MBTI

MBTIによる最も幸福なタイプと不幸なタイプ

マイヤーズブリッグスによる性格タイプ診断で、自分の人生が幸せか不幸せかを調べることができるでしょうか。また、性格の違いで人生の満足度は変わるでしょうか。今回は、性格タイプ別の幸福に関する研究を紹介しましょう。

研究による統計は、幸福に関する相関関係を表しますが、決してこのモデルケースがそれぞれの性格タイプに必ず当てはまるとは言えません。

もちろん、研究から導き出された幸福の相関関係にとらわれず、人生の幸せをつかみ取る人もいることでしょう。しかし、今回は、研究結果の一部を紹介して、さらに人生の幸福感を高めるためのヒントを紹介します。

MBTIマニュアルによると、15,824人の研究対象者は、「全く幸せではない」から「非常に幸せ」までの4段階のレベルを使って、幸福度を示しました。すると、興味深い結果として、性格タイプと幸福感に関係性が表れました。

幸福なマイヤーズブリッグスの8人格タイプ

幸福感のある8つの人格タイプ

ESTJ
ENTJ
ESFJ
ESFP
ENFJ
ENTP
ESTP
ENFP

なぜ、これらの人格タイプは内向的幸福感が高いのでしょうか。ラーセンとケテラールが行った研究によると、報酬成果に対する反応が高いことで満足感が高まることが分かりました。

サンフランシスコ州立大学の心理学者であるライアン・ハウエルの2011年の研究では、「これらの比較的外向的な人格タイプは、後悔やネガティブな思考が低く、過去の思い出を持ち続ける傾向があるため、人生において幸福を感じやすい。」ということが分かりました。事実ハウエルは、754人以上の学生の研究で、外向性は、過去の経験から肯定的なイメージを引き起こしやすいということが分かりました。

外向的なタイプが幸福感に関与する可能性のもう1つの要因は、長い西洋文化で外向的な人格が好まれてきた歴史があります。行動的で親しみやすく、社交的で外向的な人は、人格「模範」として称されてきました。その結果、内向的な人格に対する不安感や自負心が生まれたということも事実でしょう。

マイヤーズ・ブリッグスをどう解釈するか?

マイヤーズでは、IPタイプは、外向的で審査的なタイプよりも満足感が低いと考えられていました。しかし、IPは、EJよりも外的世界の困難をより幅広く認識している傾向があることが分かりました。MBTIマニュアルによると、「IPは、外的世界で知覚能力を発揮させることができます。過去の経験であまり良くないイメージがあった物事でも、その物事に重点を置いて過去以上のものを見出そうとします。」

MBTIマニュアルでは、内向的なタイプは、より内なる世界に関心を持つので、外向的なタイプよりも鋭い感覚で内向的困難に気付きやすい傾向があるようです。

幸福感が低いタイプ

MBTIマニュアルによると、以下のタイプの満足感が低いことが分かります。
INFP
INTP
INFJ
ISFP
ISFJ
ISTP
INTJ
ISTJ
この中でも特にINFPの幸福度は低く、人生における満足度も最低でした。MBTIマニュアル第3版によると、上記のタイプは、結婚や親しい対人関係への不満で2番目ランクインさせています。

次に幸福度が低いINTPは、精神的外傷、ストレス障害を受けやすいタイプとしても位置付けられていて、ストレス対処能力と認知力の両方が16タイプのうち15番目になっています。

3番目にランクインしたINFJは、結婚や親しい対人関係への不満感では第1位でした。また、仕事や親密な関係、学校などに対するストレスにおいても第1位でした。

ISFPは、精神的疲労感や人格形成の不安定感、また経済的、子供に関係するストレスでも最高ランクに位置付けられました。(MBTIマニュアル第3、4版に記載)

どうすれば幸福感を得られるのでしょうか。
まず、この結果を「良い」、「悪い」で判断するのではなく、それぞれのタイプ独自の特徴として、人生において活かし方がそれぞれ異なることを知る必要があります。

この研究と統計から学ぶべきこと

これらのタイプの幸福を守るために周りの人間が不幸になるべきではありません。
自分に幸せをもたらす傾向のある体験を追求する必要がありますが、その幸せの種類は、各タイプによって異なります。さらにその幸せはタイプによって断定できるものでもありません。
内向的な人は、外向的な人格が好まれる環境においては不利な立場になることがありますが、今やこの内向性は、スーザン・カインやジェン・グラネマンのような活動家によって注目され始めています。親や上司、教師が、内向的な友人や子供、部下、学生への敬意を忘れないことは、とても重要です。外向性に対するプレッシャーが減ることで、世の中の内向的な人が幸福を感じる可能性が高まるのです。

本当の幸せとは?

人を本当に幸せにするものは何でしょう。本当の喜びやその意味を持つ経験は何でしょう。幸せのポイントは、各人格タイプによって異なりますが、エド・ディーナーやソンジャ・リュボミルスキーなどの研究者は、幸福が本当に意味するものが何かを見付ける力になってくれます。

幸福を得るためにコントロールすべきことは?

  • 感謝の日記を付ける癖を付けます。毎晩寝る前に、感謝していることを3つ書き出します。また、起床時にも2つ以上書き出しましょう。
  • 自分と他人を許しましょう。罪悪感や後悔、苦悩を抱え続けることは、自身を苦しめます。度重なる失敗に対して自身を罰する行為は、メリットがありません。自分を許し、思いやりを持つ努力をしましょう。
  • 目標を持ちましょう。例えば大金を稼ぐから、毎日30分でも外出をするなど何でもかまいません。目標を追求して、そのために毎日を生きることは人生を幸せにします。
  • 瞑想をしましょう。1日に15分でも瞑想をすることで、気分の安定、ストレスの軽減、心の落ち着きを守ることができます。
  • 運動をしましょう。活動的に生活を送ることで、ストレスを減らし、全体的な幸福を促すエンドルフィンを脳内に放出する役割を果たします。
  • 十分な睡眠をとりましょう。睡眠不足は、集中力や記憶力、気分の良さなど全てを損ないます。
  • 有意義な人間関係に時間を費やしましょう。友人との食事やお茶、両親との電話など、大切な人と過ごす時間は、人生や魂にとっての宝です。
  • 他人のために過ごす。相手のためにお金を使い、相手のために時間をかけるなどの行動は、自身の人生の幸福度を大幅に高めることができます。
  • 大笑いをする。お気に入りのコメディアンに夢中になったり、日常の中でユーモアを探したりしましょう。笑いは、免疫を高め、気分を上げ、痛みを和らげ、ストレスの悪影響から守ってくれます。
  • 体験にお金を費やす。物質的ではない幸福にお金を使いましょう。ポジティブなイメージを積み重ね、構築することで、結果的に生涯の幸福を増やせるようになります。
  • 助けを得ましょう。うつ病、不安、精神疾患に苦しんでいる場合、幸せを得ることで、人生に大きな変化をもたらす可能性があります。訓練を受けた認定セラピストに助けを求まることで、根本的な問題解決へ導いてくれることでしょう。
ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。