MBTI

【MBTIタイプ別】感情の処理方法【内向的感情: Tタイプ編】

「他人の感情までも、自分のもののように感じてしまって。ひどく疲れてしまう。泣いてる人がいると、自分まで訳もなく悲しくなるんだ」と言う人がいます。

「私は合理的に考え、感情に流されることは決してない。それに感情に振り回されるだなんて、自分は浅はかだと宣言しているようなものだ」と言う人もいます。

「誰も、私に感謝してくれない! 私は、こんなに頑張ってるのに! なんで誰も私の価値を分かってくれないの?!」と言う人もいるでしょう。

……等々、感情の処理については人それぞれに方法があり、考えがありますが。この違いは時に人間関係に亀裂を生じさせ、双方に誤解を与えることがあります。

例えば家庭内においても、母親が感情的な言葉を使って子供を叱りつけ、仮にその子供がロジカルな性格であった場合、子供は母親を「ヒステリックに喚きやがって……」と見下すようになるかもしれませんし、母親の方も「どうしてこの子は、私の話をまともに聴いてくれないの!」と不安を覚えるかもしれません。

もしくは職場において、ロジカルな上司に叱られた感情的な部下が急に泣き出した場合、上司は「なんだ、このヘタレは……」と不信感を抱くでしょうし、部下のほうも「なんでこの人は、言葉をオブラートに包むことをしてくれないんだ!」とショックを受けるでしょう。

たしかに、考え方や処理の方法は人それぞれです。しかし、この2点は誰にでも共通しています。

  1. 人は誰しも、感情を持っています!
  2. 人は誰しも、何かしらの信念を持っています!

最も論理的でストイックとされるIxTPタイプとExTJタイプでさえ、感情と信念は持ち合わせているものです。

パートナーや同僚たちの考え方や感情の処理方法を知っていれば、生活や仕事が楽になると思いませんか? そして子供の感情を理解することができれば、子育てが楽になるとは思いませんか?

もし、あなたの答えが「イエス!」なら、この記事がお役に立てることを願っています。この記事を最後までお読みになって、あなたにとって大切な人々と心から繋がれる方法を知りましょう。

それでは、ご紹介していきましょう!

ISTJとINTJの場合

ISTJおよびINTJは、第三機能として内向的感情を保有しています。つまり彼らは感情よりも、客観的な論理に焦点を当て、考えるのです。

しかしIxTJは「感情の無い、冷徹な合理主義者」というわけではありません。第三機能とはいえIxTJは内向的感情を保有しているので、何かしらの「信念」に基いた、断固とした価値観や信念、正義感を持っているでしょう。ただしこれは極めてプライベートな領域に普段は隠されているため、彼らがそれを表に出すことは滅多にないでしょう。

内向的感情はIxTJの行動に「意義」を与え、それはモチベーションへと繋がります。特に、まだ内向的感情が未熟である若い頃のIxTJは「自分の信じるものを、何が何でも貫く」という姿勢が度々現れるでしょう。これは高い集中力をもたらすことに繋がるので、仕事で成功を収めるときには非常に役に立つものではありますが。「納得できない場合は頑として譲らない」という側面を持つため、不利に働くこともあります。

そんなIxTJも30代を超えれば徐々に内向的感情も成熟していき、角も取れてきます。ただしそこに至るまでの過程で、生きづらさを感じることがあるかもしれません。

どうやって決定を下すのか:

IxTJは決断を下す際、徹底的に感情を排除した、客観的で論理的な“神の視点”から状況を俯瞰することが非常に重要であると考えるでしょう。その視点からでしか、ありのままの事実を見ることができないと彼らは考えているからです。

彼らは事実にのみ注目し、メリットとデメリットをよく見比べます。この思考はIxTPと似ているように思えますが、両者は微妙に異なっています。

IxTPはどこまでも事実に注目し、合理性を純粋に追及して、感情を度外視にした状態で「どれが低コストであり、成功率が高くて最適であるか?」を検討するのに対して、IxTJは事実を見比べた後に「どれが誰にとっても公正公平であり、社会的な正解に最も近いかたちであるか?」と自分に問いかけることをします。

「正解」を探す時、あくまでもIxTJは冷静であり論理的な姿勢を維持し、私情を挿むことはないでしょう。他の人の感情も鑑みるには鑑みますが、賢明な選択肢を絞る際には容易に切り捨てることもできます。

自分の感情をどうやってコントロールするのか:

IxTJはあまり感情に振り回されることは好みません。取引先に笑顔を振りまかなければいけない……といった、気を配らなければならない環境に長期間置かれると、感情を使い果たして、すっかり疲れ切ってしまいます。

彼らは一般的に、論理的かつ合理的に処理できるものを好みます。真心がこもった丁寧なお弁当よりも、冷凍食品などを手早く詰めるお弁当を作る方が効率が良いと考えるでしょうし。情動を楽しむ小説よりも、科学雑誌を読むほうが好きでしょう。このように、IxTJはなるべく感情を避けます。

また彼らは一人になれる時間が好きです。一人きりの静かな時間の中で、思考を整理したり、感情を処理しようとします。つまりIxTJは胸の内を誰かと共有することは好みません。

