MBTI

MBTIにおける内向的感情と外向的感情

MBTIにおける感情タイプには、多くの混乱や誤解が生じている可能性があります。内向的感情タイプの人は、外向的感情タイプに対して、自分を偽っていると感じています。一方、外向的感情タイプは、内向的感情タイプを利己的だと感じています。同じコミュニティの中で誤解されてしまうととても疲れるし、いらいらします。

内向的感情タイプの人は思慮深く、いつも控え目な態度を取ることが多く相手に敬意を払います。通常の言動は、柔軟に周囲に合わせるので大人しく見られがちですが、内面には自分が大切にしている価値観が秘められています。一方、外向的感情タイプの人は、社交的で行動力があり精力的に活動します。周囲の人から協力を得て周囲の人々を巻き込んでいきます。内向的または外向的感情どちらのタイプであっても、両方のタイプに共通の特性もあります。

内向的感情と外向的感情の共通点

どちらのタイプも道徳と価値観を重視します。そして、調和を望んでるので、対立を嫌います。相手に対して批判を与えることを避ける傾向があり、批判された場合には、個人的な攻撃と受け取る傾向があります。また、健全な場合には相手に対してとても共感的です。意思決定を行う際には人道的に間違っていないかを考慮します。判断する際に、相手の感情に踏み込むこともあります。

内向的感情と外向的感情の相違点

まず、物事を判断する際の視点に関して、主観的か客観的かの違いがあります。内向的感情タイプの人は、自分自身の心の内を省みて、価値観、道徳及び倫理の感覚を獲得します。一方、外向的感情タイプの人は、自分の価値観、道徳、他者の感情や倫理を理解を外の世界から見出そうとします。さらに、物事を決定する場合、内向的感情タイプの人は、自分の価値観と一致するか、正しいと心から感じられるのか、自分の欲求に則しているかなど主観的に判断します。従って、内向的感情の判断は広範囲ではなく集中的であるといえます。

一方、外向的感情タイプの人は決定を下す際に、その決定が他の人にどのような影響を与えるか、全ての人々が調和を維持出来るのかというように、客観的な視点から物事を判断します。ですから、物事を決定するときに外の世界を見ようとします。これらの傾向は、内向的感情タイプの人が他人にどのような影響を与えるかを気にしないということでも、外向的感情タイプの人が自分の価値観を省みないと言うわけではありません。

しかし、一般的に、内向的感情タイプの人は最初に自分の内側を見ますが、外向的感情タイプの人は最初に自分の外側を見ます。これが、外向的感情タイプの人が自分の決定に関して他の人と話し合う傾向がある理由です。他の人々と話し合うことで自分の決定が他者にとって同意を得られるのか、他者に前向きな影響を与えるかどうかを話し合うことで見極めようとしています。外向的思考タイプの人と外向的感情タイプの人は、意思決定する際に話すことで外に表現する傾向があります。

内向的感情タイプの人は、自分の決定に対して他者からの同意にそれ程こだわりません。自らの主観的な判断をより優先します。内向的感情タイプの人は、常に内面の静けさを持ち、自分の価値観に基づいて意思決意します。そして、誰もが自分と同じように、独立した価値観や感情に対して権利と責任を持っていると感じています。ですから、他の人と決定を話し合う可能性が低くなります。

次に、内向的感情タイプの人は、外向的感情タイプの人ほど表情豊かではないように見える場合があります。MBTIでは、内向的感情タイプの人を毛皮の裏地のコートのように、内側に暖かさを持っていると表現しています。感情への依存は、個人的な価値観によってすべてを判断することにつながります。内向的感情は、自分にとって何が最も重要かを知っています。

内向的感情タイプの人は、個人はそれぞれに様々な欲求とニーズを持っていますが、自分が何を望み、何を支持しているのかを見つけなければ、受動的で満たされていない生活を送ることになると考えています。しかし、外向的感情は、同じ感情タイプとして、内向的感情の自分の価値観を重要視する考え方に、触発されているかもしれません。なぜなら、外向的感情は、他の人が何を必要としているかを中心に考える傾向があります。

自分が何を期待されているのか、自分の内部の価値と欲求は他の人のニーズと一致しているのか、自分の価値観がまったく意味をなさないとしたらどうしたらよいかと常に考えています。外向的感情タイプの人は、物事の価値を理解し、信頼できるかどうかを確認するために、様々な書籍や信頼できる友達を求めます。ですから、他の人の期待に応えるために、自分の内部の自己と欲求を先延ばしにするかもしれません。自分自身の要求や価値観に不信感を抱き、それらに対して懐疑的になりがちです。

例えば、外向的感情の母親は、子供の要求に自分自身の全てを捧げることが出来ます。内向的感情の母親も、子どもを無私無欲に仕えたいと感じた場合、同じこともできますが、一般的には、信念または個人的な価値からこれを行います。しかし、外向的感情の母親は、自分自身のニーズや欲求が何であるかを検討しないままに、相手の心情に寄り添うことに没頭しがちで、自分の価値を忘れてしまいます。

自分の感情や価値観よりも相手の気持ちを大切にする外向的感情は、マナー、文化、礼儀をとても重要視します。内向的感情タイプの人も優しさを重視し、マナーを重視する傾向がありますが、他人には左右されない自分本来の感情表現や価値観に対する強いこだわりを持つ傾向があります。

人間はそれぞれの生い立ちや環境、さらには感情によって、どのように自分を表現し、物事を体験するかに変化が生じます。2人の内向的感情タイプの人と外向的感情タイプの人がいても、全てが同じではありません。ENFJが外向的感情を表現する方法は、ISFJが外向的感情を表現する方法とは大きく異なります。INFPが内向的感情をどのように経験するかは、ESFPが内向的感情を表現する方法とは大きく異なります。ある感情タイプの値は、別の感情タイプの値とは大きく異なる場合があります。従って、外向的感情または内向的感情を一括りにしないように注意する必要があります。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。