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ここでは各パーソナリティタイプの、正常な発達が成し遂げられず、未熟な状態で成人を迎えた場合の特徴をご紹介していきます。
あくまでも「かなり未熟な人格」の場合ですので、説明があなた自身に当てはまらない場合がありますが、ご参考までにご覧ください。
もくじ
ISTJが未発達な場合
未熟なISTJは、人生をどのように生きるべきかについての「ルールブック」を持っていて、他者にもそのルールブックに従うよう強く求めます。そしてルールブックに従わない者には、徹底した制裁を加えるでしょう。
また彼らは他すべての未熟なタイプと同様に、自分にとって好ましくないと感じる人を「欠陥品」とみなす傾向があります。
たとえば「ENFJやINFPなどの“xNFx”タイプはひどく感情的で、非合理的で論理が通じないし、悪い意味でお節介焼きだ」とか(実際には、SFタイプが地道に行っている裏方のサポートに誰もが助けられていて、彼ら無しでは何事も進まないのですが……)。
「INTPやENFPなど“xNxP”タイプは、目を離すとすぐに手を抜くような、ひどい怠け者だ」とか(NPタイプは無駄な部分によく気付く目と優れた機転を持っています。なので実際には、手順にある無駄を省き、簡略化しているだけなのです)。
「ENTPやINTJのような“xNTx”タイプは、頭がおかしくて、非現実的なアイディアばかりを提案してくる」など(一見「ぶっとんでいる」と思われるNTタイプの発言ですが、丁寧に紐解いていくと、驚くべき整合性と論理性があるものです)。
未熟なISTJは腕を組んで踏ん反りながら、他者のやり方を「正しくない」と見下しつつ、人々が正しくなるよう「助ける」こと、つまり一方的な批判を与えます。そんな彼らが本当に望んでいることは、「他者が、自分のやり方に従って動くこと」です。
ISFJの場合が未発達な場合
未熟なISFJは、一見「何もかも全てを揃えている完璧な人物」ように見えることが多く、友好的であり包容力のある人物のように思われることがあります。
しかし彼らとの付き合いが長くなっていくと、彼らの中にある「独りよがりな正義感」が、彼らの言動に浮かび上がってくるようになるでしょう。
彼らは人々を助け、世話をしようとします。が、それは善意からの行動ではあるものの、そこに寛容さはありません。彼らは「自分と同じ価値観を持つ人間を育てること」に執着し、自分とは違うものを認めようとはしないのです。
またこのタイプの場合、ある種の宗教的めいた価値観を、家族(特に子供)や周囲の人々に押し付けるようなことが起こり得る可能性もあります。
そして世話を焼く対象が、彼らの価値観を拒否した時。彼らは自尊心を傷つけられたと感じ、周囲の人々に対して攻撃的になる傾向があります。
ESTJが未発達な場合
未熟なESTJは、人々がどのように物事を「行うべきか」について、持論をとくとくと講義することを好みます。彼らは自分たちのやり方が唯一の正しい方法であると信じているのです。
なので反対意見が噴出すると、その反対意見を発した相手をすぐさま敵とみなします。そして敵を圧倒する方法として「執拗に議論を迫り、言い負かすこと」を選択し、相手が降参するまでしつこく詰め寄るでしょう。そうして反対意見を締め出していきます。
また彼らは「自分が責任者でなければならない」と考えているので、他者の指図には従いません。また彼らはグレーよりも白黒ハッキリしている意見を好み、当人もそういった意見を持っている場合が殆どです。なので必然的に、誰かの感情を損なうことがありますが、彼らはそんなことなど気にしません。
仮に誰かを傷つけてしまったときでさえも、彼らはこう言い訳をするでしょう。「彼らは繊細で、敏感すぎるんだ」とか「何でもないことで腹を立てるなんて、あいつは変なやつだ」と。
そんな彼らは、自分自身の欠点など見もしません。しかし他者の欠点にはよく目を光らせています。
ESFJが未発達な場合
未熟なESFJは、人前で失態を晒すことは滅多にありません。
彼らは社会的な状況でこそ主導的な役割を果たそうとするので、表向きは自律した人物に見えるでしょう。手を抜いたり怠けるようなことはしませんし、誰かの指示に背いたりすることもありません。それに常に周囲に気を配っていて、コミュニティのためにせかせかと動き回っていることでしょう。
しかし彼らが自律した姿勢と気配り上手な態度を見せるのは、あくまでも「彼らが所属し、そして彼らが愛しているコミュニティ」の中でのみ。そのコミュニティの外、つまり「彼らにとって価値のない場所」に出たとき、彼らは態度を一変させ、横柄な態度を取ったり、他者を見下すような言動をしたりするでしょう。
また彼らは、同じ意見を共有していない人や、社会的なルールや慣習を守っていない人に対して、かなり批判的になります。
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