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多くの人が、大人になって数多くのストレスや壁にぶつかった時に、純粋で無邪気だった子供時代を懐かしんで感傷に浸ることがあるかもしれません。人生の困難など考えもしない昔を振り返って癒しを求めることでしょう。
このような子供時代概念を「知らぬが仏」という諺で例えるように、厳しい現実に気付かない、あるいは守られてストレスから遮断された状態にある方が、幸せだということを示唆しています。この見解では、知識や情報は幸福の宿敵であり、人は、大人になって厳しい環境に身をさらすよりも、子供時代の無知に固執している方がよいのではないかということを意味します。
知識がもたらす多くの問題をテーマにすると、「エデンの園」神話が挙げられます。アダムとイブが純粋無垢なままでいるのか、それともある特定の知識を得るのかという選択を迫られた話で知られています。物語によると、2人は知識を得る方を選び、すぐに人生の罪、困難、争い、そして死に苦しむことになります。そして、もう一度「エデンの園」に戻りたいと思っても、二度と戻れないことが語られています。
私達は、大人になるにしたがって、このエデンの園神話を再現します。大人になる途中段階でエデンに戻りたいと思う場面があるかもしれませんが、多くの人がそれは不可能なことだと理解します。そのため、私達は、二度と戻れない過去に執着するのではなく、より明るい未来を期待して、現実に向き合える大人になるための最善を尽くそうとします。
子供時代のエデンから飛び出した後、私達は、人生が複雑であいまい、不確かなことを知ります。自分自身の心だけではなく、他人、集団、国々で相反するニーズや欲求にぶつかります。また、自分達、周りの世界の欠陥や汚点を目の当たりにします。エデンの園神話で描かれたように、物事の不完全さや不安を見付け、罪悪感や傷み、悲しみ、恐怖、怒りを覚えます。
しかし、大人になることへの重荷や重圧があっても、私達は、挑戦心と希望を常に忘れずに持ち続けようとします。これを「生きる意志」と呼ぶ人もいます。人は、この「生きる意志」に活気づけられるだけではなく、時に繁栄を築こうともします。
もくじ
防御、自己虚偽、人格タイプ
心理的に時には物理的に、人の生存を助けるものの1つに防御メカニズムがあります。ウィキペディアによると:
“防御メカニズムは、受け入れられない、または潜在的に有害だと感じる不安要素を軽減させるための無意識からくる心理的なメカニズムです。防御メカニズムは、現実を脳内で操作、拒否、また歪曲させます。”
言い換えると、防衛メカニズムがある限り、無意識的に不安要素を軽減して人がより生きやすくなるのです。要は、この自己虚偽反応によって、人は安全を感じながら生き続けることができるのです。
ただし、一部の人格タイプは別です。特に直観的内向者であるINTP、INFP、INTJ、INFJは、物事の真実をゆがめるような心理的防御反応を嫌います。これとは対照的に、外向(F)感覚(S)タイプは、通常防御メカニズムのような深い心理への関心が低いため、フリーズしてしまう傾向にあります。
防御メカニズムが心理的な混乱を抑えて、生産性や楽観性を上げてくれるのであれば、外部からの接触にも無関心でいられるかもしれません。仮にこの防御が完璧でなくても、明らかに何らかの力にはなっていることでしょう。
これに対して、直観的内向者(IN)は、短期的な便宜だとしても、この自己虚偽反応が以後大きな問題へと発展する可能性があると示唆します。
・地球温暖化問題に対する長年の先延ばし意識/無関心による悪影響化
・不注意が最善されないままであったことによる制御不能(2008年の金融危機)
・人間関係や仕事に支障や問題が起こる可能性がある
確かに社会としての特定の嘘や妄想(地球温暖化説の否定など)は、私達個人の心の安定よりも、明らかに大きな肉体的生存に関わる脅威をもたらします。心理的防御のための盲目は結果として、人の成長につながらないかもしれません。しかし、防御による幻想を避けて、より深い真実や繁栄に関心を持つのは、通常内向的タイプ、または直観的タイプの人格者です。
社会の真実と防御
INタイプは、知識を人類繁栄へのツール、または基本的な要素だと考えます。それだけではなく、自己の知識に足りない部分や誤った個所を改善するために、継続的な学習や調査を行います。
しかし、なぜINタイプは、より多くの痛みや恐怖をダイレクトに受け入れてまで知識や情報を得ようとするのでしょうか。
基本的にINタイプは、知識や調査による科学的成功の実績が人類の幸福な将来を築くのに役立つことを知っています。そのため、物事の欠陥やプロセスや機能の誤りを明らかにするために、調査しその修正を行うことで繁栄への道を切り開こうとするのです。
しかし、ありとあらゆるダメージをダイレクトに受けるので力尽きてしまう可能性もあります。やはりこのINタイプのような繁栄のための活動には、個人ではなく集団として丈夫に機能する必要があります。刑事ドラマでもあるように、単独の精通した調査により危険を冒してしまうことがないように注意しなくてはいけません。
また、多くの人が持つ防御メカニズムによって解明されなかった健康面での行動(たばこの喫煙やファストフードの常食など)の危険性も分かってきています。INタイプは、このような心理的、物理的、生態学的に不健康な行動を続けさせる思考(真実を否定や軽視、思い込む心理)がよくないことをよく知っています。しかし、そのような事実を明るみに出すための行動、つまり個人による誤りや偽りを暴露する行動が、一種の狂気や異常に悲観的な思想として拒絶される結果になってはよくありません。
これは、心理的な防御メカニズムが個人レベルだけではなく、社会レベルでも機能していることを示唆します。そのため、特定の個人的真理は抑圧されやすくなります。例えば合衆国の人口ではわずか15%のINタイプの主張は、大多数の意見によって簡単に排除され、理解されない可能性があります。多くの場合、INタイプの力は、社会の潜在的な意識として成長、繁栄、また時には集団的な生存を助ける洞察力を発揮させる機能を果たすために、社会的抵抗と常に戦っています。
「防御メカニズムは、個人レベルだけでなく社会レベルでも機能する」
しかしながら、INタイプが社会に訴える洞察自体が不十分である可能性にも意識を向けなければいけません。また、その洞察や知識を広めて人々をつなげ、真実の証明を実現させるには外向性が必要です。INタイプが社会の分析と批判という負担を担う場合、外向タイプは、必要な修正案を知りそれを実現させる責任があるのです。
対照的な役割:反映と行動
知識を求める人(INタイプ)と利便性や生産性のために特定の真実を無視する人(ESタイプ)の比較に焦点を当ててきました。防御メカニズムによって真実を伏せることで、より広範囲に及ぶ行動を起こしやすくして、深い反省や熟考された審議を詰めるよりも有利になる多くの事例や状況もあります。
そのため、INタイプの深い知識とそれに関心を持たないタイプを対比させるのではなく、大切なことは、反映と行動を起こすことです。どのタイプがより優れているという考えではなく、全てのタイプにはそれぞれが担うべき役割があるのです。そのため、今回のINタイプのようにその他の多くのタイプから受け入れられず、個人消滅してしまえば集団的役割を担うことができません。INタイプは、この点においてよく理解し、その他タイプのメカニズムや落とし穴に注意して最善を尽くさなければなりません。
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