MBTI

【エニアグラム】ストレスに対しどのように反応するのか Part.2

16タイプ性格診断とは?

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「ストレスがたまりすぎて、まるで別人のようなった!」というようなことを経験、もしくは目撃したことはありませんか? もしあなたがそれを経験したことがあるならば、「限界突破すると人間ってこうなるのか……」という制御不能な感覚を味わったことがあるかもしれません。

エニアグラムの観点から、我慢が限界を突破したときの反応を知ることが出来ます。

それでは、あなたは我慢の限界を超えるとどうなってしまうのでしょうか? その時が来た時に備えて、先にパターンを把握しておきましょう!

タイプ6の場合

タイプ6が限界突破するとどうなる?

  • 信頼できない人々ばかりの人間関係
  • 細々とした障害が散乱したまま放置されているような環境
  • 国家や世界規模の汚職、混乱
  • 自分自身を信じることができない状態
  • 責任の所在が不明な状況
  • 多すぎる期待や責任による燃え尽き
  • 失敗を起こしたとき

所属する組織やコミュニティに忠誠心を持ち、そして勤勉なタイプ6の根本には「ぬぐい切れない不安感」が常にあります。自宅は天災に耐えられるほどの強度を持っているのか、勤めている会社の経営は安定しているのか、同僚は信用できる人物なのか等、タイプ6を悩ませる不安要素は数えきれないほど存在していて、彼らは常に「もしも~」が現実のものとならないように警戒しています。

そのような強い不安感を常に抱えているからこそ、彼らは強く「安心感」を求めるのです。万が一の事態にも対応できるガイドラインがあるのかどうかなど、懸念事項に対する回答があれば良いのですが、そういったものが存在していないとき、彼らの不安は極限に達し、これが度を越えたストレスとなることがあります。

極端なストレスによりタイプ6が崩壊した時、その振る舞いは「ストレス下にあるタイプ3」のように見えるかもしれません。何故ならば、抱えている不安を「自分で解消しようとする」ため、彼らは齷齪と動き回るようになり、自分の働きを内外に強くアピールするようになるからです。ただし根底には「不安」が常に存在しているため、いずれ不安に飲み込まれて動けなくなる時が来ます。

限界を迎えたタイプ6には、どのようなサポートが必要なのか

  • 「どんな時でも裏切らないと信じられるもの」を彼らに思い出させる。
  • 最悪の事態が本当に起きるかどうか、その可能性を徹底的に検証し、現実的な評価を彼らに与える。
  • 「人間万事塞翁が馬」ということを伝え、怖がったところで仕方がないと諭す。
  • リスクにばかり着目し、恐れに囚われるべきではないと教える。
  • 約束は必ず果たすと彼らに誓う。
  • 散歩や運動に誘ってみましょう。体を動かすことは、ストレスの軽減を助けます。

タイプ7の場合

タイプ7が限界突破するとどうなる?

  • スケジュールをがちがちに詰め込まれ、行動も管理されている環境
  • 自由な行動が許されない状況
  • 余暇がない
  • 過度のプレッシャーがのしかかっている
  • 進展がなく、代わり映えのない状況
  • 退屈
  • 細心の注意を払わなければならない仕事
  • 金銭面での問題が山積みになっている

タイプ7は基本的に、情熱的で活発、そしてどんなに最悪な状況だとしても希望を見出せるような、前向きなパーソナリティです。発想力も豊かであり、悲観的観測しかできないような状況をひっくり返すことを得意としています。……そのように明るいタイプ7ですが、彼らとて人間です。ストレスを感じることもあります。

ストレスを感じたときのタイプ7は、衝動的な行動が目立つようになるでしょう。目の前にある障害や課題から目をそらし、快楽にのみのめりこむようになります。これにより、散財という二次障害も発生し、金銭面での問題も発生するようになると、これがまたストレスとなり、より刹那的で手軽な娯楽にのめりこむようになるでしょう。

またタイプ7の場合、やがて失態に気づき反省すると、今度は真逆な性質(過度に理性的で自制心のある状態)に転じることが起こります。この状態にある時のタイプ7は、自分に厳しく、他人にも厳しい態度をとるようになるでしょう。これは、これで問題があります。この状態に陥った時のタイプ7は、終わりのない自己嫌悪に苛まれることになるからです。

限界を迎えたタイプ7には、どのようなサポートが必要なのか

  • 彼らを冷静な状態に戻しましょう。深呼吸をさせ、一度立ち止まらせなければなりません。
  • 彼らが引き起こす「自暴自棄」の根源にあるものを、一緒に探ってください。そのためにはまず、彼らの本音を引き出す必要があります。
  • 彼らに「瞑想」を勧めましょう。三日坊主で終わらせないように、習慣づけさせることが大切です。
  • 物事が持つ負の側面から目を逸らさないようにと諭しましょう。
  • 彼らの愚痴を聞き、相談に乗る。

タイプ8の場合

タイプ8が限界突破するとどうなる?

