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直観とは、説明がとても難しい機能の1つです。この機能を「第6感」と呼ぶ人さえいるほど、見る、聞く、匂う、味わうような感覚の世界とは異なり、また具体的で現実的なものに焦点を当てた感覚とも違い、直観は目で見ることができません。意味、可能性、概念など、どうやってそこに辿り着いたのかを説明することや知ることのできない機能なのです。
もくじ
誰しもが直観を使う
直観タイプと感覚タイプには大きく明らかな違いがありますが、その「感覚タイプ(S)」でさえ、直観能力を使います。人は誰でも人生においてバランスの取れた生活を送るために、思考、感情、感覚、直観の全ての機能を使う必要があるのです。感知を好む傾向がある人は、直観を使う前に感覚の能力を使います。そのため、感覚タイプの直観能力は、あまり進化しません。感知(感覚)タイプにとって、直観能力は周りの世界を認識する際に、最も優先度の低い機能として存在しています。
外向的直観または内向的直観の使用度合いをチェックしましょう。
16TESTを受験することで、外向的または内向的直観使用度合いを調べることができます。まずは外向的直観タイプ、次に内向的直観タイプについて説明しましょう。
優勢的な外向的直観を持つMBTIタイプ:ENFPおよびENTP
補助的な外向的直観を持つMBTIタイプ:INTPおよびINFP
これら4つのタイプは、外向的直観(Ne)の使用に関して最も熟練しています。特にENFPおよびENTPがこの機能をよりよく使いこなします。
三次的な外向的直観を持つMBTIタイプ:ESTJおよびESFJ
劣勢的な外向的直観を持つMBTIタイプ:ISTJおよびISFJ
これら4つのタイプは、外向的な直観を受ける前に感知(感覚)機能に依存をします。しかひ、これらのタイプは、内向的な直観よりも外向的な直観の方をより好みます。
外向的な直観とはどういうものでしょう?
外向的直観(Ne)は、可能性、潜在性、隠されたパターンなどをあらゆる場所で見付けることができる能力です。外向的感覚(Se)が5つの感覚を通して情報を取り込むように、外向的直観タイプは概念、思考、アイデアなどを主に理論的な情報として取り込みます。これは、通常、外向的感知機能がスポーツ、料理、技術または物理的な世界に関するあらゆることに精通している理由です。Neタイプは、その場その場でのチャンスを見付け出し、より良いタイミングで行動を起こすことが得意です。外向的直観によるアイデア、概念、可能性を見付けやすい傾向があります。周囲の状況を見て、自身が求めるものの根底にある意味やアイデアを見極めます。Neの持ち主には、オスカー・ワイルド、ウォルト・ディズニーが挙げられます。
Neの持ち主は、常に未来に目を向けて、常に何が可能かを見ています。そして、無限の可能性がある世界を愛し、成長と改善に向かって生きています。このタイプは、非常に創造的な人物である傾向があり、アーティスト、ミュージシャン、作家が多いタイプであることが知られています。また、斬新な経験を望み、非日常的で常に変化のある環境を大いに好みます。
さらにNeの持ち主は、革新的な企業家のような先見の明を持っていると言われます。このタイプは、物事をゼロから発生させ、世界規模で自分の痕跡を残すという願望を持っています。そして、その夢や計画の追求をする時には興奮による集中力を発揮して、自然とカリスマ性をあらわにし、周りの人を引きつけることができます。
またNeの持ち主の特徴として、一見無関係なものやあいまいなものに関係性を持たす能力があるという点です。このタイプは、2つの大きく異なるテーマにおいて多くの人が予想だにしない方法で、それらを上手くまとめることができます。それは、このタイプの風変りなユーモアセンスによるものです。
しかしNeの持ち主は、決定事項の確定や判断にかける時間を十分に取ります。このタイプは、常に自分の思考プロセスを進化させるために、自分の選択肢や心のゆとりを幅広く保つことを好みます。そのため多くの場合、このタイプは非常に社交的で、また相手にも判断の押しつけをしないよう求めます。
Neの持ち主は、時に熱狂的な心情を表します。よく落ち着きのない様子で自分の思考に夢中になり、周りを巻き込むことに熱が入ることがあります。このタイプは、刺激的な人生が、楽しみと発見に溢れることを望んでいます。それはこのタイプの多くが、退屈な睡眠時間を無駄であると捉えるように、不規則な睡眠習慣や不眠症につながり苦しむ可能性があることをも示唆しています。常に新しい情報を取り入れたいという欲求が心の休息を拒むことがあるのです。そのため、このタイプと一緒に生活をすると、常に新しい情報を提示されるため感知的ストレスがたまる可能性もあります。
