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INFPと人間関係を築く上で知っておきたい10のこと

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愛とはまさにINFPにとっては、生命の維持には欠かせない血のように重要なものです。いつでも「愛すること」に主眼を置くINFPはしかし、時に「本音が分からない」と言われることもあり、それゆえか真の理解を示してくれるパートナーになかなか恵まれない傾向にあります。

ある関係、特に恋愛関係におけるINFPの一番の願いは、INFPの愛が本物であり偽りなどないことに相手が理解を示し、そしてその愛を受け入れてくれることに尽きます。

とはいえINFPは、とにかく説明下手。頭の中では理路整然と考えが纏められているわりには、内向的感情と内向的感覚の影響により、それを他者にうまく伝えることが出来ないのです。自分に関する話題となると特にその傾向が顕著となり、自分の内面で起きている変化をまるで他人事のように話すために、それが上述のような「本音が分からない」という誤解を与える結果となります。また劣位機能に「外向的思考」があるため、INFPは誰もが納得できるような論理的な説明をスムーズには構築できないのです。

そんなINFPについて深く知ることは、きっとINFPでないパーソナリティタイプの持ち主には驚きの連続となることでしょう。また、もしあなたのパートナーがINFPであると思われるのならば、INFPの行動から彼らの内面を読み解く方法を知っておくと、きっと役に立つはずです。

どんな人物がINFPにとっての最高のパートナーになり得るのか?

ご安心を。INFPはどのようなパーソナリティタイプとも、基本的には互換性があります。というのもINFPは、迎合の達人であるからです。とはいえ一般的にINFPは、「ISTJ」や「ESTP」の2タイプと相性がいいとされています。

また同じINFPをパーソナリティタイプとして保有する相手とも、上手くいくでしょう。そして鏡像関係にあるENFPとも、多少の衝突は起こるでしょうが基本的にはうまく行くとされています。

一方で、ISFJとの関係は順風満帆とはいかないとされています。責任感の強いISFJは良きパートナーとして、あらゆる面でINFPの安全を保障するでしょうが、その反面ISFJはINFPの心理面にあまり理解を示さない、もしくは繊細すぎるINFPにやや否定的な目を向ける傾向があります。なのでこの関係は、ISFJのやり方をINFPが受け入れられるかどうか、そしてINFPが心理的な弱さを克服できるかどうかが課題となるでしょう。

しかし上手く克服することができれば、この関係はとてもwin-winなものになります。責任感の強いISFJは打たれ弱いINFPに安全な場所を提供し、感受性の高いINFPは感情表現を苦手とするISFJが抱える感情の解放を手助けするでしょう。

とはいえ、これらはあくまで一例にすぎません。世間には、性格が完全に反対であるにも関わらず、非常に強いつながりを持ったカップルも存在しますし、反対にMBTIでは「相性がいい」とされていながらも、あまり上手くいかずに失敗に終わるカップルもいるでしょう。

つまるところ最も大事なことは相性よりも、精神的な成熟度と密なコミュニケーションなのです。

なので、もしもあなたのパートナーがINFPであり、そのパートナーが何を考えているのかが分からないとあなた自身が感じているのであれば。一番の方法は、パートナーとじっくり話をすることでしょう。

INFPと関係を築く上で知っておきたい10のこと

相手への理解を深めるうえで最も役に立つのはコミュニケーションですが、とはいえ知識はあるに越したことはないでしょう。

それでは以下、INFPについて知っておくと役に立つ10の情報を紹介していきます。

1: INFPはそう簡単に本音を明かしません

INFPと関係を始めるにあたり、パートナーは当然、INFPへの理解を深めたいと感じるはずです。しかしINFPは、自分自身についての情報を明かすことを躊躇い、なかなか全てを話そうとはしないはずです。

その理由はINFPが内向的な性格の持ち主であることに由来します。これは似たような性質を持つINTPにも言えることですが、彼らは自分の意見や考え、感情というものを内に留めがちで、外に向けて発するということを積極的にはしないのです。なのでINFPから彼らに関することを引き出すのには、それなりに長い時間が掛かることでしょう。

