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現代の性格診断では、性格指標はユングの心理機能を用いた形で示すことが多いです。例えば、ソシオニクスやネオユング性格診断が該当します。国内では文献こそ少ないですが、世界的にはこちらが主流になっております。
ユングの心理機能(Ne,Ni,Se,Si,Te,Ti,Fe,Fi)の部分は、以前に記事にてまとめましたので、こちらを参考にしてください。
ユングの心理機能を用いたMBTIの形
INFJ = NiFe
ENFJ = FeNi
ISFJ = SiFe
ESFJ = FeSi
INTJ = NiTe
ENTJ = TeNi
ISTJ = SiTe
ESTJ = TeSi
INTP = TiNe
ENTP = NeTi
ISTP = TiSe
ESTP = SeTi
INFP = FiNe
ENFP = NeFi
ISFP = FiSe
ESFP = SeFi
もくじ
目の動きや仕草とユングの心理機能
目の動きや、表情からMBTIのベースとなっているユングの心理機能が相関しているというある仮説を紹介します。
心理機能の中でも非合理な心理機能(情報を受け取る、知覚の心理機能)を観察するには眼球運動に注目することで、タイプ分類することができるという面白い仮説があります。目は、精神世界への窓口ともいうように、非合理の世界を覗き込むためには良い情報になることでしょう。
合理的な心理機能(情報を処理する、判断の心理機能)の観察には、表情、目の動き、手の動かし方、頭の動き方など判断する材料がさらに増え、わかりやすいです。
このように、目の動きや仕草から相手を簡易的に性格予想することができるというのが今回の記事の趣旨になります。
非合理な心理機能は、外向的直観(Ne)、内向的直観(Ni)、外向的感覚(Se)、内向的感覚(Si)の4つの心理機能であり、合理的な心理機能は外向的感情(Fe)、内向的感情(Fi)、外向的思考(Te)、内向的思考(Ti)の4種類になります。
外向的感覚(Se)と外向的直観(Ne)
外向的感覚を判断するにあたって、眼球運動に注目します。「目」を使う主な目的は外部環境を知覚することとも言えるでしょう。
外向的感覚(Se)は周辺の環境における具体的で細かい事柄に反応します。感覚の変化や体の動きにすぐに気がつくことが出来ます。これが、感覚・知覚タイプ(xSxP)タイプが野球やサッカーなどの、チームスポーツで活躍できたり、緊急救命士や消防士として活躍することが多い理由とも言えるでしょう。
一見すると感覚・知覚タイプ(xSxP)は物事に対して警戒しているように見えます。外向的感覚(Se)は言語機能ではなく、会話の中で対話者の身体的表現を観察するような心理機能であるために、ひどく退屈して落ち着かないといった状況でない限りは、気が散っているようには見えず、冷静に鋭い人のように見えるでしょう。その一方で外向的直観(Ne)は、物事を探索するような心理機能であり、言語能力との相関性があります。
Se(外向的感覚)とは異なり、Ne(外向的直観)は差し迫った現在の環境や具体的で細かい事柄には焦点が置かれていません。外向的直観は、新しい発想や繋がりそして可能性を探ることに焦点を置いていることでしょう。外向的直観は感覚的というよりも、非合理な心理機能であるにも関わらず、目は何か一点を凝視するわけではなく、目が泳ぎやすいという特徴を持っていることでしょう。
例えば表情に出やすいと言われるENTPやENFPのタイプは、目が泳いでおり、集中していなさそうだという評価を受けることもあるでしょう。また、直観・知覚タイプ(xNxP)は実際に物事を考える時に集中が散乱しがちであることも裏付けられるでしょう。
内向的感覚(Si)と内向的直観(Ni)
内向的感覚(Si)と内向的直観(Ni)の役割とは、自分の内側にある世界観を感じ取ること、というのが最もシンプルな説明と言えるでしょう。
内向的な心理機能は焦点を合わせ、集中することなので、発散する非合理的な心理機能である外向的感覚(Se)や外向的直観(Ne)のように、広範囲を見渡すような目の動きをすることは稀でしょう。内向的感覚(Si)と内向的直観(Ni)は「自分の内にある世界観を通して見ること」と表現されることが多いです。
内向的直観(Ni)は、目の動きが頭の上や空の方に上側から徐々に下に泳いでいくようになりがちと言われています。アイデアを着想するかのような眼球運動ですが、閃きを得ることができれば、焦点を合わせることができるようになります。
内向的感覚は(Si)は、比較的目の動きを特定することが難しいと言われていますが、広範囲に見渡すというよりも、気になった部分を一点的に凝視していることが考えられます。
外向的感情(Fe)と外向的思考(Te)
外向的感情(Fe)と外向的思考(Te)は、心理機能の中でも合理的な心理機能、すなわち判断機能です。外向的感情・外向的思考は自分の外側に対する判断機能であるために、仕草が内向的感情(Fi)や内向的思考(Ti)で見られるよりも積極的に現れることでしょう。
外向的感覚(Fe)と外向的思考(Te)の判断は、眼球運動もそうですが、頭の動き、手の動きなど、強調された仕草を通して表現されます。例えば、営業マンや政治家をイメージしてみてください。強調された仕草や動きは、その人の自信や態度を相手に示します。そのような態度は、他人を説得し、影響を与えるために、あるいは人を指示するために、明白な自己表現のために使われることでしょう。
外向的思考(Te)は明確な・客観的な指標に基づく心理機能ですので、わかりやすいそのような仕草に反応することができます。正確かつ適切な仕草をスマートにする、というのが外向的思考の仕草でしょう。スマートのために、共感性をあまり感じられない、冷たい印象を受けることも多いです。
外向的感情(Fe)は、相手の言葉や表情による感情を読み取っている間は反応が鈍ります。外向的感情(Fe)が関与する時というのは、他者へ共感する時、他者とのつながりを築こうとしている時であるために、仕草には活気があり、表情は豊かという特徴があるでしょう。
内向的感情(Fi)と内向的思考(Ti)
内向的感情(Fi)と内向的思考(Ti)は内向的な合理的な心理機能、つまり判断機能です。
内向的感情(Fi)、内向的思考(Ti)を使っている時には、人は目だけではなく個人の表情もフラットに、無表情に見えることがあるでしょう。特に内向的思考を使っている際には人は他人に無関心そうな反応をしているように見えるでしょう。
内向的思考(Ti)を使うことで、人の顔は表情は一旦リセットされ、机の上や床の方向など目線が下向きになることでしょう。
内向的感情(Fi)を使っている時には、一見無表情に見えることもありますが、感情を刺激することで徐々に表情に現れるようになるという特徴があります。
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