  • 「状況が自分の手を離れて、勝手に進行している」という感覚があるとき
  • 自分の行動を、誰かに支配および管理されているという感覚
  • 主体性を奪われ、「指示に従う側」に置かれたとき
  • 状況が一向に進展しないとき
  • 派手な失敗を犯したとき
  • 特別な知識や能力もないような、退屈な人の相手をさせられている状況
  • 発言をいちいちオブラートに包まなければならないとき
  • 挑戦ができない

強い意志の持ち主であるタイプ8は、自分が自由に振舞える環境を望み、自分が自由に「場を支配できる」権力を切望します。中でも自律性と主体性は、彼らにとって生命線といっても過言ではないものです。彼らの支配を試みる者が表れた時には、彼らは強いストレスを覚えるでしょう。

ストレス下にあるとき、タイプ8は攻撃的となり、ストレッサーに対して敵意をむき出しにするようになります。また、懸命に働いて自身への「高い評価」を確立し、基盤の安定化を図ります。ただし、それでも状況が安定せず、依然自身への支配の試みが終わらないときには、タイプ8はちゃぶ台をひっくり返すように「すべてを投げ捨てる」ようなことを仕出かすでしょう。仕事を唐突にやめたり、家出をするようになります。

そしてタイプ8はこの状況を打開すべく、情報収集と分析に明け暮れるようになるでしょう。もしくは自分を追いやった人々を見返すべく、知識や何らかのスキルを身に着けようとするかもしれません。そうして修練に没頭しているうちに、当初の目標を忘れていき、彼らの中で「何か」が狂っていくでしょう。

限界を迎えたタイプ8には、どのようなサポートが必要なのか

  • 彼らを支配したり、裏切ったり、嘘を吐いたり、秘密を漏らすような真似はしないと、彼らに誓いましょう。信頼できる人物を見つけることによって、タイプ8はストレスを脱却することができるようになる場合があります。
  • 彼らに、今後についてを冷静に考える時間を与える。
  • もしタイプ8があなたに威圧的な態度をとっていたり、攻撃性を向けていると思える時には、率直に「不愉快である」旨を伝えるようにしましょう。

タイプ9の場合

タイプ9が限界突破するとどうなる?

  • 喧嘩や不和が絶えない環境
  • 同調圧力が強く、逆らうことができない環境
  • 特定の誰かに無視され続けている
  • 長く続いた恋人関係や親友、家族といった、特別な関係を失ったとき
  • 怒りをため込みすぎている「
  • 「ノー」と言えないことにより、イヤなことを押し付けられたとき
  • 締め切りが近いとき

タイプ9は、平穏で平和、とにかく穏やかな時間を求めています。喧嘩や意見の食い違いといった面倒ごとは大嫌いであり、物事の悲しい側面や困難な局面を見ることも嫌いです。何事も、明るくて穏やかで平和な側面だけを見て居続けていたい性分だといえます。そのため、彼らが嫌うものがそろっている環境は、彼らにストレスを与えます。

ストレスを軽減するために、タイプ9は最初こそ行動を起こします。喧嘩が起こりそうであれば、早い段階で仲裁に入り、未然に防ごうとします。何かしらトラブルが起こりそうな予兆があれば、早めに手を打ち、事前に芽を摘んでおくでしょう。……問題は、それらを事前に防げなかったときです。

もはや「手の打ちようがない」と思える状況に遭遇した時、タイプ9は「目を背ける」という選択をします。そして「こうなったのはAさんが手を打たなかったからだ」等、責任の所在を他者に見出そうとするでしょう。そうして解決されぬまま事態が長期化していくと、タイプ9は愚痴をこぼすようになり、その愚痴も次第に辛辣なものへと変化していくでしょう。けれどもタイプ9は、愚痴をこぼすだけで何もしようとはしないはずです。

限界を迎えたタイプ9には、どのようなサポートが必要なのか

  • やりたくない仕事は断ってもいいと諭す。
  • 「表面上だけの平和を維持するよりも、一度腹を割ってぶつかり合った方が、より早くに蟠りが解消される場合がある」ことを教える。
  • 彼らが一人きりになれる時間を与える。
  • 彼らの抱えている怒りや不満を聞き、相談に乗る。
  • 「愚痴をこぼす前に行動を起こせ」と檄を飛ばす。
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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。