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ESTPは事実に即した直接的なやり方と簡潔なコミュニケーションを好み、かつ積極的に行動を起こすことが得意なパーソナリティです。事実から語られるESTPの言葉には説得力があり、ESTPに反論を試みることは至難の業だといえるでしょう。
ESTPは現実主義者であり、リスクを恐れない
そしてESTPは事実を基に話を進めるパーソナリティですので、現実的な視点を持っているのかと思いきや、一方でESTPには難題に対し果敢に挑戦していくという性質もあり、敢えてリスクを冒すような、堅実とはいえない選択を好む傾向も持っています。そしてわざと競争を嗾けるような行為に出たりすることも、このパーソナリティの特徴です。何故ESTPがそのような危険な真似をするのかといえばそれは、その全てが最終的に全体の向上に繋がると彼らは信じているからです。
ESTPは行動主義者でエネルギーに溢れる
またESTPは行動志向の持ち主で、思い立ったが吉日といったようにすぐに行動へと移します。というのも彼らは、行動に移す前の事前準備ともいえる議論に、時間をかけることを嫌うからです。あくまで予測の域をでないものに時間をかけるよりも、まずは行動し、その中で情報を集めつつ対策を講じていくことが最善であると、ESTPは思っています。
とはいえこれはESTPが議論を蔑ろにしているというわけではなく、適切に役割分担を行い、自分は現場で情報を集める役に徹し、議論する役はそれを得意としている人々に任せたい、と考えているからです。そのためESTPは、ESTPが苦手とする議論と分析を、反対に得意としている人々と共に仕事をすることを好みます。
ESTPは抽象的な話、議論が得意ではない
そして彼らは、やはり議論という場が嫌いです。全体像や未来といった、曖昧で抽象的な議題にはうんざりとした顔をしてみせるでしょう。その一方で彼らは、現在に焦点を当て、今まさに起きている問題を速やかに解決する能力に長けています。
もくじ
ESTPとコミュニケーションを交わすとき
あなたがESTPと言葉を交わす機会があったとき。以下のことを心がけてみましょう。
ESTPとの会話では、論理的に・客観的に
ESTPは論理的かつ客観的な情報と連携し、それらと関連する話題を良しとします。なのでESTPとコミュニケーションをとるときは、主観ではなく客観性を大事にした視点から推論を構築する努力をしましょう。
感情や個人的な価値観に基づく情報、主観をESTPとの会話に持ち込むことはタブーです。仮にあなたが、そういった視点から話をし、ESTPに対し説得を試みたとしても、それが成功する確率は極めて低いといえるでしょう。
ESTPとは、現在に焦点を当てた具体的な話をする
ESTPは、抽象的であいまいな言葉の多い議論や、将来にわたる影響に焦点を当てている議論を嫌います。彼らは経験と事実を重んじる人々であり、まだ起きてもいない出来事、ある意味では机上の空論に留まるともいえるそのような情報が、彼らの関心を引くことはありません。
あなたが彼らと情報を共有しているとき、現在の行動からもたらされるであろう即時の影響や、現在発生している問題に対し必要とされている実用的かつ具体的な話をするよう心がけましょう。
そして仮に、あなたがESTPとの間に大きなビジョンといったものを共有しなければいけない時でも。理想としている未来のビジョンばかりを伝えるのではなく、その理想を達成するために”今”必要なことを抜粋し、ESTPには伝えるようにしましょう。
ESTPが集中できる要素を用意する
ESTPは会議や議論の場、特に数時間に及ぶ討論には集中することができません。そういった場面においてESTPはあっという間に集中を切らすでしょうし、彼らはきっと話題や議題を他の何かに変えたがるでしょう。
会議や議論など大勢が集まる環境はさておき、あなたとの一対一での会話の時。ESTPがあなたに、もしくは話題に関心が無さそうだと感じたら、彼らの興味を惹きそうな話題に変えましょう。そして彼らの注意を引くにはまず、あなたがユーモラスな人柄であるか、または寛大で優しい心を持っているといった、人として魅力的な要素を持っていることも必要不可欠です。
