MBTI

INFJとエニアグラムの関係性 – タイプ4~タイプ6

今回は、エニアグラムシステムの目を通してINFJを見ていきます。

INFJは、具体的な情報よりも抽象的な情報を処理します(これはNをタイプコードに持つパーソナリティだからです)。そして、論理や合理性よりも倫理や意味、価値観を優先します。また内向的で、計画的です。

しかし、これがすべてのINFJに共通しているのかと問われれば……その答えは、ノーでしょう。

INFJをパーソナリティタイプとして保有する人々の、精神構造は少なからず似ていて、共通する個所がありますが。これは、すべてのINFJがまったく同じように考え、同じ答えを出すという意味ではありません。 INFJの中には仕事中毒の完璧主義者もいれば、憂鬱な詩人のような人物もいます。

そんなINFJの性格は、エニアグラムに大きく依存していると考えています。今回はINFJとエニアグラムの関係性について解説いたしましょう。

エニアグラム診断とは

今回紹介するエニアグラム性格診断は、あなたの性格を主に9種類に分類するテストで、トライタイプといった考え方を導入すると全部で27タイプまで分類することができるようになります。
この9タイプとはそれぞれの特性や個性を持ったタイプになります。それぞれのタイプを知ることでお互いの理解を深めることができ、また恋愛や仕事などの自己理解を深めることができるでしょう。

このようなエニアグラムはエニアグラム性格診断の診断サイトなどで、無料で診断することができます。

INFJとエニアグラムの関係性 – どれが本当のあなたに近い?

INFJ × タイプ4: 個人主義的なINFJ

このタイプが恐れるもの: 取るに足らない平凡な存在になること
このタイプが求めるもの: 唯一無二の特別なアイデンティティを手に入れること

このタイプのINFJは通常、内向的に見えます。彼らは非常に内省的で、想像力豊かで、内的世界が奥深いです。そんな彼らは特別で唯一無二なアイデンティティを獲得したいという願望を、強く感じています。

つまるところ、タイプ4のINFJは個性的でありたいのです。ただしこのINFJは他のタイプよりも暗い性格を持っているとされ、興味が向く方向もそのように暗いものばかりです。深い闇の中の寂しさ、憂鬱さに支配された頭の中、または破壊的な哲学の話題について、話すことを異常なまでに恐れません。

このタイプのINFJは多くの場合、自分のことを「部外者」のように感じています。コミュニティ内において同じ嗜好を持つ者が少ないため、話の合う友人を切望しますが、しばしば彼らは拒絶されます。そんな彼らは「陰鬱」や「イカれている」と誤解されがちです。実際の彼らは「普通の感性ではとても理解できないような、神秘的な世界に生きている」のです。

子供の頃のタイプ4は、家族や学校などのコミュニティに上手く馴染めないことが多く、自分が社会不適合者であると思わされてしまいます。彼らは確かに「普通」とはかけ離れているため、周囲に居る「普通」の人々は、普通ならざる彼らをコミュニティに受け入れることを拒絶してきたことでしょう。

そんな彼らは、自分が何処に適合するのかを探して歩き続ける、旅人のような人生を送ります。自分のアイデンティティを探し、そして自分を受け入れ、理解を示してくれる“誰か”を常に求めています。その探求は次第に、白馬の王子を待つプリンセスのような空想をタイプ4に植え付けるでしょう。

タイプ4は、エニアグラムにおいて「恥/感情」のトライアドにあるとされています。同じトライアドにおいて、タイプ2は愛を求めて恥を隠そうとし、タイプ3は成功経験を重ねることにより恥を打ち消そうとしますが、タイプ4はあえて恥だと思う感情を掘り下げるという傾向があるとされています。それは苦痛を克服することにより、本当の自分に近付き、そして本当の自分になることにより愛を手に入れられると信じているからです。

そのように、意図的にイヤな感情を自分で駆り立てるタイプ4のINFJは、一般的にやや関わりがたいという印象を周囲に与えるとされています。客観的に自分を俯瞰し、加減を知ることが、健全なレベルに至るための第一歩となるでしょう。

INFJ × 不健康なタイプ4:

自己破壊的、憂鬱で抑うつ的、自己嫌悪、世間に無関心、虚無感に支配されている、空想世界の住人となっている。

INFJ × 平均的なタイプ4:

想像力が豊か、自己意識が高い、憂鬱で抑うつ的、嫉妬心が強い、内省的、刺激に過敏、共感力が高い。

INFJ × 健全なタイプ4:

雄弁に語る、洞察力が鋭い、想像力が豊か、寛容、共感力が高い、ある種の悟りを開いている。

INFJ × タイプ5: 分析的なINFJ

このタイプが恐れるもの: 喧騒、無能な存在になること、馬鹿だと見下されること
このタイプが求めるもの: 有能な人間であること、真実を探求できる環境

このタイプのINFJは、直観と思考が非常に優れています。彼らは何かしらの知識や技術を習得し、すべてがどのように機能するのかを知り、理論とデータを掘り下げたいと常々願っています。

このタイプは、他のINFJよりもはるかに内向的で、口数が少ないでしょう。周囲に誰かが居ることを嫌い、広いパーソナルスペースを持っていて、考え事をするときにはひとりになりたいと強く願う傾向があります。

そしてこのタイプは何よりも、物事の真実を見つけたいと思っています。このため、彼らは情報の熟考、観察、統合、知識の内在化に多くの時間を費やすでしょう。彼らは創造的なアイディアとユニークな洞察力を持つ、優秀な人物になりたいです。

