MBTI

ENTPの性格を理解するために

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ENTPは懐疑的な視点を常に忘れないパーソナリティであり、物事を論理的に客観的に分析することを好み、それでいて気楽でとてもフレンドリーな気質の持ち主です。

それでいてENTPは大局を見て判断する思想家であり、常に新しい革新的なアイディアで既存のシステムや状況を改善する方法を考えています。これらアイディアについて話すとき、ENTPは通常、有無を言わせずに人々を納得させることができるでしょう。彼らの言葉には、非常に説得力があるのです。

頭の回転が早い、議論のENTP

そしてENTPは何事にも懐疑的であり、隙あらばあらゆる出来事を議題にし、他者へ議論を挑みます。ゆえに、しばしばENTPは何かに対する見解を他者に尋ねることがあり、そうして他者が答えた見解について、徹底的に議論を重ねたりもします。それが相互の成長と理解につながると、ENTPは信じているのです。しかしその傾向はよく「性格が悪い」として誤解を受けたりもします。

そんなENTPは常に自立し周囲に流されない立場であることを望む一方で、他者と友好的な関係を築きたいとも考えています。そして他者に対しても、ENTPと同じようなスタンスであること望んでいます。

ENTPとコミュニケーションを交わすとき

あなたがENTPと言葉を交わす機会があったとき。以下のことを心がけてみましょう。

ENTPの意見は聞き漏らさない

あなたがENTPに新しい情報を与えるたびに、ENTPはあなたとは異なった見解を述べるでしょう。それはENTPの、素直に誰かの意見に同意はしたくないという天邪鬼な性格が主な要因です。ですがその一方で、ある一点からの見方だけではなく、その状況すべてがカバーされるように他の観点を提供したいという思うから出てくる善意でもあります。

ですので、彼らが発する批判や意見には耳を傾けましょう。時にENTPの意見は、あなたが何かをするべきなのかといった、目的を達成するためのより良い方法を教えてくれるかもしれません。

そのときのENTPはまるであなたを虚仮にしているように思えるかもしれませんが、彼らはより良いアイディアが出てくるようにと、議論を重ねることを求めているだけです。

なので「ENTPの意見を聞き洩らさない」ことよりも、さらに良い選択肢は、彼らの挑戦を受け、議論に臨むことです。ENTPが挙げるさまざまな選択肢を共に検討し、すべての可能性と展望を話し合い、一緒に結論を出します。 そうすることで得られた結論には、まず最初に気難しいENTPが賛同してくれるようになるでしょう。

ENTPを納得させるために、論理的になる

ENTPと議論を交わすとき、私情をはさむことは決してしてはいけません。感情から語られる言葉に、ENTPが理解を示すことは決してありませんし、感情から下された決断をENTPが受け入れることはまずありえません。

なのでENTPと議論を交わすときには、可能な限り客観的で非主観的な情報を提示し、私情を一切はさまない論理的な観点から情報を分析し、得られた推論を冷静に述べましょう。

そして費用便益分析を行い、論理的に、幾つか用意した選択肢の結果を比較しましょう。比較する際には要点を分かりやすくするために、チャートなど視覚的なデータを作成してみると良いでしょう。

ENTPとの議論では全体像に焦点を当てる

ENTPは複雑な問題に対する戦略的な解決策について論じる際、全体像および長期的な観点から議論を始めることを好みます。なので問題をまず提示するときには、ENTPが全体像についての話から始めることを理解し、それに対応するための準備を整えておきましょう。

そして最初から計画の詳細を詰めることに集中しすぎず、短期間で成果が上がる計画を求めたりはしないでください。そして計画がすぐに完成することも期待してはいけませんし、ENTPを急かしてはいけません。

また、ENTPに仕事を与えるとき、彼らに特定の指示を与える必要は特にありません。ENTPは全体像を把握していて、その全体像の下に彼らは、仕事を最も効率的に終える方法を検討していくことから始めます。

したがって、仮にマニュアルのようなものが事前に用意されていたとしても、ENTPがマニュアルに倣うことはまずないでしょう。

ENTPと衝突が起こってしまったとき

人間関係にはどうしても、意見や立場の衝突がつきまとうものです。

それでは、ENTPとの衝突を引き起こす可能性があるポイントと、それを回避するための方法を見ていきましょう。

ENTPと討論を途中破棄することは辞める

ENTPはまるで重箱の隅を楊枝で突きまわすように、長所と短所を次々と洗い出しながら、さまざまな選択肢を検討し、あらゆる観点から同じ状況の検討を重ねに重ねます。これには時間が掛かるうえに、他者と交わす議論の時間も含めれば、もっと多くの時間が掛かるでしょう。

しかし検討する時間をENTPに与えずに、早急に決断や結論を出すよう圧力をかけた場合には、ENTPとの間で衝突が生じる可能性があります。

先に述べたように、ENTPには別の観点から十分に検討をする時間を与える必要があります。そして彼らが語る意見や批評を寛容に受け入れ、耳を傾けることがとても重要です。

ENTPのストレスになる干渉は避ける

ENTPは複雑な問題を解決するために、様々な選択肢によく考えを巡らせています。そうして最終的に、最も「これだ!」とENTPの直感が唸った選択肢を取ります。ゆえに時々ENTPが選び出した方法は、型破りで規範に大いに反していることがありますが、大抵の場合うまくいくことが多いです。

