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ISTJの心理機能が発達することを理解するためには、ISTJの心理機能の体系について理解することが大切です。ISTJの持っている心理機能の中で、どのような心理機能が快適に使用できるかということを理解し、ISTJの成長を考えるということになります。
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ISTJの心理機能は、上記の左から順番に得意な機能であり、右に行くごとに苦手な心理機能となります。ISTJの場合には、内向的感覚(Si)、外向的思考(Te)、内向的感情(Fi)、外向的直観(Ne)といった順番になることでしょう。
もくじ
ISTJの子供時代(幼少期と思春期)
内向的感覚の成長
ISTJが最も得意とする機能「内向的思考」。その機能の開発は、幼少期から既に始まっています。
ISTJは絵本のような、架空の物語を読み聞かせてもらったりすることに、あまり魅力を見出さないでしょう。むしろISTJは屋外での活動、友達と追いかけっこなどをして遊んだり、自然の中で冒険したりすることを好みます。そして囲碁や将棋、オセロといった駆け引きや知略が問われるボードゲームをしたりすることも好むでしょう。
ISTJの興味は現実の世界に向いていて、絵本など空想のものかにはあまり興味がありません。そして絵本や図鑑から情報を得るよりも、公園で草木や虫を観察したり、動物園で動物たちと触れ合ったりといった、現実での経験を得ることを好みます。
またISTJは普段から、教室や家といった身近な環境の中で起こっている物事をよく注視し、ISTJは色や形、大きさや細部といったものをよく観察しています。そして会話の中でISTJは自分が気付いたことを人々に披露し、その優れた観察眼は大人たちを驚かせることでしょう。
思春期に入るまでの間に、この機能が十分なサポート、例えば動物園や博物館へ行くことや、自然の中で遊ぶという機会に恵まれなかった場合。ISTJは最初に事実をまったく考慮せずに安易な決断を下したり、必要以上に大きな行動を起こしてしまうようになる可能性があります。
ISTJの子供時代の特徴
- いうことをよく聞く
- 真面目に言われたことに取り組む
- 曖昧な指示は伝わらない
- 比較的おとなしい
子供時代から30代にかけて
外向的思考の成長
思春期になるとISTJは補助機能、外向的思考の開発を開始します。
ISTJは、「常識」や「道徳」という誰もが知っているルールに従って、正しい判断の呼びかけや、決定を下す能力を養います。
そしてISTJは、同僚や友人たちから人気を集めることや、同調圧力といったものをまったく気にしません。なのでISTJは常に客観的であり、且つ正直な意見を述べることができます。つまりISTJは愚直な若者になるでしょう。
ISTJはまた、人々が何をどうすればどのように動くのかを理解するために、あらゆる物事を細分化してプロファイルすることを望み、知的好奇心を発展させ始めるかもしれません。
この機能が十分なサポート、例えば意見を出す機会が与えられなかったり、ISTJが出した指摘を周囲が聞き入れず痛烈な批判を返したり等をされ、開発が阻害された場合。ISTJは、人を効果的に動かすためにはどのようなことをすればいいのか、そのための行動を起こすことができなくなるでしょう。
さらなるISTJの発展
ISTJの過ごしてきた環境が、ISTJの成長を妨害することなく、開発を十分にサポートしてきていたと仮定したとき。ISTJは20年ほどで内向的感覚と外向的思考の開発を終え、その二点に関しては優れた能力を発揮するようになるでしょう。
そしてISTJが改善すべき分野は恐らく「第三機能」と「劣位機能」の二つ。第三機能である「内向的感情」と劣位機能である「外向的直観」の未発達な側面から来ると考えられます。以下は改善のためのいくつかの提案です。
- 他者の感情の変化に対し、もっと敏感になる
- 時には他者に、あなたの普段考えていることや思っていることを話してみる
- 無常というものを理解し、肩の荷を下ろして気楽になる方法を学ぶ
- 社交スキルを磨き、人との交流を増やす努力をする
- 短絡的な意思決定が及ぼす、長期に渡る悪影響を予測し、よく検討する
- 世の中の矛盾や不合理に対して忍耐強くなることを覚えて、無理のない自然なポジティブさを身に着ける
30代から中年まで
内向的感情の成長
30歳頃になると、ISTJは更なる成長の必要性を感じ、第三機能である「内向的感情」の開発を開始します。
それによりISTJは周囲の人々に対して、思いやりと心の過敏さを表し始めるかもしれません。ISTJは愛や感情といったものを、今まで試みたこともなかったような新しい方法で表現し、ISTJが愛する人々を驚かせるかもしれないでしょう。
ISTJは下記の簡単な演習を通して、内向的感情機能をさらに発展させることができます。
- あなたにとって重要で大切だと感じる人物の、長所について考えてみましょう。そして、その人を称え、直接的に感謝の意を伝える時間を設けるように。
- もしあなたが誰かと衝突しているのであれば、相手にとっては何が重要であるから、あなたと対立しているのか、その理由を考えるよう努めてください。そして相手でなくあなたが間違っていると思われるときに、あなたが正しいと思い込んでいる物事を手放すことができるかどうか自問し、自分をよく省みて下さい。
- グループミーティングでは、他者の言葉および音のない合図をよく観察し、ISTJのボディランゲージを観察して、その情報だけをもとに人々の考えや感情を測る努力をしてみましょう。
中年期以降について
外向的直観の成長
中年以降、ISTJの焦点は劣位機能である外向的直観に向けられます。
十分に開発されていない外向的直観は、ストレスを感じる状況下に置かれた際に、幼稚で未発達な姿で表面化します。そのときISTJは十分に状況を分析していないまま過剰に事態を心配しすぎ、取り越し苦労が重なるようになったりするでしょう。
しかし中年期には、全体性と継続的な成長を達成するためにその劣位機能を発達させ、課題をクリアしなければならないという、意識の変化と変身願望が起こります。それは難しいことですし、避けて通りたい道であるでしょうが、成長のためには必要とされる変革です。
以下に記したものは、外向的直観機能を意識的に発展させていく際に役に立つ簡単な演習です。
- あなたが今までやったこと、挑戦したことがない物事のリストを作り、それを実行するための計画を立ててみる。
- 世界情勢や歴史を読み解き、問題や混乱が発生するパターンを探し出し、自分の力でパターンの仮設を組み立ててみる。
- 自然の中から何かをひとつ選び、それについての抽象的な詩を書いてみる。それを説明するために、すぐに分かってしまうような物理的な属性や特徴を使用してはいけません。(色や形、大きさなどについては使用禁止)
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