MBTI

【エニアグラム】 健康的・不健康なタイプ1の行動とその特徴

完璧主義者(エニアグラム: タイプ1)は、公正さと正義を信じ、守る人々です。彼らは、すべての人に対して平等に利益をもたらすことができれば、より良い未来が訪れると信じています。

このタイプは、内なる理想主義に従って行動することを好むので、他者が自分に何を期待しているのか、ということは行動を起こす際にあまり考慮しません。どちらかといえばそういった期待を無視するタイプであり、多くの場合は組織にどっぷりと浸かることはなく、ある一定の距離を置き、あくまでも単独で立ち回ることを好むでしょう。

ハードワークは、タイプ1によく現れる傾向です。これは彼らが、勤勉であることを良しとするためです。しかしこの傾向には悪いところがあります。それは程々に加減して仕事に臨んでいる人々のことを「怠け者」と断じてしまうこと。

「常に全力で望み、ベストを尽くさなければならない」という自分の考えこそ正義だという思いに固執してしまった結果、「長く続けるためには、自分を酷使して擦り減らすような仕事のやり方はいけない」というような他の考えに聞く耳を示すことができず、しばしばタイプ1は反感を買うことになるでしょう。

そんなタイプ1は、完璧主義者と呼ばれるだけあって、完璧主義的なライフスタイルを送ります。毎朝同じ時刻に起き、毎日同じ時間だけ外を走り、同じ時刻の電車に乗って通勤して……と、常に同じスケジュールで行動するでしょう。そのように、完璧な計画性を基に作られた閉鎖的なルーティーンを好むのです。

――そんなこんなで今回は、エニアグラム「タイプ1」についてご紹介していきます!

エニアグラム診断とは

今回紹介するエニアグラム性格診断は、あなたの性格を主に9種類に分類するテストで、トライタイプといった考え方を導入すると全部で27タイプまで分類することができるようになります。
この9タイプとはそれぞれの特性や個性を持ったタイプになります。それぞれのタイプを知ることでお互いの理解を深めることができ、また恋愛や仕事などの自己理解を深めることができるでしょう。

このようなエニアグラムはエニアグラム性格診断の診断サイトなどで、無料で診断することができます。

エニアグラム – タイプ1の特徴

タイプ1の大まかな特徴

  • 完璧主義的
  • 『不公平な今の社会への恨み』が原動力
  • 怒りを常に抱えている
  • 平静さ、勤勉さが美徳であると考えている
  • 社会にある、悪や腐敗を憎んでいる

“価値”とは、タイプ1の中核となる信念です。労働報酬への対価が正しく支払われているかどうか、といった問題に対して、タイプ1は特に興味関心を示します。

タイプ1たらしめるもの

  • ハードワーク
  • 勤勉さ
  • 責任感
  • 社会正義
  • サービス精神

エニアグラムでは、健全、平均的、不健康の3つの異なるレベルで発達状態を識別します。

健全なレベルの下で、タイプ1はタイプ7の方向に向かい、不公平をある程度受容するようになり、より広い心を獲得します。彼らは自信を持つようになり、予期せぬ可能性に適応する構えを身に着けることができるようになるでしょう。また彼らは親しみやすい人柄になり、自分自身の人生を楽しむことができるようになります。

成長の期間を終えた後、タイプ1は肩の力を抜くようになるでしょう。人はそれぞれに人生があり、他人の人生に自分が首を突っ込む必要はなく、何を受け入れるかを学んだからです。

そしてタイプ7の方向に向かって成長を始めたタイプ1は、強い不安や迷いを感じるようになるでしょう。 それはタイプ1の「個性」ともいえる特徴が、徐々に薄らいでいくことに由来しまし。

タイプ1は、リラックスすることを「間違っている」ことだと考えています。勤勉であることを尊ぶので、リラックスすることを彼らは嫌い、恐れているのです。つまりタイプ1にとっての成長とは、自らが作り出したしがらみを破壊し、恐れを一掃することを意味します。

柔軟な姿勢は「いい加減」であり、臨機応変な対応は「マニュアルに従わない、自分勝手な人間」。タイプ1にはこのような固定観念があることが多いです。しかしこれは、タイプ1が失敗を恐れていることの裏返しでもあります。

前例のない方法や、常套ではない方法を用いて失敗することを彼らは恐れているのであり、まずはそこに気づくことが、成長の第一歩となるでしょう。

初めのうちは、慣れないやり方に戸惑い、竦んでしまうかもしれません。しかしトライ・アンド・エラーを続けていくことにより、「失敗を恐れる必要はない、あとで巻き返せる」と学習し、戸惑いは徐々に薄れていきます。その経験を積んでいくうちに、他の手段や選択をした他者を受け入れられる寛容さを身に着けていくでしょう。

平均的なレベルでは、何かと人を断じがちです。このレベルにあるタイプ1の多くは、他者の大半を「自分の利益を守ることにしか興味がない」と見下していて、自分自身のことを「愚かな人々に正義を教えて、正しい道へと導く存在」であると考えています。簡単に言うと、自分だけの正義を他人に押し付けるようになるのです。