時間が掛かるのには、彼らなりの理由があるのです。INTPの場合は「他人という存在がそもそも見えていない」からこそ積極的に意見を発しないのですが、INFPは「自分の内面を打ち明けてもいい人物なのかを、じっくりと見極めている」からこそ積極的には明かさないのです。

INFPの内面を完全に知るには、時間が掛かるでしょう。それでももし、INFPのことを知りたいなら、彼らが自分から話し出すときをじっと待つようにしてください。INFPがパートナーに安心感を見出せたとき、彼らは望んで心の内を明かすようになるでしょう。

――……とはいえINFPはシャイなパーソナリティです。もしかしたらパートナーの手助けが必要かもしれません。

INFPから彼らの意見を聞き出す際には、答えを引き出すための質問を優しい口調で投げかけるようにしましょう。そうしたら彼らは少し考えたあと、恥ずかしがりながら自分の意見を教えてくれるかもしれません。

しかし逆に「言いたいことがあるなら、ハッキリ言えよ!」等、意見を明らかにするよう圧力をかけたりすると、INFPの反感を買い、そこから致命的な衝突が発生する可能性もあります。厳しい口調は、できるだけ避けるようにしてください、

2: INFPは時間や感情を共有すること、それとロマンチックなことが大好き

サプライズのカードや薔薇の花束も、ロマンチックなデートに彩りを与えるアイテムとしてアリでしょう。しかしINFPに相応しいかといえば、その答えはノーです。どちらかといえばINFPは一方的なプレゼントよりも、共に同じ時間を共有できるような機会を好みます。

たぶん一番丁度いいのは、映画や演劇を一緒に鑑賞することでしょう。シェイクスピアに代表されるような、感情が大きく揺さぶられる悲劇を、多くのINFPは好むはずです。

とはいえそれはINFPが、ごく普通のデートを楽しむことができないということを意味するわけではありません。街に出かけて遊ぶことや、華やかなディナーを共にすることも、INFPは好きでしょう。しかしINFPは映画の感想を交換し合う時間のほうを、より好むのです。

また贈り物は贈り物でも、真心のこもった手作りの贈り物であれば、完成度はともかくINFPを心から喜ばせることができるでしょう。

それと、愛していると言葉で伝えることも忘れないようにしましょう。やはり一番心に響くものは、嘘偽りないストレートな愛情表現なのですから。

3: INFPは時に狂気的なまでに、何もかも全てをパートナーに捧げる

INFPが恋に落ちるとき、彼らはとにかく、どこまでも相手にのめり込んでしまう傾向があります。そしてその傾向は主に、悪い方向に働きがちです。それはひどい場合、ある種の宗教のようなものになってしまうでしょう。

INFPはパートナーのために、自分の身を削るような真似をしかねません。パートナーの喜ぶ顔を見るためなら、彼らはなんだってします。パートナーに贈る高級なプレゼントを購入するために自分の生活費を削りかねませんし、パートナーの荒んだ生活ペースに自分までも合わせて体調を崩しかねませんし、時にパートナーを“ヒモ”のような状態にしてしまうでしょう。

それはひとえにINFPの調和を尊ぶ性質によるものですが、INFPの自己犠牲の上に成り立っているような関係に変わってしまうことは、残念ながら健全とは言えません。そういった関係はどちらにも、悪い影響を与えるでしょう。

もしあなたのパートナーが仮に、INFPをパーソナリティタイプとしているならば。INFPのお節介があまりにも度を越しているのであれば、それを(可能であれば優しい言葉で)指摘し、改善を求めるべきですし。あなたがINFPに献身を強要しているようであるのならば、あなた自身を改める必要があります。

人間関係は相互作用により成り立つものです。何かを受け取ったのであれば、受け取ったものと同等のものを返すようにしなければ、健全な関係は築けないでしょう。

4: INFPは自分の感情を、パートナーに尊重してもらいたいと思っている

INFPは自分の内面の変化を、意識的に観察しています。それは彼らが優勢機能として「内向的感情」を保有しているからです。

そんなINFPは主観というものを大切にしています。そして主観を通して見つめた世界に、自分が感じたことや思ったことが彼らにとっては最も大事であり、反対に事実や世間の常識はあまり重要ではないのです。

