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性格診断テストにおてINFPとINFJは頻繁に間違って診断されているようです。多くの診断テストでは認知機能を考慮せずに、外向的または内向的、直観的または感覚的というような二分法に焦点を当てています。
このため、判断機能である知覚型と判断型のわずかな好みがタイプ全体を変える可能性があります。これではMBTIの性格判断の正しい結果は出ません。さらに混乱させるのは、INFJは知覚的嗜好があり、INFPは判断的嗜好を持っています。
そのため、多くのINFPがINFJと診断されて、多くのINFJがINFPとして間違って診断されてしまいます。INFJは内向的直観、外向的感情、内向的思考、および外向的感覚を使用してます。一方、INFPは内向的感情、外向的直観、内向的感覚、および外向的思考を使用します。ですから、驚くべきことに2つのタイプが共有する機能はないのです。
もくじ
INFPとINFJが直観を使う方法
INFJは主機能に内向的直観を持っています。内向的直観をあまりにも頻繁に使用しているので、それを使用していることにすら気付かないでしょう。 内向的直観は世界の全体像について検討します。
個人的な人生の目的と意味を深く考えて、人間の行動を分析します。この内向的直観は、非常に深い根を持つ背の高い細い木のようなものです。深さと高さはありますが幅はそれほど広くありません。ですから、INFJは、遠くから世界を見渡して、全体像にどのようになっているかを確認しようとします。
多くの角度からアイデアを集めて、どのアイデアが現実になる可能性が最も高いかを予測します。一方、INFPは補助機能に外向的直観を持っていますが、主機構の内向的感覚ほど頻繁には使用しません。外向的直観は、外部の環境に多数のアイデアと可能性を見出します。正しいものに到達するまでひとつの可能性を追求するINFJとは異なり、INFPは多くの可能性を追求します。
外向的直観は、1つのものから数々のアイデアとつながりを推測します。この外向的直観は、根が短く、幅広い枝がさまざまな方向に伸びている木のようなものです。幅が広く、多くの繋がりを予測します。そして、INFPは、倫理、価値観、理想の強い信念を持って生きようと努力しています。道徳規範に沿って生活することはINFPにとって不可欠です。そんなINFPは、創造的な展望と、将来のための多くの可能性と代替案を探り出す能力を持っています。
INFJとINFPが感情を使用する方法
INFJは補助機能として外向的感情を使用します。外向的感情は、主機能である内向的直観とのバランスを取ります。 INFJは、外向的感情によって、周囲の人々の気分や感情に気づきます。周囲との調和を維持するために最適な行動をとります。
INFJの感情機能は、根が浅い木のようなものですが、長い枝が届き、周囲のあらゆる場所で感情や感情を吸収します。一方、INFPは主機能に内向的感情を持っています。内向的感情は、自分の判断基準に物事がどのように適合するかを分析します。人生のあらゆる面で必ず守ろうとする深くて個人的な価値基準を持っています。そんなINFPは独自の道徳的規範を維持しようとします。
いつも自分自身の良心をチェックして、何かが正しいか、何が間違っているかを判断しています。他の人々の気持ちになって、自分ならばどのように感じるかを理解しようとします。ですから、INFPの感情は深く根を掘り下げる木のようです。INFPが理想や価値観を変えてまで外部の物事を上手く運びことはめったにありません。内部の調和と信頼性を外部の調和よりも優先されます。
INFJとINFPが三次機能を使用する方法
INFJは、三次機能として内向的思考を使用します。内向的思考は、独自の方法で、すべてのアイデアを結び付けます。論理的な一貫性を追求するために、心の中で思考を整理し、情報の断片をつなぎ合わせます。情報の分類と整理は、多くの場合大変楽しいものです。物事の原理と基礎となる枠組みを理解することが何よりも面白いのです。また、他の人々の感情を分析して、より深く理解できるようにします。
一方、INFPは、三次機能として、内向的感覚を使用します。内向的感覚は、すべてのアイデアと工程を自分の人生で経験に基づいて捉えます。INFPにはノスタルジックな面があり、昔何が起こったのか、何を感じていたのかを正確に記憶しています。ですから、INFPは自分の経験を信頼しています。
そして、物事を鮮明に思い出すことができます。好きな本、映画、歌に関しては、何度も何度も再体験しています。 ストレスのない時間には、訪れた場所を再訪したり、探求したアイデアを楽しんだり、過去や歴史から情報を引き出したりします。過去の経験を思い出すことができます。それに対して、INFJは懐かしく過去を思い出す傾向は全くありません。昔のお気に入りを読み直すよりも新しい本を選びます。
INFJとINFPが劣勢機能を使用する方法
劣勢機能は、各タイプのすべての機能の中で最も開発が遅れておりあまり使用しません。また、最もよく使用される主機能と対極的な位置づけになっています。INFJは、劣勢機能として、外向的感覚を持っています。
そのため、自分の中の世界に留まろうとする傾向があり、周囲の世界との接触が疎遠になる可能性があります。また、周囲の世界が混沌とした無秩序な状態にある場合、非常にイライラする可能性があります。強烈なストレス下にあるときのINFJは外向的感覚の麻痺状態に陥り、感覚の楽しさに夢中になり始めるかもしれません。
具体的には、過食、衝動的な決定、過度の飲酒、運動過剰、衝動的で無謀です。健全な状態のINFJは、外向的感覚を積極的に使用して、趣味を楽しむことができます。 INFJの中には熟練した庭師やパン職人になる人もいれば、落ち着いてリラックスする方法として野鳥観察や星空を楽しむ人もいます。
INFPは劣勢機能として外向思考を使用します。その為、理想と価値に夢中になって論理的な視点を失う恐れがあります。極端なストレスの下にあるINFPは劣勢機能の麻痺状態に陥ります。具体的には、他人に対して、過度に厳しく批判したり、皮肉を言うかもしれません。また、間違いの修正に夢中になるかもしれません。健全な気分のINFPは、外向的思考を効果的に使用して、アイデアや価値を実現しようと論理的な視点で物事を考えます。外向的思考は、説得力のある合理的な方法で、アイデアを世界に広めるのに役立ちます。
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