MBTI

Fe-TiとFi-Teについて【ソシオニクスやMBTIの理論】

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MBTIのベースとなっている理論であるユングのタイプ論ですが、現代ではタイプ論の中では対極的な心理機能を組み合わせてペアで分析することも重要であると言われています。また、MBTIにもそのような対極的な心理機能を対応させて定義することが主流であり、ロシアのソシオニクス やネオユングなどの現代型にも採用されています。

対極的な心理機能をペアで分析する理由は、対極的な心理機能を用いることで、それぞれの心理機能の性質を詳しく理解できること、自身の得意不得意を明確に意識することができることができるでしょう。

思考機能(T)と感情機能(F)のペア

タイプ論によると、外向的感情の心理機能(Fe)と対極的な心理機能となるのは内向的思考(Ti)となり、内向的感情の心理機能(Fi)と対極的な心理機能となるのは外向的思考の心理機能(Te)となると定義されています。すなわち、Fe-TiのペアとFi-Teのペアを考えると、より分析できるということになります。

ユングの心理機能でも、ソシオニクスでもMBTIでも共通して人はどの心理機能も全く持っていないことはなく、得意不得意があるだけであり、どの心理機能を使うこともできるという前提条件がついていることを思い出しましょう。

Fe-Tiの組み合わせを意識的に使っているMBTIタイプはTPタイプとFJタイプであり、Fi-Teの組み合わせを意識的に使っているタイプはTJタイプとFPタイプになります。

Fi-Teの組み合わせ(内向的感情, 外向的思考)

Fi-Teとは?

Fi-Teの組み合わせを使うのはTJタイプとFPタイプです。具体的にはENTJ,ESTJ,INTJ,ISTJ,ENFP,INFJ,ESFP,ISFPの8タイプになります。

思考機能である外向的思考(Te)を考える際に、NTJタイプやSTJタイプは主機能や第二機能として扱うために、意識的に外向的思考を取ることができます。その一方で、NFPタイプやSFPタイプは第三機能や劣勢機能として扱うためにあまり得意ではないと考えていたり、使いたくない心理機能であるかもしれません。

外向的思考とは、社会全体のルールを作ったり、社会全体の最適化を行う際に考えるような思考についての心理機能であり、法律や行政、技術まで幅広く物を考察する際に必要な心理機能となります。

その一方で、内向的感情(Fi)になれば、NFPタイプやSFPタイプはしっかりと意識的に使うことができますが、NTJタイプやSTJタイプは得意ではないために、自分の価値観がどこにあるのかフワッとしていたり、コントロールできずに暴走することがあるでしょう。

内向的感情とは、個人的な感情や個人的な価値観などに関する心理機能であり、自分自身を見つめることに関する心理機能です。

【MBTI】ユングのタイプ論についてユングのタイプ論とはなんでしょうか?そもそもユングとは、内向性・外向性など説明します。1.ユングとは? 2.外向性と内向性 3.補償という考え方 4.タイプ論における感覚・直観・思考・感情 5.タイプ論における8タイプ 6.外向的直観(Ne)について 7.内向的直観(Ni)について 8.外向的感覚(Se)について 9.内向的感覚(Si)について 10.外向的思考(Te)について 11.内向的思考(Ti)について 12.外向的感情(Fe)について 内向的感情(Fi)について ...

Fi-Teについて

外向的思考は自分の外の世界、例えば社会を客観視し、合理性を持って判断するような心理機能です。内向的感情は、自身の内面を常識や自分の価値観などに基づいて判断するような心理機能です。外向的思考をよく使う場合には、例えば社会の秩序を保たせるようにはどうするか?といった判断を行うことでしょう。内向的感情をよく使う場合には、自分の誠実さをしっかりと見つめることで、常に自分を観察し続け、その中で判断を行うことでしょう。外向的思考も、内向的感情も共通して、イメージしやすい率直な性質とも言えます。

Fi-Teのペアは、全体最適化のような心理機能とも言えます。そのような全体最適化のFi-Teのペアは、個々の要素について全体の目的と対立する場合には押しつぶされてしまう側面があります。

Fe-Tiの組み合わせ(外向的感情, 内向的思考)

Fe-Tiの組み合わせを使うのはTPタイプとFJタイプです。具体的にはENTP,INTP,ESTP,ISTP,ENFJ,INFJ,ESFJ,ISFJの4タイプになります。

思考機能である内向的思考(Ti)を考える中では、NTPタイプやSTPタイプは主機能や第二機能として使うことができるので、自身の得意な心理機能としてよく使う心理機能となることでしょう。その一方で、FJタイプの場合には、第三機能や劣勢機能として扱うためにあまり得意ではないと考えていたり、使うとミスが多かったりする心理機能になります。

内向的思考(Ti)とは、独自の理論を具体的に煮詰めることができるような心理機能であり、発明や理論構築に必要な心理機能であると言えるでしょう。外向的な思考と比較して、内向的な思考であるために内向的思考は緻密であり、集中的であります。

外向的感情(Fe)に関しては、SFJタイプやNFJタイプは、得意な心理機能となり使うことが得意な心理機能となってきますが、NTPタイプやSTPタイプはFJタイプほどに得意ではないために、少し社会とのコミュニケーション能力に問題を抱えていたり、苦手意識を持っていることが多いでしょう。

外向的感情(Fe)とは、周りの人の気持ちを上手く読み取ることや、感じ取ること、自然と調和を生み出すような心理機能になります。外向的感情の心理機能は、社会的に認められたい欲求に通じているとも言えるでしょう。

【MBTI】ユングのタイプ論についてユングのタイプ論とはなんでしょうか?そもそもユングとは、内向性・外向性など説明します。1.ユングとは? 2.外向性と内向性 3.補償という考え方 4.タイプ論における感覚・直観・思考・感情 5.タイプ論における8タイプ 6.外向的直観(Ne)について 7.内向的直観(Ni)について 8.外向的感覚(Se)について 9.内向的感覚(Si)について 10.外向的思考(Te)について 11.内向的思考(Ti)について 12.外向的感情(Fe)について 内向的感情(Fi)について ...

Fe-Tiについて

内向的思考は物事を論理的に考え、そして情報の前後関係など深みを持って考えることができるような心理機能になります。より明確な理論を追求する上で必要な心理機能です。外向的感情は、他者の気持ちを読み取るような心理機能であり、人間関係を上手く気づくためには必要になってくる心理機能と言えるでしょう。他者への共感だけではなく、社会への自身の意思表示にも関する心理機能となります。

Fi-Teが全体最適化のような心理機能だったことに対して、Fe-Tiの心理機能では、個別最適化の心理機能となってきます。不健全なFe-Tiのペアを使用するシーンでは、他者を利用して自身の富を得ようとする行為に走ってしまう恐れがあります。

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①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用


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②ユング心理学でわかる8つの性格



心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。