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ISFPの成長・生き方について – ISFPの成熟した人生とは?

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ISFPの心理機能が発達することを理解するためには、ISFPの心理機能の体系について理解することが大切です。ISFPの持っている心理機能の中で、どのような心理機能が快適に使用できるかということを理解し、ISFPの成長を考えるということになります。

ISFPの心理機能は、上記の左から順番に得意な機能であり、右に行くごとに苦手な心理機能となります。ISFPの場合には内向的感情(Fi)、外向的感覚(Se)、内向的直観(Ni)、外向的思考(Te)といった順番になることでしょう。

ISFPの子供時代(幼少期と思春期)

内向的感情の発達

ISFPは子供時代には、心理機能の中でも内向的感情の心理機能を発達させることでしょう。内向的感情とは、自身の気持ち・自身の価値観、強い倫理観などを意味する心理機能でありますが、子供の頃ISFPは家庭内での感情的な問題に敏感で、繊細な子供時代を過ごすことでしょう。家庭内で衝突や対立があると、強く影響を受けやすいタイプとも言えます。

ISFPは家庭内や学校の教室など、様々なシーンで自身から奉仕活動を行うことで周りの人に認められたい承認欲求を持っていることでしょう。比較的、感情が豊かで、よく笑いよく泣く子供時代であることでしょう。

子供時代に内向的感情をうまく発達させることができなかったISFPは、引きこもりがちになる傾向があると言われています。

ISFPの子供時代の特徴

  • 道具を扱うことがうまい
  • 愛情表現を好む
  • すぐに環境に適応することができる
  • 繊細である

子供時代から30代にかけて

外向的感覚の発達

子供時代に内向的感情の心理機能を発達させることのできたISFPは、次に自身の補助機能・第二機能に該当する外向的感覚の心理機能を発達させることに焦点が当たってきます。外向的感覚とは五感を使い、外の世界とのふれあいを感じる・作用するような心理機能ですが、第二機能を発達させることができると、色や形、匂いや味などの五感を通した体験に注意深い観察力を持つことになるでしょう。

第二機能の発達は快適な環境下では一般的には子供時代から30代にかけて行われます。

この心理機能をうまく発達させることができなかったISFPは、外界とのふれあい方に問題を抱えてしまい、決断力が欠けてしまうという傾向があるようです。

ISFPのさらなる発展

子供時代から30代にかけて、ISFPは第一機能と補助機能に該当する心理機能である内向的感情と外向的感覚の心理機能を発達させていくことになります。しかし、この心理機能を発達させる一方で、成長の余地を残す心理機能もあります。それが第三機能と劣勢機能に該当する心理機能の外向的思考と内向的直観になります。これらの心理機能を踏まえ、ISFPは以下の改善点を意識すると良いでしょう。

  • 結果ばかりではなく、方法論や物事のプロセスを重要視するようにしましょう。
  • その日の行動や、仕事だけではなく、中長期的な視点を持つように意識しましょう。
  • 仕事の前に事前学習など準備をすることを意識しましょう。計画性・準備を身につけることが大切です。
  • 人から否定的な意見をもらった場合にも、受け止めるようにしましょう。感情的に受け取らないようにしましょう。
  • 物事を客観的に、論理的にみるようにしましょう。

30代から中年期にかけて

内向的直観の発達

30代までに主機能の内向的感情、第二機能の外向的感覚の心理機能を発達させることのできたISFPは、30代から中年期にかかけて第三機能の内向的直観の心理機能の発達に焦点が当たることになります。この第三機能の心理機能は第二機能の対極的な心理機能であるために、あまり得意ではない心理機能であることも多いでしょう。その苦手意識を持っている心理機能を克服していく時期がこの時期になります。

以下に内向的直観を育てるためのポイントを列挙しました。

  • 瞑想を取り入れてみる
  • 世界の様子や、興味のある業界を読み解き、問題が発生するパターンを探し出し、自分の力でパターンの仮設を組み立ててみる。
  • 抽象的な表現をあえて使うことで、ポエムを書いてみたり、文章を書いてみる練習をしてみる

中年期以降について

外向的思考の発達

中年期を越えると、第一機能の内向的感覚・第二機能の外向的感覚、第三機能の内向的直観を鍛えることのできたISFPは、劣勢機能に当たる外向的思考を鍛えること、成長させることに焦点を当てることになるでしょう。

劣勢機能に該当する心理機能は自分の中でも最も苦手意識のある心理機能と言われていますが、克服することも難しいでしょう。以下に外向的思考を発達させるためのポイントを列挙しました。

  • Todoリストなどを利用することで、あらゆるタスクの長所と短所を検討してみましょう
  • 人と対立してしまう場合には、感情的にならず、問題を避けることもせず、客観的に論理的に考えることを意識しましょう。事実に基づいた意見を述べること、相手にも同じように依頼してみましょう。感情や価値観を取り除き、合理的な議論をしてみましょう。
  • 会議を行う際に、仕事の準備や計画を意識しましょう。例えば、事前に議題に目を通すことで、やるべきことを意識し、具体的にタスクを割り出すところまで想定しておく習慣をつけてみましょう。
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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。