ただし、このタイプのINFJは社交的ではなく、現実世界に興味がありません。なので現実世界に関する情報を欠いた、一方的で偏った洞察を持つ危険性があります。彼らはNi-Tiの「ループ」に入り、そこに閉じ込められ、現実的ではない世界に閉じ込められることがあるでしょう。

子供の頃のタイプ5はしばしば、世間に自分の居場所はないと考えていたでしょう。というのも、家族や友人らから与えられるものや、押し付けられる常識に、あまり興味を抱けなかったからです。そして広いパーソナルスペースを持つ彼らは、学校の教室のような閉鎖的で窮屈な空間に苦痛を感じることも多かったはず。そうして気が付けば、放課後は家に引きこもり、本を読みふけるようになっていたでしょう。

しかし本の虫になり、様々な知識と想像力を身に着けたことは、タイプ5の自信となっているはずです。なので彼らは身に着けた知識を武器に、世界で戦っていきたいと考えていますし、自分の知識は必ずや世間の役に立つだろうと信じています。

ただし平均的もしくは不健康なレベルのタイプ5は、無力感に苛まれることが少なくないでしょう。社交性に欠けているため、普通の人なら当たり前のように出来るコミュニケーションができないことにより、社会で息苦しさを感じた結果、自分は「無能な人間だ」と思いこんでしまうからです。

残念ながら、コミュニケーションの難を解決することは難しいでしょう。なのでコミュニケーションをサポートしてくれるような、よき理解者が現れてくれない限り、なかなかこの傾向は解決されないでしょう。

そんなタイプ5は、エニアグラムにおいて「恐怖/頭脳」トライアドにあるとされています。彼らはしばしば世間の中で恐怖に直面しますし、そんな世間に対して恐怖をばらまこうとするでしょう。恐ろしい未来予想図を描いて、「今すぐ社会構造を改めないと、こんな未来が来るぞ!」と脅してみたりすることも、少なくはありません。また彼らは人間の「暗黒面」に興味を持ち、精神疾患に関する分野に没頭することもあります。

このタイプのINFJは非常に好奇心旺盛であり、放っておけば徐々に闇の深みに嵌まり、人間らしさを無くして虚無感に堕ちていくため、彼らを現実に繋ぎ留めてくれる人物が居ることが望ましいでしょう。ただし構い過ぎると別の意味で彼らは狂っていくため、そのバランスが非常に難しいところです。

INFJ × 不健康なタイプ5:

現実逃避、悪い意味でエキセントリック、不休不眠で何かにのめり込む、過度に分析であり感情が麻痺している、恐怖に囚われている、孤独。

INFJ × 平均的なタイプ5:

常に不安を抱えていて緊張している、おおむね賢い、秘密主義的、何に対しても懐疑的、想像力が豊か、洞察力が鋭い、感情に疎い、観察的、知的な話題を好む。

INFJ × 健全なタイプ5:

有能で賢い人材、メンタル面が強い、好奇心が強い、独創的で芸術的な志向、独立独歩の姿勢、深遠な思慮、優れた洞察眼、現実を見ている、思いやりがある。

INFJ × タイプ6: 従順なINFJ

このタイプが恐れるもの: 誰かに捨てられること、予測不能なアクシデント
このタイプが求めるもの: 奉仕する対象を見つけること、明確な答え

タイプ6のINFJには、未来を予測するうえで役に立つ、広範囲にわたる理想像と青写真があります。彼らは、地球温暖化を心配したり、実際に来世があるかどうかを心配して夜に目を覚ましているかもしれません。彼らの直観は強く、そして概ね当たります。なので彼らはそれを使用して、含意、リスク、実存的可能性を予測します。

またこのタイプは友人やコミュニティ、信念に対して忠実であり誠実に尽くすため、「忠実な人」と呼ばれます。

平均的なタイプ6は、自分自身の人生にある課題を解決する能力を備えていないことに強い不安を感じている、安定感を得るために、自分をサポートしてくれる何かを探します。それはパートナーであるかもしれませんし、友人で会ったり、行政や保険会社、もしかすると占いや宗教であるかもしれません。

ともかく平均的なタイプ6は多くの場合、安心するための答えを探しています。彼らの脳内は自問自答や疑念に満ちているので、揺らがない答えを自力で出すことが難しいのです。彼らは、次々と起こりうる可能性のある悪いことを想像し、自分がそれに対して準備できているかどうか不安になります。つまり問題は多くの可能性が存在していることにより、将来が心配になり、現在を楽しめずにいることなのです。

子供の頃、もしかするとタイプ6は両親に対して何らかの不安を感じていたのかもしれません。親のことを、頼りないと感じていたはず。なのでタイプ6は成長するたびに、目指すべき大人の背中を見せてくれない親にヤキモキしていたことでしょう。これにより彼らは、信頼性について生涯悩まされることになります。

タイプ6のINFJは、絶対に信頼できると思えるパートナーや友人などを求めている傾向がありますし、だからこそ相手に尽くし、誠実であり続けることを誓うのですが、なかなか相手を信じることができないという矛盾した欠点を抱えています。

彼らの外見は素直で従順なように見えるかもしれませんが、内心は皮肉、懐疑、不信を抱いているのです。

INFJ × 不健康なタイプ6:

不実であることの罪悪感、自己処罰的、常に不安を抱えている、恐怖に取り憑かれている、憂鬱に悩まされている。

INFJ × 平均的なタイプ6:

協力的な態度、権威主義的で尽くす対象を求めている、強い不安感じ、悲観的観測をしがち、慎重、優柔不断、懐疑的、忠実、勤勉。

INFJ × 健全なタイプ6:

責任感がある、実務的、洞察力が優れている、予測能力に長けている、フレンドリー、誠実、勤勉、冷静沈着、勇敢な性格。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。