MBTI

ISTJの性格を理解するために

16タイプ性格診断とは?

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ISTJは常に率直な人柄で、論理的な思考を持っていて、実用性を重視しそして効率的に物事を進めることを得意とするパーソナリティです。彼らは事実と詳細に焦点を当てて、テキパキと仕事を片付けていきます。

ISTJはしばしば豊富な知識と情報を持っています。そして彼らが最も深く信頼するのは自身の知識量と情報であり、それらに基づいて彼らは決定を下します。

ISTJは現実主義者であり、事実を重んじる

またISTJは抽象的な理論やアイディアを好まず、論理的であり、事実に基づいている証拠や推論を好みます。そして手早く仕事を片付けることが得意である彼らは、世間話のような些末なもののために時間を無駄にすることを嫌います。

ISTJは的確な指示と観察力で優秀な上司になる

彼らは業務において、必要な言葉だけを発し、正確な指示を人々に与えるでしょう。そして彼らは、他者が自分の指示に従ってくれることを期待しています。

そんなISTJの一番の目的は、現状を維持すること。物事が滞りなく行われ続ける状態をキープすることに、彼らは注力します。

ISTJとコミュニケーションを交わすとき

あなたがISTJと言葉を交わす機会があったとき。以下のことを心がけてみましょう。

ISTJには正確な言葉で伝える

何かをISTJに伝えるときは、彼らが望む通りに、具体的で正確な言葉のみを使い、知らせるようにしましょう。遠回しな表現や、世間話で時間を無駄にするようなことはしないよう心がけましょう。

ISTJに対して詳細情報は順を追って説明する

ISTJに情報を伝える際には、発端から現在に至るまでの流れを順を追って、必要に応じて詳細な情報を挿みながら、説明するようにしましょう。

各ステップにおける詳細とはつまり、目指している方向や具体的な指示、期待されているノルマや、ベンチマークなどのことです。

ISTJには考える時間を与える

あなたが発した言葉に対し、ISTJから速やかなレスポンスがあることを期待しないようにしましょう。何故ならばそれは、彼らがとても慎重な性格であるからです。

多くの場合、誰かから何かしらの情報や言葉を受け取った際にISTJはまず、記憶の中からあらゆる情報や経験した物事を引っ張り出し、似たようなケースを検索して見つけるというプロセスを行います。そうして引っ張り出したケースに、今を当てはめて、どう対応するかを彼らは考えるのです。

情報を受け取り、それに反応を返すまで、ISTJには少しばかりの時間が必要になります。なのでISTJに対し返答を急かすような真似はせずに、まずはじっと待つようにしましょう。

ISTJを説得する際には根拠を提示する

ISTJを説得する場合、彼らに提示すべきなのは「信頼できる証拠」と「事実に基づいたデータ」です。

抽象的すぎるアイディアや、漠然とした将来像、そして主観や感情的な言葉など曖昧なものは、ISTJの説得には役に立ちません。彼らに対して説得を試みる際にはそういったものを一切排除し、証拠の現物や確たる研究データといった、目に見える形をもった具体的な根拠を用意するようにしましょう。

ISTJと対立・衝突が起こってしまったとき

人間関係には衝突がつきまとうものです。

それでは、ISTJとの衝突を引き起こす可能性があるポイントと、それを回避するための方法を見ていきましょう。

権威に歯向かう際には、明確で納得のいく理由を

ISTJは、現在までによく知られている知識や常識とされているもの、および自身の経験に基づき、決断を下します。それゆえにISTJの歩みは堅実であり、彼らは確固たる地位を組織の中で築いていることでしょう。

また彼らは組織を構成する一員であることを好み、現状維持を尊び、改革や改変などは望みません。そのため、仮に誰かが権威に歯向かい、体制の変革を望む声を上げたときには、それが原因となりISTJとの衝突が引き起こされる可能性があります。

というのもそういった場面に遭遇したとき、ISTJには変革を望む声の意図を理解することができないのです。たとえば「昔は当たり前とされていた暗黙のルールがあるが、それは今の時世には適していないから変えるべきだ」という意見があるとき。ISTJはそれに対し「今まで、別に不都合はなかった。これからもそうあるべきであり、一人のわがままのために全体を変える必要はない」と考えるでしょう。

ISTJが参照するのは現在までに起きている出来事、つまり過去の情報です。そしてそれは先人たちの失敗を繰り返さないよう堅実に進むための方法であり、悪いことではありません。しかし時としてその視点は、時代にそぐわない旧来の仕組みを破壊し、より良い未来のために変革を望む声とは相いれない場合があります。

もしそういった対立がISTJとの間に起こった場合には、ISTJの保守的な意見を蔑ろにはせず、彼らの意見にも一定の理解を示すようにしましょう。そのうえで現状をどうしても変えなければならない場合は、ISTJを説得できるだけの証拠をそろえ、その変革が将来にどれだけ有益な結果をもたらし得るかということを説明するようにしましょう。

ISTJと仕事をするときには、私語を控える

ISTJは仕事を無心でテキパキと片付けることを好みます。そのため仕事中に同僚たちと、業務とは何も関係がない話をしたりすることを好みません。とはいえ他の誰かが会話をしているとき、その会話にISTJ自身が巻き込まれていない限りは、ISTJはあくまで無関心といった態度を貫きますが、ISTJ自身がその話の輪に巻き込まれた時はまた別です。

