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今回は「外向的な心理機能(外向的感情など)」と「内向的な心理機能(内向的直感など)」の違いにスポットライトを当てていきます。
外向的な心理機能 Vs. 内向的な心理機能
外向的な心理機能
- 外向的感情 (Fe): ESFJ, ENFJ, ISFJ, INFJ
- 外向的思考 (Te): ENTJ, ESTJ, INTJ, ISTJ
- 外向的感覚 (Se): ESTP, ESFP, ISTP, ISFP
- 外向的直感 (Ne): ENFP, ENTP, INFP, INTP
内向的な心理機能
- 内向的感情 (Fi): INFP, ISFP, ENFP, ESFP
- 内向的思考 (Ti): INTP, ISTP, ENTP, ESTP
- 内向的感覚 (Si): ISFJ, ISTJ, ESFJ, ESTJ
- 内向的直感 (Ni): INFJ, INTJ, ENFJ, ENTJ
客観性 Vs. 主観性
外向的な心理機能が持つ「客観性」とは、外界に注意が向きやすいことを意味します。
他者の機嫌を伺うこと(=外向的感情)、新しいものをどんどん試してみたいと思うこと(=外向的感覚)、社会通念や常識に基づき合理的な決断を下せたりすること(=外向的思考)、目の前にある異なるもの同士を組み合わせて新しいものを作ること(=外向的直感)など、「外界にあるもの」「物質的なもの」「自分でない存在=他者」という言葉がキーワードとなっています。
それに対して内向的な心理機能が持つ「主観性」とは、自分自身の内面へと注意が向きやすいことを意味します。
自分の信念を大事にすること(=内向的感情)、自分にとっての”お気に入り”を大事にしたいと思うこと(=内向的感覚)、自分の中に蓄積した知識を基に独自の理論を新たに構築すること(=内向的思考)、自分の中にある知識や経験から将来起こりうる可能性があることを予測すること(=内向的直感)など、「内的世界にあるもの」「目に見えない、精神的なもの」「自分自身」という言葉がキーワードとなっています。
外向的な機能は、他者から見て「わかりやすい」
外向的な心理機能は、外界との「相互作用」を強く求めます。そしてこの外向的な心理機能が優勢なタイプ(一般的に、MBTIタイプコードの先頭に「E」を持つタイプ)は、常に前向きであり、他者との交流を積極的に求める人物であるように見えるでしょう。
「Se」と「Ne」は刺激と斬新さを常に求めている:
「外向的感覚 (Se)」は、物質世界と直接関わり合い、その身を以て体感することを好み、それを楽しいと感じる心理機能です。新しいものが好きで、同時に飽き性でもあります。
そして「外向的直感 (Ne)」は、物質世界の中に転がっている別々のもの同士を組み合わせて、新しいアイディアをひらめくことを楽しいと感じます。こちらも新しいものが好きで、同時に飽き性でもあります。
「Fe」と「Te」はフィードバックと信頼を常に求めている:
「外向的感覚 (Fe)」は、他者と関わり合うことを希求し、そのために相手に尽くそうとします。そして、この機能は与えた奉仕に対し「感謝の言葉と態度」や「お礼の品」を返してもらうことを求めます。
「外向的思考 (Te)」は、他者と組んで大きな仕事を成し遂げることに興味を示します。そして、協力関係を維持するためには信頼が欠かせないことから、組織の中に厳格なルールを設けたがりますし、周囲の人々が自分へ忠誠心を示すことを強く求めます。
内向的な機能は、基本的には「秘められている」
内向的な心理機能は、基本的には隠れている存在です。この機能に関わるものが、他人に明かされることは滅多にありません。そのため、内向的な心理機能が優勢なタイプ(一般的に、MBTIタイプコードの先頭に「I」を持つタイプ)は、「シャイ」「秘密が多い」「何を考えているのかがわからない」といった印象を与えてしまうことが少なくありません。
「Si」と「Ni」は他者に理解されない場合がある:
「内向的感覚 (Si)」は、個人的な思い出や好みなど、特定の”何か”に執着を示す心理機能です。食べ物の味や服の質感など、何かしらに強いこだわりを示しますが、その強いこだわりが他者に理解されないことが度々起こります。
「内向的直感 (Ni)」は、個人的な経験や得た知識を基に、可能性を探求する心理機能です。外部に強い根拠があるNeと違い、Niは「なんとなく、そんな気がする」というようなフワッとした言葉で表現されることが多く、他者に考えを理解されないことが屡々起こります。
「Fi」と「Ti」は、他者に依存しない
「内向的感情 (Fi)」は、自分自身が大事にしている信念や価値観を何よりも重要視する心理機能です。常識や同調圧力に流されることはなく、いざという時には波風を立てることを恐れずに行動します。しかし、時に協調性を容赦なく無視するその姿勢は「独善的だ」という印象を与えることがあります。
「内向的思考 (Ti)」は、自分自身の中に蓄積した知識だけを信用し、それを基に状況を分析する心理機能です。何かを成し遂げることに興味はなく、あくまでも”真理”を追究することを求めます。こちらも常識や同調圧力に流されることはなく、疑問や矛盾は容赦なく突いていくでしょう。しかし、歯に衣着せぬ物言いから反感を買うことが少なからず起こります。
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