そんなIxTJも年齢が高くなり、内向的感情も成熟してくると、感情的な表現に興味を示すようになるでしょう。ロマンティックな裏話のあるクラシック音楽を嗜んだり、作者の陰鬱な感情が反映された詩を楽しんだり、信念や感情を投影した絵画を干渉することを、楽しめるようになっていきます。

彼らと良好な関係を保つための方法:

  • IxTJと何かしらの意見を交わす時には、事実やデータ、実在する研究論文といった”ソース”に焦点を当てた話をするようにしてください。それにISTJは過去に経験した実体験を織り交ぜた話に関心を持って耳を傾けるでしょう。またINTJは「理論上は可能」というような話に興味を抱きます。
  • IxTJの前では、怒鳴ったり泣いたりといった、過度に感情的な振る舞いはしないように努めてください。激しい感情は彼らにストレスを与えます。
  • 上述の理由から、IxTJに慰めを求めることは得策ではありません。そのような行為をした場合、IxTJは黙って席を立つでしょう。ですが彼らを批判しないでください、何故ならそれは彼らの役目ではないからです。
  • 知性、独立性、タフな精神。これらのポイントを褒めると、IxTJはかなり喜びます。
  • IxTJは基本的に、一人の時間が好きなパーソナリティです。彼らには、一人きりになって思考に集中できるような時間もしくは部屋を与えてください。
  • IxTJの感情表現は控えめです。なので、本音が分からず戸惑うこともあるでしょう。ただし、一つだけ言えることがあります。IxTJが離れることなく誰かの傍らにずっと居るとき、それは相手を信頼している証です。

ESTJとENTJの場合

ESTJおよびENTJは、劣位機能として内向的感情を保有しています。このタイプは、内向的感情を意識的に制御することは殆どありません。これは内向的感情を劣位機能であることに依るもので、これにより彼らは感情を嫌い、他者および時には自分自身さえも、信用せずに疑う傾向を持ちます。

また、ExTJが8番目に保有する影の心理機能(別名、悪魔の機能)「外向的感情」により、外向的感情を優勢もしくは補助として扱うパーソナリティに対して、不信感を抱く傾向にあるとされています。つまり簡単にいうと、ExTJはどこまでも感情を嫌うパーソナリティである、というわけなのです。

そんなExTJは、内向的感情を無視することができます。そして彼らがあまりにも長い時間、内向的感情を鎖し続けると、誰にも本音を明かさなくなり、そして誰も信用しなくなり、日常的に誰に対しても批判的な態度を取るようになるでしょう。

とはいえ年齢が高くなれば、内向的感情も成熟していき、性格も丸くなっていくでしょう。少しずつではあるものの、身近な人々への思いやりも示していけるようになります。

どうやって決定を下すのか:

ExTJは決断を下す際に、客観的な視点から論理的整合性に焦点を合わせようとします。この時、一切の感情は排除されます。

ExTJは明らかになっている事実に注目し、長所と短所を見極め、合理性のみを追い求めるでしょう。この時、「自分はこの決断に、どう感じるか」や「人々はこの決断に、どのような影響を受けるのか」といった懸念が、ExTJ自身の中から湧き上がることは稀です。

自分の感情をどうやってコントロールするのか:

ExTJは仕事を詰め込み、忙しい状況を作り出すことによって、感情を無視しようとする傾向があります。彼らは仕事好きな人々である、と評価することもできますが、単に感情から逃げているだけである、という見方もあります。

そんなExTJは感情的な混乱に対して、体制が全くといっていいほどありません。まだ怒りや悲しみといった感情の波が小さいうちは、仕事に集中して目を背けようとしますが。その波が徐々に大きくなっていくと、次第に短気な性格へと移行していき、やがて常に苛立っているような状態へと変わります。

苛立った状態のExTJは、自分の感情と向き合うことを避け続ける限り、そのままです。その状態が長引くと、心身ともに消耗していき、最終的には社会から自分を隔離してしまうでしょう。エネルギーを使い果たして、引き籠るようになり、何も手につかなくなります。

年齢が高くなれば内向的感情も成熟し、内向的感情による感情の自治がスムーズに行われるようになりますが。そこに至るまでには、長い時間が掛かるでしょう。

彼らと良好な関係を保つための方法:

  • ExTJと何かしらの意見を交わす時には、事実やデータ、実在する研究論文といった”ソース”に焦点を当てた話をするようにしてください。それにESTJは過去に経験した実体験を織り交ぜた話に関心を持って耳を傾けるでしょう。またENTJは「理論上は可能」というような話に興味を抱きます。
  • ExTJの前では、怒鳴ったり泣いたりといった、過度に感情的な振る舞いはしないように努めてください。激しい感情は彼らにストレスを与えます。
  • 上述の理由から、ExTJに慰めを求めることは得策ではありません。そのような行為をした場合、ExTJは黙って席を立つでしょう。ですが彼らを批判しないでください、何故ならそれは彼らの役目ではないからです。
  • 知性、独立性、タフな精神。これらのポイントを褒めると、ExTJはかなり喜びます。
  • 怠惰さをExTJの前で見せてはいけません。そのような態度が露呈した場合、ExTJはあなたへの評価を厳しいものへと変えるでしょう。
  • ExTJがイライラしているように見えるときは、彼らをそっとしておくようにしましょう。この状態のExTJにお節介を焼くと、壮絶な八つ当たりに遭う可能性があります。この時の彼らに必要なのは、自分と向き合うための時間だけです。
ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。