補助的な外向的直観(INTPおよびINFP)の持ち主は、上記の説明のほぼ全てに該当するはずです。上記ほどの極端さはないにしてもこのタイプは、内向的思考または内向的感覚のいずれかによって、最初に直観の機能を使用します。そのため、Neを主な機能として使用するENFPおよびENTPよりも多少冷静で集中力があるように見える場合があります。
内向的直観を知る方法
優勢的な内向的直観を持つMBTIタイプ:INFJおよびINTJ
補助的な内向的直観を持つMBTIタイプ:ENTJおよびENFJ
これら4つのタイプは、最も熟練したNi(内向的直観)の持ち主です。特にINFJとINTJがこの機能を最大限に活用します。
三次的な内向的直観を持つMBTIタイプ:ISTPおよびISFP
劣勢的な内向的直観を持つMBTIタイプ:ESTPおよびESFP
これら4つのタイプは、直観よるも先に感知能力の使用を好みますが、多少の直観能力も使用します。
内向的直観を理解する
内向的直観は、外向的直観とよく似ています(内部的プロセスによる未知の無意識世界からのインスピレーションを除く)。Neの持ち主が、外の世界であるアイデアから次のアイデアへと飛躍することで無限の可能性を生み出すのに対して、Niの持ち主は、より内の世界に焦点を当てていきます。Niは、完全に実体化するまでは自分自身への洞察を諦めません。時には、心の内側で生まれたアイデアとアイデアの狭間でさまようことがあります。しかし、その目的が「知る」または「占う」感覚に至るのかどうか確信が持てるまでは、外の世界で他人と共有しようとはしません。つまり、Neの持ち主がアイデアからアイデアに飛び回り共有することを楽しむのに対して、Niの持ち主は、あるアイデアに焦点を当てて深く追究する傾向があるので、Neの行動が理解できないところがあります。
Niの持ち主は、アイデアや未来ビジョンの世界を愛するので、頭の中では画像や記号、比喩を使って物事を考えます。また、周りで起こっているパターンに気付きやすい側面があるので戦略家としての予想能力に優れています。二コラ・ステラ、スティーブン・ホーキング(INTJ)がその人です。
また、Niは他のタイプよりも「全体像」に関心を持ち、抽象的かつ前向きに物事を捉えます。そのため、「今この時点」に対する忍耐は低く、単調なタスクをこなすような仕事を苦手とします。そして、強い直観力を持っていますが、その結論に至った経緯は説明しづらいため他人には理解されにくく、その直観的ビジョンや予想へのつながりを見極めるには、時間と冷静な思考が必要になります。
さらに、このタイプは、自分の周りの世界から抜け出す必要があります。特にこのタイプは、外部感覚に非常に過敏なため、1人の時間を大切にして、心の深層心理集めた情報を分析して、1つの主要アイデアや洞察につながる道を作ることを好みます。
Niは、アイデアの背景にある絶対的な真実探しに夢中になるうちに、自分自身は現実主義者であると思い込みがちです。しかし、Niの感覚部分には、より融通のきく意思疎通体勢があるので、自身の力で他人の感情を理解して、調和の維持に努めようとしています。
それぞれの直観の強みと弱み
Neの強み
- 社交的
- 好奇心が強い
- 創造的
- エネルギッシュ
- コミュニケーションが得意
- カリスマ性
- 優れた共有者
- 独自性
- 柔軟性
- 先見の明
- 魅力的
Neの弱み
- 焦点が合わない
- 実践的スキル不足
- 難しく考え過ぎる
- 孤立してしまう
- 先延ばし
- 感情の乱れ、複雑化
- 現実の価値を低く捉える
- 問題解決に苦戦する
Niの強み
- 創造性
- 洞察力
- インスピレーション
- 情熱的
- 戦略的
- 想像力
- 独立性
- 特別感
- 独創的
- 概念を持つ
Niの弱み
- 分析し過ぎる
- 完全主義
- 嫌悪感の増幅
- 感度が高い(感情タイプと同程度)
- 皮肉な状態になりやすい
- 判断力(思考タイプと同程度)
- プライベート意識が強い
- 燃え尽きが早い
- ストレスを感じやすい
- 今現在に弱くビジョンに迷いが起こる
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