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ISFPは口数が少なく控えめで、話すよりも人の話を聞くほうが得意な、気配り上手のパーソナリティです。ISFPは周囲の人々に対して常に思いやりの心を忘れず、いつでもサポートに徹しますし、人々に対する感謝を欠かしません。そしてISFPは、いかにして他者の役に立つかということを常に考えています。
ISFPは自分が指揮を執ることを望まず、そして他者を統制して組織化することも望みません。というのもISFPは、相手のことを“ひとりの人間”として個人的に理解したいと考え、親しい関係を気付きたいと願うパーソナリティであるからです。また個人主義的な傾向の持ち主でもあるため、他者を「計画を遂行するための歯車」とみなし、活用していくような仕事のやり方を彼らは好まないでしょう。
生きづらい冒険家なISFP
そしてISFPは人間関係が温和であり、調和のとれた状態であり続けることを望み、それを維持するための努力を惜しみません。なのでその調和が脅かされている時のみ、彼らは自分の意見を積極的に発信するようになります。
ISFPは一対一でのコミュニケーションを好み、穏やかで和気あいあいとした会話を望みます。そして仕事中に複数の同僚たちとコミュニケーションをとる際には、ISFPはなるべく全員が共有することができる話題を選ぶよう努めます。
またISFPは自分自身について話すのが好きではなく、会話の焦点は相手に向いていることが多いでしょう。
もくじ
ISFPとコミュニケーションを交わすとき
あなたがISFPと言葉を交わす機会があったとき。以下のことを心がけてみましょう。
ISFPには感謝を忘れずに
ISFPは舞台裏でこそ実力を発揮し、そして舞台裏で他者を支えることで満足感を得ます。そして他者からの感謝の言葉を受け取ったとき、それは彼らのモチベーションとなるでしょう。
またISFPは周囲から隔絶された静かな環境にあるときに、一対一で交わす会話の中でのみ、本心を明らかにする可能性が高くなります。もしあなたが彼らと深く話し合いたいのなら、静かな場所にて一対一で話し合うといいでしょう。
そしてISFPに対して是正を求めるときでも同じように、周囲から隔絶された場所で、一対一で話をするという配慮をしましょう。
ISFPは基本的に「成長したい」という願望に動機付けられていますが、時として与えられた指摘を感情で受け取り、否定的に捉えてしまうときがあります。特に周囲に人が大勢いる環境で指摘を受けたときには「晒し者にされた」と思い込んでしまう可能性があるので、ISFPに何かを指摘する時には、人の目のない場所で行うようにしましょう。
ISFPに出す指示は明確に、具体的に
ISFPは、自分に与えられた仕事をうまく遂行するためにはまず、直接的で明確な指示や助言を求めるでしょう。なので指示や助言を彼らから求められた際には、あなたは現段階で保有している情報から、正確で且つ事実に基いた指示や助言を構築し、それを彼らに与えるようにしましょう。
またISFPには、自由に動き回れる環境を与えましょう。そうすることにより、ISFPは他者のバックアップも並行して行うことができるようになり、作業ペースの底上げが期待できるでしょう。
そしてISFPに指示や助言を与える際には、曖昧な言葉や抽象的な理論、未完成のアイディア等を持ちだすのは控えるようにしてください。
ISFPは「その情報をどう活用すれば、他者を手助けできるのか?」
ISFPのモチベーションとなる要因の一つに、「他者を支援し、相手から感謝されること」というものがあります。そのため、ISFPは常に「誰かの役に立つかもしれない情報」というものを集めています。
仕事に取り組む中で、きっと役に立つだろう有効な情報を、積極的にISFPとは共有するようにしましょう。ISFPはあなたが提供する情報に大いに感謝するでしょうし、またISFPもあなたに何かしらの有益な情報を教えてくれるかもしれません。
また逆に、誰かを傷付けたり、損害を与えたりする意思決定はISFPの意欲を削り、時として組織や個人に対する不信感をISFPに抱かせます。なのでそういった意思決定が必要な時には、ISFPに対して「その決定が最終的に、関係者たちにどれだけの利益をもたらすか」を説明するようにしましょう。
ISFPと対立・衝突が起こってしまったとき
人間関係にはどうしても、意見や立場の衝突がつきまとうものです。
それでは、ISFPとの衝突を引き起こす可能性があるポイントと、それを回避するための方法を見ていきましょう。
ISFPの信念を尊重する
ISFPは柔軟に機転を利かせることが出来ますし、組織の決定に従順に従う大人しいパーソナリティであるようにも見えますが、彼らは一種の信念を内に秘めていて、それを非常に大切にしています。そして信念に従って行動することを、ISFPは重視しているのです。
そんなISFPは、行動について妥協や譲歩を求められたり、信念に従うことを諦めざるを得ないような役割を与えられたときに、フラストレーションを募らせます。そしてそれは、人間関係の不和を産むことになるでしょう。
ISFPとの不和や衝突を避けるためには、道徳的な線が少しでも灰色に思えるような行為を避けるようにしましょう。