また主観を大切にするからこそINFPは接した物事に対して、深くそして激しい感情を抱くでしょう。ただ内向的ゆえ、感情を外に発しようとはしないので、表情からINFPの感情の変化を読み解くことは困難を極めます。

しかしINFPは上記の通り内向的である反面、主観を大事に……――つまり我が強いのです。なのでINFPは物事の捉え方に関して、自分たちの主観を尊重してほしいと考えています。特にパートナーに対しては、自分たちがどのような目で世界を見つめているのかということを知ってほしいと願い、理解を強く求めます。

そんなINFPに対し「非常識だ」や「それは事実と異なっている理解だ」という言葉は、ご法度です。たとえ発言者に悪意はなかったとしても、そのような言葉を投げかけられた瞬間に、INFPは自分の全てを全否定されたと受け止め、たちまち相手を拒絶するようになります。

なのでINFPが自分の考えや感じたことを述べている時には、水を差さずに、黙って聞くことに徹し、話が終わるのを待ってください。

とはいえINFPの話が、あまりにも主観的すぎて客観性を欠いている時や、事実誤認も甚だしいと思われる場合は、優しく諭すようにしましょう。

5: INFPは斬新なことを実践したい

補助機能として「外向的直感」を有しているINFPは、斬新なアイディアや可能性に対して思いを巡らせることが好きで、そして物事が保有しているであろう何かしらのパターンを探すことを楽しみます。その傾向はINFPに自由な発想を与え、新しい試みにチャレンジするエネルギーを生み出します。

これはとても素晴らしい能力です。が、しかしこの能力には大きな代償があるのです。それは自由すぎること。なので自由に振舞うことができない状況に遭遇した時に、フラストレーションが溜まってしまうのです。また、計画に従うということをこの能力は困難にしてしまいます。

INFPと将来について話すとき。たとえばINFPは「五年後には、自分たちの関係がどんなものになっているのか」ということを想像し、いくつかの可能性を上げることには、興味を示すでしょう。しかし「五年後をめどに定めた目標を達成するためには、どのような人生設計を今から立てるべきなのだろう?」という話題にはきっと興味を示しません。

また外出先でレストランを決めるときもINFPは、事前に決めた場所に予約を取って行くことよりも、行き当たりばったりで見つけたお店に入ることに魅力を感じます。

とはいえINFPは迎合の達人です。あくまでも相手のニーズを優先してくれることでしょう。納得しているか、ノリ気であるかどうかはさておき。

しかし、もしINFPという存在をもっと知りたいのであれば。その時には物事の選択権をINFPに委ね、彼らに任せてみてください。あなたの予想をはるかに超える、面白いアイディアがINFPからは飛び出してくるかもしれません。

6:INFPは「客観的」および「論理的」であることができない

INFPは劣位機能として「外向的思考」を保有しています。そのためこの機能が十分に発達していない場合、INFPには残念ながらロジカルな話は通用しないでしょう。

効率を最優先し、そして客観的観点から正しくあろうとする論理的な思考および態度は、感情と主観で生きるINFPと相容れないことは言うまでもありません。特にその傾向は、議論や喧嘩の場で顕著に表れます。

INFPに対して「常識的に考えて、明らかに間違っている」や「君のやり方は合理的じゃない。これは、こんな風に改めたほうが効率が良くなる」といった“合理的であり、論理的には正しい”言葉を投げかけたとき。たとえそこに悪意がなく、良かれと思って言ったことだとしても、上述のように、外向的思考が未発達なINFPはそれを人格否定だと受け取り、ひどく傷つきます。

論理的に諭した結果、INFPからは感情的で支離滅裂な反論が返ってくることもあるでしょう。それにより時に他者は呆れてしまい、そしてINFPは心を閉ざしてしまうこともあります。

要するにINFPは論理よりも、感情を優先する気質の持ち主なのです。そのため是正を求めるときでも、INFPに対しては角を取った優しい言葉を投げかけるよう心がけましょう。ストレートな言葉は、INFPを傷付けるだけなのですから。

