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それぞれのタイプは何を軽蔑し、怒り、どんな行動をとるのでしょうか? 今回は、それを紹介していきたいと思います。
ENFPの場合 – 自由の「境界」が踏み越えられたときに、怒る
ENFPは自由を重んじ、新たな可能性を求めています。なので自由を否定して一方的に”ルール”を押し付けてくる人物や、可能性を否定し従来のやり方にこだわる人物を、ENFPは「頭でっかちで気に食わない」と感じるでしょう。
またENFPは自由を重んじるからこそ、相手の個性を広く受け入れることができるパーソナリティです。そしてこれは「誰かの個性・特性を否定するような言動」を見た時、ENFPを奮い立たせる要因となります。
ただし怒りに火が付いたとしても、ENFPは感情的になってまくし立てたりはしないでしょう。どちらかといえば、エッジの利いた皮肉をそれとなく放つタイプです。
ENTPの場合 – 一方的な「制限」が設けられたときに、怒る
ENTPにとって「ルール」「制限」「常識」「秩序」「障害となる事案」といったものは、打ち破るためにあるものです。ENTPはそれらを必ずしも遵守すべきものではないと考えますし、今の状態を維持するべきだとも考えないでしょう。なので常識などに疑問を抱かず、それを当たり前と思っている人々に、ENTPは疑問を抱くでしょう。
そんなENTPは好奇心旺盛であり、同時に猜疑心に満ちています。何もかもを疑問視し、分析するのが彼らの日課です。その日課を「常識に疑問を抱くなんて、どうかしてる」「屁理屈をこねるな」といった言葉で否定されると、ENTPは憤慨するか、相手を「考えが浅い」と見下すようになるかもしれません。多角的な視点から徹底的に分析し、物事の本当の価値を暴くことが、彼らの生き甲斐なのですから。
しかし怒りが積もりに積もり、すっかり燃え果ててしまうと、ENTPはすっかり自信を無くして立ち上がれなくなってしまいます。なのでENTPの語る話には、耳を傾けてあげてください。
INFPの場合 – その人がその人らしく振舞っていい「権利」が侵害されたときに、怒る
INFPほど「信念」と「倫理」、「道徳」という言葉を大事にするパーソナリティも他にないでしょう。このような言葉を大事にするINFPは、それらのために人生を費やし、時として戦うことを決意するでしょう。
特に「自分が、ただ自分であることの自由」を大事にし、同様に「相手が、ただ相手であることの自由」を守ろうとするINFPは、その話題には敏感です。女性に対するハイヒール/パンプスの強制や、男性という理由で育児休暇の取得を認めないといった、他者の権利を侵害しようとしている人物を見つけた時、INFPは「こんなのおかしい、許せない!」と義憤に燃えます。
しかしINFPの義憤は「感情的な言葉を連ねる」ことに終始しがちであり、相手にされないことがしばしば起こるでしょう。これにより孤立してしまうと、INFPは独善的な姿勢になってしまう可能性が出てきます。
INTPの場合 – 新常識や少数派を否定してかかる「狭い視野」に、怒る
INTPは真実のみを純粋に追い求めます。その矛先は理論や法則だけではなく、常識とされているものの真相や、伝統とされているものの価値、当たり前に信奉されている規則の合理性などにも向けられるでしょう。
真相を追求するにあたり、INTPは時に喧嘩腰で議論を吹っ掛けることがあります。その時に無視や言論封殺のような扱いを受けたり、その扱いが長期化したりすると、INTPは激しく怒り狂います。激怒したINTPは残酷な”真実”を振りかざして、既存の概念とそれを信じる人々の心をズタズタに打ち砕くでしょう。
そうそう滅多に怒りを表明しない分、いざという時のINTPの怒りのエネルギーは苛烈なものとなり、その爆発力は侮れません。怒りに火を点ける事態は、なるべく避けたいパーソナリティのひとつです。
ENFJの場合 – 不当な報復や迫害などの目に見えない「抑圧」に、怒る
ENFJは平和を望むパーソナリティです。これは「人々が自由に、自分の意見を表明したり、やりたいことができる世界」を意味しますが、「差別が当たり前に許される世界」や「好き勝手に悪口やデマを言いふらせて、それが許される世界」は含まれません。
となれば「不正を暴かれたことに対する報復がまかり通る世界」や「違う意見を表明した相手を、人格攻撃によって袋叩きにすること」、「特定の属性に当てはまる人物を、問答無用と社会から蹴り出すような行為」などは、論外です。そういったものを目撃した時には、ENFJは強い不快感や怒りを覚えるでしょう。
ただしENFJは、平和を望むパーソナリティ。声を荒らげて説教をしたり、やたらと主張が強いスローガンを掲げるようなことはしません。怒りや不満はグッと堪えて、まずは対話による相互理解の場を設けようとするでしょう。
ENTJの場合 – 常識や既存の価値観に囚われている「平凡な人々」に、怒る
普通であること。平均的であること。目立たないこと。型にはまっていること。――これらはENTJが嫌悪する価値観です。異端であること、成功者であること、目立つこと、型破りであることが好きなENTJは、自分の理想を叶えるために精力的に働きます。
新しい道を切り開き、不可能を可能に変え、従来の常識では考えられないような価値観を新たに創り出し、人生に深い価値と意味を与えること。この壮大な夢を、ENTJは現実にしたいのです。
そんなENTJをしばしば邪魔するのは、平凡な人々です。「前例が無いし、そんなの無理に決まってる」と決めつけるような人々に、ENTJは怒り、「今に見てろ、絶対に成功してやるから!」と意気込み、より働くようになるでしょう。ENTJは怒りを、行動のためのエネルギーに変えることができるのです。
INFJの場合 – 後先への影響を考えていないような「近視眼的な態度」に、怒る
INFJはマクロな視点でものを見て、前向きに考えるパーソナリティです。また長期的に物を考えるタイプであり、将来に起こる”かもしれない”嬉しい/最悪な出来事を幾つか想定し、備えておきたいと思うタイプでしょう。
そのため、後先のことを考えずに行動するような、今しか見ていないような態度や行動にINFJは怒りを覚えます。「ゲームのために宿題をサボって……そんな調子じゃ、大人になったときにどうなることか!」といった小さなものから、「今の経済を回すために、森林を無計画に伐採するなんて。地球温暖化っていう言葉を知らないのか!」という大きいものまで、その怒りは多岐にわたります。
INFJは常に”遠い将来のこと”を考慮しているため、時にINFJの発言には現実味が無いように思われるでしょう。しかしそんなINFJの予測を「馬鹿げてる、誇張しすぎだ」と一蹴すると、後に痛い目を見ることになるかもしれません。
INTJの場合 – 平凡に甘んじたり、惰性的になるといった人間としての「停滞」に、怒る
INTJは知識に対して貪欲であり、多くのことを知りたい、知り続けたいと望みます。これは「平凡の中に留まっていたくない」という願望に基くものであり、簡単にいうとINTJは「特別な存在になりたい!」のです。
そんなINTJにとって、普通であることや平凡であることは「人間として、成長することを放棄した」ことと同意義であり、となれば平凡に甘んじることは「向上心を無くす」ようなもの。これはINTJにとって耐えがたい屈辱でしょう。
ゆえにINTJは本を貪るように読み続け、インターネットの海から情報を飽きることなく取得し続けて知識を積み重ね、その知識を活かしてあらゆる難題に向かいながら、日々”自分”のアップデートに勤しんでいます。平凡さへの怒りが、自分磨きの原動力なのです。
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