多くの場合、ISFPは明確に自身の立場や考えを決めていますが、意見を求められたり、切羽詰まった状況にでもならない限り、彼らが積極的に自分の意見を発言することはありません。ISFPが黙っていることは、異議がないことを意味するわけではありませんので、行動にはよく注意を払うようにしましょう。
ISFPの意見を無視しない
ISFPは主に、他者のニーズを満たすことに焦点を合わせています。そのためISFPは「今、自分が何を求めているのか」や「今、自分は何を考えて、それに対してどういう意見を持っているのか」といった自分自身に関する物事を、積極的に口にすることはありません。
しかし上述の通り、ISFPが何も言わないということは、彼らが何も求めていないことを意味するわけではなく、そして彼らが何の意見も持っていないというわけではありません。
ISFPはあまり自己主張をしないその性格から、意思決定の場においてつい存在を無視をされがちです。とはいえその無視が積み重なっていくと、それはISFPとの衝突を招くことになるでしょう。
ISFPの怒りを買わないようにするためには、意思決定の場でISFPを無視しないようにしましょう。彼らが積極的に発言しようとはしない場合には、無理やりにでも彼らに話題を振り、彼らの意見を引き出す努力をしてください。
ISFPの行動を制限しない
ISFPは他者のサポートに徹することを好む反面、自分の自立性と行動の自由が守られていることも重視するという傾向があります。
そのためISFPは、自分のスケジュールは自分で設定し、自分のペースで仕事を片付けることを好むでしょう。また彼らは好奇心旺盛でもあり、新しい物事を積極的に試してみたいとも思っています。
従って、ISFPは自分の行動に制約や制限を設けられることを嫌いますし、自分の行動を誰かに咎められたり「やるな」と言われるようなことも嫌います。そして自由な行動を制限されたとき、ISFPは不満を爆発させることでしょう。
ISFPの行動には、口を挟まないようにしましょう。彼らに仕事を割り当てたあとには、ISFPを信じ、全てを彼らに任せるようにしてください。そうすればISFPは、彼らが思う適切な方法を用いて、期日までに仕事を無事片付けるでしょう。
ISFPのコミュニケーションスキルの成長
もしあなたがISFPである場合、下記のものを成長のために必要な道として考え、改善していくよう心掛けていきましょう。
ISFPは自分のニーズを満たすことにも、焦点を当てるべき
あなたの焦点はほとんどの場合、他者のニーズをどのようにして満たすか、ということの向けられています。それはあなたに、素晴らしい友人やサポーターという役割を与える一方。誰かに尽くすたびに、あなたは自分のことを蔑ろにしているのです。そのことも忘れないでください。
あなたには休憩や休息といった、自分に必要な最低限の物事さえも無視してしまいがちだという傾向があります。そうして無理が祟ると、あなたは火傷を負ってしまうでしょう。
他者に尽くすばかりで自分をおざなりにし、燃え尽きてしまう前に。あなたは、他者との間に境界を置くことを学ぶ必要があります。あなたの時間と努力をどこに注ぐべきなのかを、もう少し慎重に検討したほうがいいでしょう。
ISFPは「人間の集う場所には、常に対立がある」ことを理解する
あなたは人間関係が平穏で調和のとれた状態であり続けることを望み、そのための努力を惜しまないでしょう。しかし、時として衝突や対立は起こってしまうものですし、それは自然な出来事です。あまり衝突や対立といったものにネガティヴなイメージを抱かずに、その事実を受け入れるようにしましょう。
またあなたが何かに対して、もしくは特定の誰かに対して否定的な感情を抱いているのであれば、それを心の中に留め続けるのではなく、なるべく早い段階で立ち向かい、解決しなければなりません。
否定的な感情をそのまま内に留めておくことは、簡単ですし、波風を起こさずに済むでしょう。しかしそれは長期的に見ると、何一つとしてメリットがありません。水面下で、負の感情が蓄積され続けていくだけですから。
否定的な感情を早急に解決するためにも、時にはその原因に対して、果敢に議論を挑む必要があります。
ISFPは是正を求める指摘を与え、受け取ることを学ぶべき
是正を求める指摘は、決して悪いものではありません。人々がポテンシャルを高めていくうえで、必要になる他者からの助け舟であるからです。
あなたは指摘を与えた後に、起こるかもしれない潜在的な対立を恐れているのかもしれませんが、長期的な目で見ればその指摘というのは、その人が持つ能力を高めてくれるのを助けることになるでしょう。それに相手が直すべき点に気付いていながらも、それを黙って居続けることは、誰のためにもなりません。
同様に、あなたが誰かから是正を求めるような指摘を受けたときには、それを感情で受け取らないようにしましょう。自分を否定されたと落ち込むのではなく、気付きの機会を与えてもらったと受け止めるようにしてください。
多くの場合、与えられる指摘の中に、あなたが考えているような悪意や害意があることは滅多にありません。ですので受け取った指摘を参考に、自分を高めていく努力をしていきましょう。
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