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INTJは、どのように恋愛関係を築いていくのでしょうか?
今回は各パーソナリティタイプとINTJがどのように一致し、関係を発展させていくのかをチェックしていきましょう。各ペアの長所と、隠れた弱点を紹介していきます。
【SPタイプ編】INTJは他のタイプとどのように「噛み合う」のか?
INTJ × ESFP
INTJとESFPのカップルは、いわば非常に挑戦的で、課題の多い関係です。しかし上手くいけば両者ともに、得るものの多い関係となります。ではなぜ「課題が多い関係」になるのかというと、両者は同じ4種の心理機能を保有していますが、その優先順位が真逆なのです。
INTJとESFPがお互いの弱点を補い合い、バランスの取れた関係を築くことができれば、両者は”考え方”の幅を広げることができるようになるでしょう。INTJは、ESFPが持つ好奇心や冒険心に刺激を受け、それを自分も共有できるようになります。またESFPが持つ、温かい心や思いやりの精神も学ぶことができます。ESFPは、INTJが持つスマートさや高い集中力を見習うことができますし、計画性を身に着けることもできるようになるでしょう。
ただしINTJとESFPでは好むライフスタイルが全く違うので、どちらに合わせるべきか、またはどこを相手のために妥協すべきかで、揉める機会が多くなります。ESFPは予定を敢えて設定せず、その場の思い付きで自由に行動できるような生活を好みますが。反対にINTJは分単位で精確に設定されたスケジュールに従い、その通りに行動することが好きです。全く異なるお互いの好みを尊重し合い、面白がれるような関係になれればいいのですが、しかしこの違いは時に「相手を軽蔑する」ようなことになりがちです。
そしてESFPは決断を下す時に、まず自分の本心と向き合い「自分が求めているのは、本当にこれなのだろうか?」という確認をします。しかしINTJが決断を下す時に優先するのは、客観的な視点から分析された事実と、合理性のみ。その結果、両者の意見は時に食い違い、なかなか意見が合わないことが起こります。
総じて、この関係において重要になるのは「相手の意見をちゃんと聞き、相手に敬意を払うこと」と「自分の意見を押し通さず、妥協すること」でしょう。どちらかの意見を押し通すのではなく、どちらの意見も組み、どちらも妥協するような決定が、このカップルにおいては理想の形です。
INTJ × ESTP
INTJとESTPのカップルはお互いに、他のタイプにはない”何か”に魅力を感じて、相手に引き寄せられる関係にあります。INTJは、溌溂とした性格でありながらも現実的な視点を持ち、何よりも動きが素早いESTPに惹かれます。そしてESTPは、優れた洞察力と共に戦略的な思考を持ち、そして将来を見据えたうえで堅実に動いていくINTJの姿勢を、魅力的に感じます。
この組み合わせは、お互いの長所を伸ばし合えて、且つお互いの長所を巧みに利用しあえる関係であるともいえます。INTJはESTPの”華麗な行動力”を称賛し、時に利用しますし。同様にESTPもINTJの”予言めいた正確性を持つ先見性”を信頼し、利用していきます。このような特徴から、この関係は身近なトラブルを未然に防ぐことに長けています。例えば家電や水道周りのトラブルも、INTJが事前に察知し、ESTPが素早く修理することにより、トラブルが起きるよりも前に防ぐことができるでしょう。
ただし、INTJとESTPの間に喧嘩が起こらないことは、まずありえません。「どちらの力が強いか」で、衝突が起こることが多い傾向にあります。
INTJは、行動力のあるESTPに何事も「先を越されて」不満を抱くことがあります。「自分が後で修理しようと思ったのに、ESTPが先に直してしまった」といったことが起きたとき、ESTPがしたり顔を見せれば、INTJはひどく苛つくでしょう。またESTPは、頭の回転が速いINTJに「答えを先に出されて」不満を抱くことがあります。「それを実行したら、確実に失敗する」というINTJの予言を無視してESTPが強行し、案の定失敗した時に、INTJから「だから言っただろうに……」と呆れられれば、ESTPはかなり憤慨するはずです。