そんなENTPが自由な発想を巡らせるために、あなたは彼らに、何にも邪魔されることのない「ENTPのためだけの空間」を与えなければなりません。

ENTPは業務を達成するためにはまず、組織からは独立して自由に働けるような環境が与えられることを強く求めます。しかし上司によるマイクロマネジメント、つまり強圧的な監督や過度な干渉がある場合、ENTPはその創造性と革新的な性質がうまく発揮できません。そうしてマイクロマネジメントをやり過ぎると、ENTPは極端なフラストレーションを募らせて限界を迎えるでしょう。

限界を迎えたENTPはフレンドリーな姿を見せなくなり、とことん周囲から孤立していく道を敢えて選択するようになります。最終的には職場に顔を見せなくなり、職場から立ち去っていくかもしれません。

ENTPの能力を無駄にしないためにも、そしてENTPという貴重な戦力を失わないためにも、ENTPには彼らがじっくりと思考を巡らせることができるような、何にも煩わされない彼らだけの静かな空間を与えましょう。そうして自由な議論を終えたENTPが遂に結論を出したとき、あなたは彼らの平凡ならざる素晴らしい提案に驚かされることでしょう。

ENTPの能力を疑わない

ENTPは自身の能力に強い自信を持っており、その能力が世のため人のために、大いに役に立つと信じています。しかし、周囲の人々がENTPの能力に対する信頼の欠如を示し出すと、ENTPは周囲と対立をしはじめる可能性があります。

ENTPには可能な限り自由に行動できる権限を与え、そして彼らの仕事には一切口を挟まず、ただ彼らを信用しましょう。もし時に、ENTPがちゃんと業務を怠けずに行っているかをあなたがチェックしたくなったとしても、その衝動をグッと堪えて、ENTPを信じるようにしましょう。

本当にどこまでも使い物にならない人材である、と明確に証明されるまでは、ENTPには優れた能力があると信じて続けてください。信頼さえされていれば、ENTPは相応しい結果を返します。ただし信頼されていないとENTPが感じた場合は、彼らはモチベーションを失くし、仕舞いには何もしなくなってしまうでしょう。

ENTPのコミュニケーションスキルの成長

もしあなたがENTPである場合、下記のものを成長のために必要な道として考え、改善していくよう心掛けていきましょう。

誰もがENTPのように議論を好まない

あなたが問題について討論や議論をしたいと感じるとき、しかし誰もがそう思っているわけではないことを理解しましょう。

ほとんどの人は、あなたをこんな風に思っています。単に多数派に反対したがるだけの天邪鬼、と。あなたを好意的に見ていない人々も存在しているでしょう。悪魔の代弁者という役割を請け負っているというあなたのスタンスを、スムーズに理解してくれる人々は稀です。

時には議論で解決策を出すことを急ぐよりも、周囲の人々をよく観察してみることを優先してみましょう。あなたは早急に事態を収拾したいと考えるでしょうが、しかし多くの人々は解決よりも調和を尊びます。それに問題は対策を何もせずとも、時間が解決してくれる場合もあります。

状況に応じて、静観という手段をとることも必要です。臨機応変に、今がどういう状況であるのかを見極める力を身に着けましょう。

そしてまた時に、人々は議論よりも先に行動を取ることを好みます。その時にはあなたもじっくり考える過程を省き、人々のためにも最良の決断を即時に弾き出す努力をしましょう。

冷静にENTPの劣勢機能を振り返る

あなたは全体像に最も興味を持っています。長期を予定し、問題の根本的解決を優先すること。それがあなたの常套ともいえるアプローチ方法ですが、それだけを使うのではなく、一歩ほど視点を後退してみることも必要です。

長期的なビジョンだけでなく、決断が与える短期的な影響と、直後に響く直接的な影響についてもよく検討をしましょう。大きなアイディアにばかり集中し、遠い未来の予想図を追求しているときには、目の前に現実を見逃してしまいがちです。

また他者に自分の考えを提示する時には、長期的なビジョンだけではなく、その長期的なビジョンを細分化したものと、そして今すべき事柄を示すようにしましょう。より詳細に、具体的に分かりやすく伝えることで、意思伝達のミスや誤解による衝突の発生を防ぐことができます。

ENTPは合理的に考えることと同じくらい、感情も大切に

あなたはもしかすると、こう思っているかもしれません。感謝やお礼なんていう上辺だけの言葉よりも、より実用的で正しい指摘の方が役に立つ、と。けれども他者もそうであるとは限りません。

多くの場合、人々は正当な指摘を受けたときよりも、応援や感謝、それらを交えたうえでの優しい助言のほうが、仕事に対するモチベーションに繋がります。

そして、それらの言葉を積み重ねることで、同僚たちと良い関係を築くことができますし、相手もあなたのことを信頼するようになるでしょう。

しかしあなたには、まず批判から入ってしまうという傾向があります。あなたにとって批判とはどういう行為であるかはさて措き、批判とは多くの場合、人々のやる気を大いに削ぐ行為です。

もし、どうしても相手に対し修正してほしい点があるときには、批判だけを述べるのではなく、その前後にフォローをはさむようにしましょう。相手に感謝をしているし敬意がないわけではないことを伝え、そして問題点を修正するための方法を具体的に示しましょう。

あなたが相手に対し誠意を見せれば、相手も誠意を返してくれます。そのためにも、物腰柔らかな態度と、相手を気遣う優しさを学びましょう。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。