7: INFPには一人で内省するための時間も必要

常に激しい感情に見舞われているINFPには、感情の変化により浪費したエネルギーを回復するための静かな時間が必要です。その方法は人により異なりますが、静かな環境の中で一人きりになる、という点はどのINFPにも共通していると言えます。

またINFPが独創的なアイディアを生み出すのも、一人で内省しているときです。というのもINFPが思考や内省に集中できる時は、外界から入ってくる刺激が少ないとき。なのでINFPが考え事に耽っていたいと感じているときに、誰かが傍に居たり、外からうるさい音が聞こえてきたり、看板の眩しい光がちらついている時には、そういった刺激に圧倒されて集中できず、INFPはイライラしてしまうでしょう。

なのでINFPが一人になりたがった時は、あまり構うことはせず、そっとしておきましょう。もしかするとその内省は、パートナーに対してどんな愛の言葉を伝えることが相応しいのかをじっくり検討するための時間であるのかもしれないのですから。

8: INFPは完璧主義によりストレスを溜め込む

人は誰しも、何かしらのストレスを抱えながら生きています。そしてINFPはその性格ゆえに、ストレスを溜め込みやすいパーソナリティであるといえます。

INFPには固い信念があり、理想がある場合が殆どです。そして固すぎる信念や理想は完璧主義的な認知を招き、少しの失敗すら許せなくなるような神経質さを呼んでしまうのです。

日常の中で起こる小さな失敗が積み重なっていくと、INFPのストレスは溜まり、ひどい場合はヒステリックになってしまう可能性があります。そのような状態に陥ってしまった時、INFPはそのストレスに一人で対処することができないので、パートナーの助けが必要になるでしょう。

その時にはINFPが内に溜め込んでいる感情を、吐き出させる手伝いをしてあげてください。そして小さな失敗を許し、受け入れる方法をINFPには教えましょう。

9: INFPはパートナーに、正直であることを望んでいる

良く言えば感受性豊かで、悪く言えば些か繊細すぎるINFPの前で、正直であり続けるのは困難でしょう。INFPを傷付けないように配慮をした結果、思ってもいないようなことを言ってしまう時もあるかもしれません。しかし傷付きやすいINFPは、パートナーに対し正直であることを強く求めているのです。

INFPは批判の受け取り方を誤りがちですし、問題に直面した時は対処よりも、感情的になって取り乱すということをしてしまいがちでしょう。無論、INFP自身もこの傾向は自覚していて、多くのINFPはそれを直したいと考えていますし、その為に他者からの指摘は必要であると頭では理解しています。

もしもINFPに修正してほしい点があるのであれば、嘘はつかずに、正直にその意見を伝えるようにしてください。可能な限りストレートな言葉ではなく、優しい口調で。

INFPはやはり傷付きやすいパーソナリティですので、非難のような辛辣な言葉を受けるとひどく傷つき、殻に籠るようになってしまいます。しかし仮に辛辣な言葉を与えられたとしても、その言葉の中に思いやりがある場合には、時間は掛かるでしょうがINFPはその意図を理解し、改める努力するようになるでしょう。

10. INFPは安らぎを得られる場所を与えてくれるパートナーを待っている

繊細で感情的なINFPにとって、世界とは過酷な場所であることでしょう。

INFPが誤解を受けることは日常茶飯事であり、周囲から適切な評価が与えられないことも多く、INFPをパーソナリティタイプとして保有する人々の中には、自信を持ち合わせていない人物が多い傾向にあるといわれています。

そして容易に傷付いてしまうINFPには、逃げる場所が必要なのです。INFPがINFPであることを否定せず、理解し受け入れてくれるような場所を、相手を、INFPは求めているのです。

もしあなたのパートナーがINFPであるのなら。岩のような守護者になれとは言いません。しかし少なくともあなただけは、INFPを優しく受け入れる場所であり続けてください。

あなたの優しさがINFPに伝われば、INFPは心を開いて、内側に秘めていたものを明かしてくれるようになるでしょうし、過剰なお節介を控えて、適切な距離感を探す努力をするようになるでしょう。そしてINFPとの仲を、より深めることができるようになるはずです。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。