち、協調性を重んじるその性質からESTJは時に、ESFJを始めとした「Fタイプ」と間違われることもあります。それほどまでにESTJは義理堅いのです。
8: スケジュールはきっちりと立てる
「自分がこれから何をすべきか」「これから身の回りで何が起こるのか」これらの情報が事前に分かり切っている状況に、ESTJは安心感を覚えます。
このため、ESTJの日常には「スケジュール管理」と「いつも通りのルーティーン」が常に存在しています。
9: 先延ばしが嫌い
迅速な決断を下せる力。これはESTJの強みのひとつですが、ESTJはこれを「誰もが出来るはずのこと」と信じ込んでいるフシがあります。
なので、決断を先延ばしにしたりする人物や、いつまで経っても心配ばかりを連ねて行動を起こさない人、周囲の足を引っ張るようにダラダラと怠けている人物を見ると、ESTJは怒りを覚えるのです。
10: 時は金なり
「時は金なり」とはESTJの座右の銘である可能性があります。時間は有限であり、金銭のように無駄遣いすべきではないというのが、ESTJの心情なのですから。
だからこそ、予定を先延ばしにしたり、遊びに現を抜かしている人物が傍にいると、怒りを覚えてしまうのです。
11: 正直さを高く評価する
もし誰かがESTJに怒りや不満を抱えているのなら、ESTJはそれを隠されることは望まず、かといって皮肉や攻撃的な態度で表出化されることも望みません。できれば直接的な言葉で、何が不満化を直談判してほしいと考えています。
またESTJはそこまでお世辞を好みません。それらしい褒め言葉を巧みに連ねて、媚を売るような人物には、どうしても不信感を覚えてしまいます。
12: 混沌とした状況が大の苦手
家庭環境や職場内が、まさしく混沌としていて、コントロール不能な状態にある時、ESTJはパニックに近いような恐怖感を覚えることがあります。それに加えてさらに、場の主導権を握れないし、周囲の人々がそうさせてはくれないというシチュエーションも重なると、ESTJは自分自身が無能に思え、極度のストレス状態に陥ります。
この時ESTJは苛立ちを募らせた結果、憤慨して取り乱す傾向にあるとされています。
13: 伝統や恒例行事を大事にする
お正月には親族が地元に集い、親族全員で新年をお祝いすること。毎年必ず、お盆の日には地元に帰ること。――このような家庭内での「恒例行事」、ないし「伝統」を大切にするのがESTJの特徴です。
毎年同じであること、来年もきっと変わらずにあること。これらはESTJに平穏な時間をもたらします。
14: 味覚にこだわりがある
ESTJは内向的感覚を補助機能として保有しているので、五感が鋭い傾向にあるとされています。そのため、他のタイプが見落とすような小さな味の変化や隠し味に気づいたり、お気に入りのメニューがいくつかあったりしています。
15: リラックスタイムには、ちょっと奇妙な趣味を
ESTJは仕事人で、仕事以外で好きなことも趣味もない。――というのは、ESTJに対する誤った印象です。
家にいる時のESTJは、へんてこな駄洒落を連呼したり、料理に興じたり、下らない雑談を楽しんだりします。外に出たときのESTJは、全力でアクティビティを楽しむでしょう。ESTJは仕事を全力で頑張り、余暇は全力で遊ぶタイプなのです。
16: ストレスが限界を迎えたとき、ひどく内省的になる
ESTJは極度のストレスに晒されると、抑圧的になり、一人考え込むようになります。それに伴い、ひとつのソースや論文に依存した結果として破綻した論理に強くこだわって本筋や対局を見落としたり、全体としての秩序を重んじるあまりに個人を吊るし上げるような行為に出たりと、問題行動が目立つようになります。
また「一人で考え込んだ結果、出した結論により起こす行動」が周囲との間に軋轢を生み、それがやがて孤立するような事態を作り出す場合があります。このフェーズに入ると、ESTJの内省が加速し、自分自身を激しく攻めるようになり、そして燃え尽きてしまうでしょう。
17: 「やることリスト」の項目をひとつずつ消していくことが好き
タスクをひとつずつ達成していき、やることリストに書かれた文字に、官僚を意味する横線を引いていくこと。これはESTJの密かな楽しみです。
18: 健全なレベルにある時は、柔軟な姿勢を見せられる
何かしらの議題がテーブルの上にある時、必ずESTJはその議題に何らかの意見を持っています。日和見であること、ノンポリ的であること、他者の顔色を窺って気配を消すことは、ESTJには起こり得ないことです。ESTJは積極的に自分の意見を発するでしょう。
そしてESTJは、頭でっかちではありませんし、極度のストレスに晒されていない限りは自分の意見に固執することもありません。示された十分な証拠がESTJの意見と矛盾した時には、ESTJは意見を変えるでしょう。
19: 計画を立てることが好き
普段から準備に余念のないESTJは、そもそもとして計画を立てることが好きという性質を持っています。子供の誕生日パーティーを企画・計画することや、家族旅行の行動スケジュールを分単位で立案したり等、計画を立てることが好きで好きでたまらないのです。
20: 真正性に惹かれる
ESTJは最も感情的で内省的なタイプではありません。が、内省的で「自分が誰かを分かっていて、核たるものを保有していて、信念の為には孤独に戦うことを厭わない人物」に惹かれる傾向にあります。
とはいえ、やはり思考優勢のタイプではあるので、感情的すぎるタイプを苦手としています。信念があり知的で凛とした人物には惹かれますが、自意識過剰的でヒステリックなタイプは敬遠の対象です。
21: アイディアは共有し、より多くの人々と共にブラッシュアップする
アイディアを独り占めすることは、ESTJにとっては好ましくない行為です。外向的思考が優勢であるESTJは、思いついたアイディアは積極的に公開していきます。より多くの人に意見を出してもらって、ブラッシュアップしていくことが大切だと考えているからです。
22: 環境を変えると不安にさいなまれる
同じ環境、親しい人々、毎日同じルーティーンを好むESTJは、予期せぬ環境の変化が起こったり、人との別離や裏切りを経験したり、トラブルに対処するために変則的にならざるを得ない日に遭遇したりすると、混乱してしまいます。
用意周到で計画的である反面、臨機応変な対応というのを苦手としているのです。
①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用
16タイプ性格診断 - MBTIを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。入門書としても応用本としてもトップクラスに評価されている本で、お値段こそすこし高いですが基本的な考え方を体系的に説明してくれている1冊になります。1冊目を探しているあなたにも、ざっくり理解しているあなたも必読です。
②ユング心理学でわかる8つの性格
心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。
③新版エニアグラム【基礎編】
9タイプ性格診断 - エニアグラムを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。エニアグラムの本は数多くありますが、筆者はこの本が最も理解しやすく感じました。9タイプの特性をまずは理解したいあなたに、エニアグラムをもっと理解したいあなたにオススメの一冊になります。