無論、どのカップルにも強みがあって弱点があるものです。ただしこの組み合わせは、どちらかが相手に服従するか、または主導権争いを延々と繰り広げるような関係になりがちです。ビジネスもしくは友人としての付き合いであれば、非常に強力なタッグとなり得ますが、カップルとなると喧嘩が起こりやすい組み合わせであるといえるしょう。
INTJ × ISFP
INTJとISFPの関係は、非常にディープで情熱的なカップルになる可能性があります。どちらも内向的な性格であり、個人主義的な傾向を持つため、お互いのプライバシーを尊重し合えるでしょう。また優先順位が異なるものの、どちらも同じ心理機能を保有しているため、所々似ている考え方から居心地の良い関係となるでしょう。
INTJは、ISFPの底知れない深さのある感性や、嘘を吐かない誠実さ、それと押しつけがましくない態度と、快闊な性質に惹かれます。そしてISFPは、INTJの優れた洞察力と、高い知性を好ましく思うでしょう。そして前述の通りどちらも個人主義的であるため、自分のスペースを大切にすることから、ライフスタイルにおいて揉め事が起こることは稀です。
そんなINTJとISFPが衝突を引き起こすのは、決断を下す時でしょう。他者の感情を慮ったうえで、最後には自分の心を大事にするISFPは、INTJの客観的な視点と少々強引なやり方に対して「非人道的」といった感想を抱くことがあります。反対にINTJは、INTJのやり方を非難するISFPの姿勢に「敏感でヒステリックであり、ものの見方に偏りがある」と感じるでしょう。この意見の食い違いが、関係に取り返しのつかない亀裂を走らせることがあります。
両者ともに同じ心理機能を保有していますが、やはり優先順位が違うため、INTJとISFPでは思考法が異なっているのです。可能性と理論に最初に焦点を当てるINTJと、現実において可能かどうかを最初に判断するISFPの間では、時に大きな隔たりができます。ISFPはINTJのことを「何を考えているかが分からない」と感じ、INTJはISFPを「思慮が浅い」と感じるときがあります。両者がお互いの違いを受け入れるのには時間が掛かり、時に衝突が起こるでしょうが、その違いを乗り越えられれば、変に胸を張らずにリラックスして過ごせる二人となるでしょう。
INTJ × ISTP
一見すると、INTJとISTPはよく似ている性格のように思えるでしょう。どちらも表向きは控えめであり、物静かで、そして論理的であり知的で頭の回転が速いからです。この類似性は、両者を惹きつけるキッカケとなり得るでしょう。少なくとも、スムーズに友人になることができるはずです。とはいえ恋愛となると、仲を深めることがやや難しくなるでしょう。
ISTPは、その場での閃きにおいては右に出る者はいません。それは土台としてISTPが高い知性を持っていることに由来していますが、その知性の基盤はあくまでも”既に証明されている方法・知識”であることが殆どです。INTJも閃きの天才ではありますが、こちらは”既に証明されている方法”から”もしかしたらあり得るかもしれない可能性”を探る方向性であることが大半です。
つまり「過去の事例を探り、現在に再現する」ISTPと、「未来に起こり得るかもしれない可能性を探り、現在で可能性を実現しようとする」INTJでは、見ている世界が180度異なっていると言っても過言ではないのです。このことから、最初は相手から学ぶことが多かったとしても、次第に相手のことを「現実的でない」「視野が狭い」と軽蔑するようになっていきます。
またどちらも感情を軽視する性質の持ち主であり、そしてどちらも自分の感情を明かしたがらないタイプであるため、情緒的な繋がりを持つことができにくいとされています。とはいえISTPの方は少し感情にオープンであり、主に不平不満や苛立ちを露骨に表現することがあります。しかしINTJはどこまでもクローズドであり、あらゆる感情を表に出さず、常に仏頂面でしょう。
お互いの感情を共有し合い、感情に不器用すぎるお互いを笑い合える関係になれれば、この関係は長続きする可能性があります。しかし多くの場合、感情も考えも読めないINTJという存在を、ISTPが不気味がるような関係になるでしょう。
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