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【MBTI】ESFJのFe-Neループ: ループの意味と解消法

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過度なストレスが掛かった時に起こる「ループ」。外向的な性格タイプの場合、このループは「外向的な心理機能にのみ目を向けるようになる」ことを意味します。

このループというものにはしばしば「制御不能で不安定な状態」というような悪印象が付き纏いますが、これは必ずしも悪いことばかりのものではありません。ループによって、目の前にある課題を乗り越えられる可能性が出てくることもあるからです。

とはいえ、このループというものが精神面に過度な負荷をかけるのは事実。ループの最中にある時は、心理機能の処理において普段ではあり得ないような強い偏りが発生するため、ループが長引けば長引くだけ精神面に不調をきたす可能性が出てきます。なのでこのループを解消する手立てが、時として必要となるでしょう。

ESFJは過度なストレスが掛かった時、Fe-Neループを発現させ、外向的な心理機能のみに依存するようになり、内向的な機能を無視するようになります。これによりESFJは、普段の彼らなら巧みに活用しているはずの補助機能・内向的感覚を無視するようになり、本来の彼らならば得意としているはずの「従来の常識、および現実に即した行動」ができなくなるでしょう。

ループの最中にあるESFJは非現実的な理想に夢中になったり、自分の身を一切顧みることなく他者に尽くすことだけに執心したりするようになります。となればESFJの際たる特徴である「スマートな配慮」は行えなくなるはずです。

普段のESFJは、内向的感覚(Si)に強く依存している

ループに入っていない時のESFJは、優勢機能・外向的感情と補助機能・内向的感覚に強く依存しています。

周囲の様子を観察する時には外向的感情をフルに活用しますし、判断を下す時には内向的感覚を参照して、過去に経験した事例から最善と思われる一手を導き出します。このように優勢機能と補助機能をうまく使い分けられる時のESFJは、非常に頼りになる存在でしょう。

そんなESFJが本領を発揮できる状況は、「明確なゴールがある場合」であり、且つ「過去に似たような事例が豊富にあり、何をすればいいのかが分かっているとき」です。このような状況においては、ESFJの補助機能であるSiが非常に役立ちます。

そしてESFJがループ下にあり、この内向的感覚を無視している状態にある時、ESFJは「過去の事例を引き出し、今に最適な答えを出す」能力が使えなくなります。それによりESFJは、今の状況に求められている行動が把握できなくなるでしょう。

「Fe-Neループ」にある時のESFJ

ループに陥った時のESFJは、外向的な心理機能にのみ集中するようになります。優勢機能である外向的感情(Fe)、第三機能である外向的直感(Ne)にのみ依存するようになり、通常では考えられないような動作をするようになるでしょう。

外向的感情に囚われている時のESFJは、過剰なまでに「周囲の人々のお世話をしなくては!」という思いに駆られます。周りにいる全てを喜ばせたいという極端な思想の下に行動するようになり、自分自身のキャパシティーを考えなくなります。

そうしてESFJ自身が限界を迎え、思うように体が動かなくなると、ESFJは外向的直感を暴走させるようになります。外向的直感は「自分はなんて役立たずな存在なんだ!」という発想を起点に、次々と「こんな自分に、周囲の人々は失望しているに違いない……」というような最悪なアイディアを派生させ、誕生させていきます。そして悪いアイディアにESFJは支配されるようになり、自分自身をどんどん追い詰めていくようになるでしょう。

そのような悪循環の中にありながらも、ESFJは人から何かを頼まれると、それを断ることができません。正常な判断ができる普段なら「自分にはその経験が無いし、実力もそこまでじゃないから、そんな大役はできないよ」と断れるような大仕事も、ループ下にある時には断ることが出来ないでしょう。そしてその後は「周囲の期待に応えらえない自分」にジレンマを感じながら、悶々としてしまうかもしれません。

以上のことを要約すると、ループ下にあるESFJは「周囲の期待に応えたいがあまりに、自分を過労に追い込んでしまう」となります。

ループから逃れる方法

ESFJがFe-Neループから脱出するためにすべきことは、補助機能である「内向的感覚」に集中することです。

ループ下にある時のESFJは、外向的直感の影響から「最悪な未来の可能性」にばかり目を向けてしまいますが。しかし本来のESFJは現実に根差しているパーソナリティであり、「可能性」に重点を置かないタイプです。今までの経験を参考にしながら、現実的な手段を講じることができるパーソナリティであるはずなのです。

「過去の経験を振り返る」ことに集中できれば、ESFJは普段の自分自身を取り戻せるようになるはず。なので判断に困った時には、少し立ち止まって「昔の自分だったら、どのように考えただろうか」と自問してみるといいでしょう。

また、混乱した時には「10代の頃に好きだったもの」を思い出してみると、リラックスすることができるかもしれません。お気に入りだった音楽、映画、場所、食べ物、ゲーム……それらに浸ってみると、気分を落ち着かせることができるでしょう。

そんなこんな、ループというものはストレスが掛かった時に発現し、自分自身を追い詰めてみたり、状況を打開するのに役立ったりしますが。ESFJにとって、ループを逆手に取って活用することは非常に難しいことでしょう。ESFJの場合は、ループが長期間に及べば及ぶだけ、精神的に疲弊してしまいます。なのでループに突入したと感じられたときには、ループから脱出するための策を早めに講じておくべきでしょう。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。