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内向的感情(Fi)とは、自己の内面に意識の向いた感情の心理機能になります。内向的感情は、判断機能になりますが、自分の内面と照らし合わせてどう感じるかということを基準として判断を下す心理機能になります。
内向的感情は、自分自身の価値観や倫理観に関する心理機能であり、自分の世界観に焦点を当てた意思決定の心理機能です。個性や、個人、自分自身を強く意識するような心理機能であり、自分の内面の調和や静けさを保つことのできるような選択を望むでしょう。
内向的感情は、自分自身の譲れない中心的価値観を持っており、他の人の価値観を認めることが容易である一方で、自分自身の価値観を侵害されること、信念を曲げられることに対しては耐性がありません。自分自身に対しては強い思い・強い意思を持っています。
内向的感情は全ての心理機能の中で、最も主観的な心理機能と言えるでしょう。自分自身の倫理観、自分自身の信念、自分自身の好みなど、自分自身に焦点をとことん当てている心理機能であります。そのため、グループや組織としての価値観には影響を受けずに、多様的であるべきだという立場をとります。
内向的感情は、自分のうちに秘めているような心理機能であるために、周りの人が認識することは難しいでしょう。内向的感情を抱えている人は比較的個人的であり、真の意味で、あまり心を開きません。
しばしば、自分の情熱や表現、価値観が反映されている芸術分野で才能を示すこと上がるのが、この内向的感情でもあります。強い自分の世界観を表現する形でアーティストとして、あるいは作家として、表現者として多くの人に影響を与えることもあるでしょう。
ユングが述べているように、内向的感情は人の考え方を強制することや、自身の思いを押し付けることによっては動かされないでしょう。内向的感情は、自他共に共存する心理機能であり、誰もが自分自身の価値観を得る権利を持っているという立場を取っています。
内向的感情(Fi)を持つ人の特徴
内向的感情を心理機能の中でも得意としている第一機能に持っているタイプはISFPとINFPの2タイプ、第二機能に持っているタイプはESFPとENFPの2タイプになります。
内向的感情を持っているタイプの人々は、何かしら状況にたいして行動を起こすとき、意思決定する時には、自分自身に対して問いを始めます。そして、自分自身の人生における信念や意図に沿っているか確認し、決断します。内向的感情が意思決定する時には、慎重です。
内向的感情を持っているタイプの人々は、争いの中、不確実な世界の中で、問題の核心を突き、そして平和さや調和のとれた世界を目指し努力しています。通常、内向的感情を持っているタイプの人々は、コミュニティや組織に対して、倫理的な洞察眼を持っており、他者を支えることを得意としています。
内向的感情を得意としている人々の特徴として、他者より行動や言動を受けて信じるに値するか否か、そして本物かどうかといったことを判断します。自分自身の評価軸で、それは必要かどうか、どのように関わるべきか、を熟考することでしょう。
内向的感情は、自分の内面における静けさ、調和を求めていることから、調和を求めて行動することになります。そのため、他者との関わりの中では倫理観を重要視し、周りの人を傷つけない言動であるか、誠実であるかを重要視します。そしてその判断の中には強い自分自身の価値観と、情熱が伴っています。
内向的感情も、外向的感情と同様に他者に対して共感的である特徴があります。そのため、相手に感情移入することを得意とし、表情が豊かなタイプでしょう。
内向的感情の鋭いタイプの人々は、不正や不公平に敏感であり、不正を許せない心を持っています。そして他者の悲しみや苦しみにも敏感であり、情熱をもって、そのような悲しみ・苦しみに立ち向かうことができます。内なる情熱を持って行動にした内向的感情のタイプの人々は、打たれ強く、強さを感じることでしょう。
内向的感情を第一機能・第二機能に持っているタイプ
第一機能に持っているタイプ: ISFP、INFP
第二機能に持っているタイプ: ESFP、ENFP
内向的感情の特徴
- 多様性を認める
- 心の調和を求めている
- 自分自身の価値基準をしっかりさせている
- 自分自身にとことんと向き合っている
- 美的センスが優れていることがある
- 比較的感情移入する
- 明確な正義感を持っている
- 高い倫理観を持っている
- 不正や不公平に対して敏感である
内向的感情を表すキーワード
調和、心、辛抱強さ、忍耐力、独創的な世界観、価値観、忠誠心、愛情、善悪の判断、倫理観、情熱、決断、正義、美的センス、芸術性、感動、決心、感受性、傷つきやすい、心の洞察力、多様性、理想主義、尊厳、感情移入、共感性、愛情
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