またこのレべルにあるタイプ1は通常、かなり完璧主義的です。間違いを犯すことを極端に嫌うため、日ごろから「正しい生活スタイル」を心掛けています。厳しい食事制限や適度な運動、節約といった家計のやりくり等、正しくあろうとトコトン努力します。

そして社会問題にも興味を示し、不公平な扱いを受ける弱者のために憤り、弱者のために何かしらの貢献をしたいと考えるでしょう。

中でも「不公平への怒り」というのは、平均的もしくは不健康なレベルにあるタイプ1に多く見られる特徴のひとつです。そんな怒りの多くは、彼らの強い自制心を原因としています。それは彼らが「世の中に不正が蔓延っているのは、自制心のない者が多いことが原因である。誰かが私腹を肥やしていて、そのとばっちりが弱者のところに来ているのだ」と考えているからでしょう。

そして怒りはタイプ1の内部で煮え滾り、のちに爆発を伴う噴火を引き起こします。怒りをぶつけるに相応しいターゲットを絞ると、タイプ1は猛烈に批判し、追い詰めるでしょう。そして怒りの猛追は、ターゲットがタイプ1に従うまで収まりません。

タイプ1が抱えるこのような怒りは、「自分は表面的なことだけを見て、一方的に断じている」という事実に気付くまで、止まることはありません。自分自身によって気付きを得ない限り、タイプ1は「自分が正しい、自分の意見こそ正義なんだ」という考えを改めないでしょう。他者が何を指摘しても、変わらないでしょう。残念ながら人とは、自分自身が最悪の批評家にならなければ変わることができないのです。

そして過度なストレスに晒された結果、不健康なレベルとなってしまったタイプ1は、タイプ4の方向に向かって崩壊をします。不機嫌な態度を露骨に外へと発信するようになり、偏屈で、個人主義的なたいどを取り始めるようになるでしょう。

通常、タイプ1は誘惑や欲望を否定し、それに打ち勝つことができます。しかし極端なストレスの下では、彼らは誘惑や欲望に勝てず、簡単に流されてしまうでしょう。この段階では特に「自分だけの精神世界に引きこもってしまう」傾向がみられ、他者の心情を慮るといった想像力が次第に欠如していきます。

その後、タイプ1が理性を取り戻して、自分の行いを反省した時。彼らは過剰に自分自身を責め、強い罪悪感と共に恥を経験し、今度は物質世界において引き籠こもるようになります。自分の過ちは棚において、他者に対して過度に批判的になりますし、その後にすぐさま反省して、今度は誰とも会話を交わさなくなるかもしれません。

このように、タイプ1がストレスを感じると、自己破壊的な生活を送るようになってしまいます。そしていつもならば気にしているような社会正義を気にしなくなり、自分の理想の世界を空想妄想で思い描くことに集中するようになって、架空の世界に歪んだ愛着を抱くようになり、その世界の中で自分の生きる意味を探すようになります。

健康的なタイプ1の行動

  • 思考が整理されていて、集中力が高い
  • 道徳と価値観が明確で、不正を許さない
  • 異なる視点を知る意欲
  • 変化をもたらすことに焦点を合わせ、やる気がある
  • 肯定的な意見を与え、自信への批判も受け入れる

平均的なタイプ1の行動

  • 完璧主義的で、自らを過労に追い込む
  • 固い信念を持っていて、同時に聞く耳を持たない
  • 「優れた人」として見られたいと願い、そのための努力を欠かさない
  • 自分と他者を見比べて、他者の短所を炙り出しては見下す
  • 行動がどのような結果をもたらすのかを予測できる

不健康的なタイプ1の行動

  • 過度に冷笑的で、相手を傷つけるような皮肉を好む
  • 悲観的な視点に固執し、希望を見出そうとしない
  • 抑うつ的な日が多い
  • やたらと人に突っかかる
  • 何かに取り憑かれたような、狂気じみた行動が増える

職業の選好に関しては多くの場合、自分自身の適性よりも「世の中にこう尾見できるような」大きな使命を帯びた仕事を好むでしょう。

タイプ1が一般的に好むとされる職業

  • 弁護士、検察官、裁判官といった法曹界
  • 政治家やロビイスト
  • 警察官

プライベートの時間、タイプ1は自分の技術とエネルギーを惜しみなく提供し、社会や家族に貢献することに勤しみます。彼らの趣味は、サービスを提供することです。

タイプ1が一般的に好むとされる趣味

  • ボランティア
  • 募金活動
  • 子供の宿題の手伝い

歴史に名を遺している有名な政治家は、たいていエニアグラムではタイプ1に該当したりします。

タイプ1はしばしば権力を持つ地位にいるところが見受けられされます。彼らは大抵、タイプ8のような振る舞いを見せることができます。このタイプは、最も誤まった診断を受けやすいタイプです。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。