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相手を「気が狂うほど苛烈に怒らせる」なんてことは、ご遠慮願いたい事態のひとつです。そんなとき、「MBTIタイプごとに異なる、怒りの”トリガー”」さえ把握していれば、最悪の展開を避けることができるようになるかもしれません!
それでは、今回は「怒りのトリガー」および「気が立っている時の様子」に焦点を当てていきたいと思います!
※留意事項:
より詳しい「怒りのメカニズム」を理解するためには、「エニアグラム」についても詳しく知っておく必要があり、「MBTI×エニアグラム」の観点から分析していくことが正道ではあります。
なので今回取り上げる「MBTIの観点から見た”怒り”」は、あくまでも参考程度にご覧くださいませ。
ENFPの場合
ENFPは冷静さを欠き始めると、「極々微細な箇所」に執着するようになり、通常ならば持っているはずの「広い視野」を失っていきます。普段の彼らであれば考えられないような”とても些末なこと”にENFPはイチイチ目くじらを立てるようになり、神経質にがなり立てるかもしれません。
たとえば、セーターの裾が少しだけ解れていたとしましょう。普段のENFPであれば気にせずそのまま着るでしょうが、気が立っている時のENFPはセーターを脱ぎ捨て、それをゴミ箱へと放り捨ててしまいます。……そしてこの行動を誰かに咎められたとき、彼らは「アァン??」とメンチを切ってくるかもしれません。
この状態にある時のENFPに干渉すると、もれなく人は火傷を負うでしょう。もしも仮に、気が立っている時のENFPをさらに苛立たせるようなことをあなたがしたのならば、ENFPは昔にあなたが起こした失敗や失態の数々を、小さなものから大きなものまで、あらゆるものを今に引きずり出し、あなたを責め立て始めるはずです。
ENFPの怒りの引き金となるもの:
- 非寛容な、保守的な人物を相手にするとき
- 一挙手一投足を上司に見張られ続けている環境
- ENFPの出した意見を、誰一人吟味しないまま却下してみせたとき
- 思いやりのない行動をされたとき
- 泣き落としや同情を買おうとする行動、ないし感動を煽るような「情緒を操作してくる行動・もの」に遭遇した時
- 悪意のあるラベリング・レッテル貼りをされていると感じた瞬間
- 過度な罪悪感に苦しめられている時
- 同じことを繰り返すような、平凡で退屈なタスクに多くの時間を費やさなければならない時
ENTPの場合
ENTPが、本当の意味で「怒る」ことは滅多にありません。ただし、これは「ENTPは怒りや苛立ちを感じない」ということを意味しません。彼らは怒りを限界まで溜め込み、あるとき唐突に「爆発させる」タイプなのです。
そんなENTPはENFPと同様に気が立っている時は、普段なら気にも留めないような小さな出来事に目くじらを立てるようになります(そして、ENFPよりもENTPはより過激に怒り、厄介な存在となるでしょう)。イライラしてたまらない時のENTPには、この世の全てが何もかも根本的に間違えているように感じられるようになります。
片付いていない机は、机ごと燃やしたくなりますし。ズキズキと煩わしい片頭痛がある時は、頭を壁に打ち付けたくなるでしょう。同僚の短すぎる髪にもイライラして、別の同僚の長すぎる髪にもイライラします。間接照明でないオフィスの電灯にも、「クソがァッ!」と怒鳴り散らしたくなるかもしれません。
小さなことにイライラして、奇声を上げて、髪をかきむしるENTPは、傍から見ればパニック状態に見えるでしょう。実際に彼らは、扱いなれていない感情を持て余してパニックを起こしている状態にあるのです。
ENTPの怒りの引き金となるもの:
- 非寛容な、保守的な人物を相手にするとき
- 論理的思考ができない人物を相手にするとき
- 一挙手一投足を上司に見張られ続けている環境
- 問題点を糾弾した際に、前例を挙げて「でも、今までこのやり方で問題は起きていないじゃないか!」と謎の理論を挙げてくる人々に逆に責め立てられる状況
- ENTPの意見を吟味することなく却下する人、ないし鼻で笑って終わらせる人と遭遇した時
- 俗にいう「遣り甲斐搾取」の労働環境
- 実力・能力のない人物の下で働かなければいけない環境
- 現状維持と安定を強く求め、進歩や革新を妨げる人々と対立しているとき