もし仮にISTJが仕事中にも関わらず、他愛もない雑談に巻き込まれた時。簡単な相槌を求められるといった程度であれば彼らは耐え忍びますが、それ以上のレスポンスを求められたり、その雑談の場に囚われ、そして自分の抱えている仕事が妨害され始めると、ISTJは次第に苛立ちを募らせていくでしょう。そしてあまりに多くの時間が無駄になったと感じたとき、ISTJは無関心という態度を変え、敵対的な反応を見せはじめます。

ですので仕事中は、ISTJをそういった話の輪に巻き込まないようにしましょう。なお一番良い選択肢は私語を控えて、自分の業務に淡々と集中して取り組むことです。

決断を考慮する時間をISTJから奪ってはいけない

ISTJは、土壇場で調整を要求されることを好みません。彼らは時間をかけて綿密に練った計画を、その通りに進めることが最善だと考えているからです。

ゆえに決定や計画を頻繁に変更する傾向が職場にある場合、ISTJはフラストレーションが溜まっていき、不安を感じはじめます。

なのでどうしてもという緊急事態でも起こらない限り、変更は必要最小限に抑えるようにしましょう。また土壇場で変更を強いるのではなく、変更になりそうな可能性が浮上した段階で、前もってその情報をISTJに報せるようにしてください。

決定に従う態度の欠如

ISTJは下された決定に従うことを重要視していて、他者にもその姿勢を強く求めるでしょう。なので何かしらの決定が下されたにも関わらず、その決定に従わない人物が居る場合。ISTJはその人物、または従わない人数が多ければ組織そのものに対し、敬意をすぐに失います。

仮にあなたが、下された決定に対し「従わない」との判断を下した時。そこには誰もが納得できるような、明確な理由が必要です。そしてもしも、あなたが決定に背くと決めた理由に納得ができるような要素がない場合、あなたはISTJからの信頼を失うことになります。

ISTJのコミュニケーションスキルの成長

もしあなたがISTJである場合、下記のものを成長のために必要な道として考え、改善していくよう心掛けていきましょう。

ISTJはささやかな会話の大きな役目に気付く

一部の人々にとっては、仕事上の関係であったとしても、人間関係が穏やかで調和のとれた状態にあることは何よりも重要であったりします。あなたにとって、同僚が好きか否かはパフォーマンスに影響することはありませんが、それが業務に影響を及ぼす人々もいるということを理解しましょう。

そういった人々と共に働くときには、相手に気持ちよく働いてもらうためにも、彼らに好かれる努力をしましょう。それは相手に自分を知ってもらうために、プライベートを打ち明けたり。他愛もない世間話を交わすといった、普段ならあなたが避けている行為のことです。

同僚たちが気持ちよく働ける環境が生まれれば、結果的にそれはあなたのパフォーマンスの向上にも繋がります。時間の無駄のようにも思える物事の積み重ねは、決して無駄ではないということを学びましょう。

そのためには、もしかしたらあなたは心のどこかで軽蔑しているのかもしれない私語の多い人たちの様子を観察し、参考にしましょう。上述のように、彼らの行っていることは決して時間の無駄ではなく、調和のとれた人間関係を構築していくうえで必要な手間のひとつなのです。

ISTJは「例外」を許すことを学ぶと良い

計画を遂行するために何よりも重要なのは、計画の通りに進めることです。それをあなたは、誰よりも理解していることでしょう。

しかし時として、予想外の出来事とは起こり得ます。そして、予想外の出来事に対応するために、急遽計画に変更が求められることもあるでしょう。

そういった事態が発生した際には、柔軟性を受け入れ、場に則した対応を取るという例外を許可する必要があります。

ISTJは決断を下す前に、他者の意見や視点も取り入れると良い

あなたの特技は、経験や知識などに則って堅実な選択肢を編み出し、決断を下すということです。しかしその特技には短所もあり、よく検討しないうちに多くの可能性を切り捨て、その結果として誤った決断を下してしまうという可能性も孕んでいます。

時に、過去の経験はあまり役に立たなかったり、まったく参考にならない時があります。そういった状況であるにも関わらず、過去を参照し決断を下してしまうと、戦局を見誤り大失敗をしてしまうというわけです。

またある時には、あなたがあまり信用しないであろう、曖昧さをもった突飛な推論が、状況を打破するカギとなることもあります。

決断を下す際には、自身の中にある経験と知識だけを信じるのではなく、他者の意見も聞き、それも参考にするという姿勢を取り入れましょう。意見を共有し、情報を共有することで、今まで見えてこなかった新たな側面が浮かび上がってくることもあります。

もしかすると他者があなたに与える追加の情報は、あなたに混乱や当惑を与えるかもしれません。しかしその混乱や当惑を救うのは、あなたの中には無いけれども、他の誰かは持っている別の視点。ゆえに過去を参照するという一つの視点にこだわるのではなく、より多くの多角的な視点を取り入れて、総合的な判断を下すことを学ぶ必要があります。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。