INFPの場合
INFPが「怒り狂う」場面は滅多に怒らず、そして一たびそれが起こると、周囲の人々は度肝を抜かさざるを得ないでしょう。それほどまでに、怒り狂ったときのINFPは苛烈です――怒りや不満を腹に溜めに溜めて溜め続けて、限界が来た瞬間に「ドカンッ!」「バァンッ!!」と立て続けに大爆発を引き起こすのが、INFPなのですから。
そんなINFPが怒りの矛先を向けた相手は、もれなく過去の小さな誤りや失敗をこれでもかと引きずり出されたり、「今この場で、謝れ!」等と早口で捲し立てられたりして、恥をかかされることになるでしょう。INFPの言葉は矢のように一点を射抜き、確実に「ハートブレイク」を起こさせます。時折、ダメ押しのように放たれる皮肉を交えたINFPのブラックジョークは、容赦なくグサグサと相手の心を抉っていくはずです。
しかし……”温厚で寛容で、多くのことを見逃してくれるINFP”に日ごろ甘え続けていた人々はこの時、怒り狂うINFPに対して「謝る」なんてことはせず「INFPをはれ物に触るような扱いをする」もしくは「怒り狂うINFPを逆に責め立てる」ことをしがちです。そのような反撃にあうとINFPは態度を急に変え、途端に矛を収めて大人しくなってしまいます。
ただし、この「大人しくなる」はのちに深刻な影響をもたらすことになるかもしれません。INFPはこの後、深刻な人間不信に陥るかもしれないからです。INFPは、自分に反撃をしてきた人々を全て「シャットアウト」するようになり、最悪の場合は二度と口を聞いてくれなくなるでしょう。最低限の業務連絡ですら交わしてくれなくなる可能性があります。
INFPの怒りの引き金となるもの:
- 支配的な相手の下に置かれたとき
- 不当なラベリング・レッテル貼りをされていると感じたとき
- 俗にいう「ジャイアン気質」な存在と遭遇した時
- 権力志向で野心家であり、他者を蹴落としていくことに躊躇いがない人物と遭遇した時
- 過小評価されていると感じたとき
- 話を聞いてもらえない環境
- INFPの価値観や信念に反することを求められたとき
- 偽善と感じられる行為を見たとき
INTPの場合
INTPはそうそう滅多に怒りません。何故ならばINTPは、たいていのことは苦笑いで見過ごし、後でブラックジョークに昇華することができるタイプであるからです。また、ストレッサーだと判断した状況から逃げることは得意なタイプでもあります。そして何より、INTPの特技は「自己解決」。INTPは「不満の原因を突き止め、根源を潰して対処する」ことを一人で済ませることができます。
そして「怒りを表明すること」とは、つまり「責任の所在を他者に求める行為」。INTPらしい行動とはいえないでしょう。
――そう。つまりINTPが怒り狂う状況は「何かが致命的に間違っていて、独力ではとても解決できそうにない状況」であり、それは「滅多に起こらない、深刻なもの」なはずです。故にINTPの怒りは、深刻で苛烈なものとなります。そして周囲の人々はもれなく、大損害を負うことになるでしょう。役職、肩書、プライド、信頼など、重要な何かをINTPはズタボロに傷付け、容赦なくこき下ろしていきます。
滅多に怒りを表明しないからこそ、怒りを露わにした時の被害が甚大となるのがINTPです。彼らは徹底的に、現在の状況にある「矛盾点」を炙り出し、「いかに現在が間違いだらけなのか」を残酷なまでの正しさを以てして論います。的確過ぎる分析により、INTPは関係者すべての心をズタズタに引き裂いていくでしょう。
INTPの怒りの引き金となるもの:
- 根本的な部分が致命的に間違っている状況
- 論理的思考ができない人物を相手にするとき
- 忍耐強さに欠けているうえに、どこかフワッとしていて、信念もやる気も何もない人々と一緒にいなければいけない環境
- 一挙手一投足を上司に見張られ続けている環境
- 明らかに間違っていること/不当であることを、強引に正当化しようとしている動きがある時
- 泣き落としや同情を買おうとする行動、ないし感動を煽るような「情緒を操作してくる行動・もの」に遭遇した時
- INTPが話している途中で、話に割り込んできたり、中断させようとしてくる人物がいる時
- パーソナルスペースにズカズカと上がり込んでくる人物と遭遇した時
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