またESTPとの会話は、ウォーキング中や食事中など、日常の何かを片手間にやっているタイミングが最も有効です。というのも、そういったタイミングで行う会話には、過度な集中力は不要であり、根を詰める要素もなく、そして途中でESTPが眠ってしまうという心配もないからです。なのでそういった場での会話だと、ESTPは最後まであなたに付き合ってくれるでしょう。
しかし可能な限り、要旨は簡潔で短くし、レスポンスは早く、そして興味深かったり面白さといったエッセンスを持つ会話をするよう心がけましょう。
ESTPと対立・衝突が起こってしまったとき
人間関係にはどうしても、意見や立場の衝突がつきまとうものです。
それでは、ESTPとの衝突を引き起こす可能性があるポイントと、それを回避するための方法を見ていきましょう。
ESTPの遊び心を否定せず、受け入れる
ESTPは自分の行う仕事に対し、ノルマ達成といった業績や効率化などよりも、自分がこの仕事をしていて楽しいと思うかどうか、という気持ちを大事にしています。たとえ仕事中だとしても、遊び心を忘れないのがESTPです。また自分の思ったように、自由に物事を行えることも重要なポイントです。
しかしESTPの遊び心を理解できず、「なんて不真面目な態度なんだ」や「仕事中にふざけるだなんて。もしかして業務をサボっているのでは？」など、彼らに否定的な目を向ける人々もいるでしょう。そしてESTPは誤解され、場合によっては悪い立場に追いやられることもあります。
ESTPとは自発的に動き回りがちで、大胆で真新しいことが好きな性格である、ということを周囲の人々は理解する必要があります。とはいえこれは、彼らが仕事に真剣に向き合っていない、という意味ではありません。
一見、遊んでいるようにも思えるかもしれないESTPの行動ですが、それに対し否定したり目くじらを立てたりはせずに、可能な限り見守るようにしましょう。ESTPのやり方はスタンダードなものではないかもしれませんが、しかしESTPは遊んでいるわけではなく、彼らなりの独自のやり方があるというだけ。ただそれだけの話なのです。
ESTPには過干渉を控える
ESTPは自立志向の持ち主であり、何者にも縛られたくないと常々考えています。そのためESTPは他者に管理されることを嫌い、あらゆる実験的な行動も問題として取り上げられることがないような、自由に考えられて且つ実行できる「自分の領域」を必要としています。
要するにESTPが自分に与えられた業務を完遂するためには、ある一定の独立性が守られていることが必要不可欠なのです。しかし上司による過度な監督や過干渉が行われている場合、ESTPは窮屈さから極端なフラストレーションを引き起こすでしょう。
ESTPの能力を活かし切るには、彼らが自由に振舞うことが出来る場所を確保し、誰にも干渉されないような配慮をESTPに与えるようにしましょう。そうすればESTPは、従来の型にはまらない素晴らしいアイディアを提案してくれるようになります。
ESTPの能力を疑わない
ESTPは自身の能力を自負していて、仕事を遂行する上での直感と才覚にも絶対的な自信があります。しかし、人々がESTPの能力に対する信頼の欠如を示しはじめると、ESTPは敵対的な態度を取るようになります。
ESTPには上述のように、彼らの思う通りに仕事を行える環境を与えるようにしましょう。そして時々、彼らが業務を怠らずに行っているかどうかをチェックしたいという衝動が起こったとしても、グッと我慢をしましょう。彼らを信じ、彼らが結果を上げてくる時を待ってください。
彼らが有能ではないと明確に証明される日が来るまでは、ESTPが優秀な人材であると信じるようにしましょう。
ESTPのコミュニケーションスキルの成長
もしあなたがESTPである場合、下記のものを成長のために必要な道として考え、改善していくよう心掛けていきましょう。
ESTPは指摘や批判よりも、優しい言葉を
あなたにとって、小さな優しさから出てくる言葉や、ささやかな誉めの言葉は、あまり価値のないものであるのかもしれません。しかしそういった言葉は、強固な絆のあるより良い人間関係を築いていく上では、必要不可欠なツールです。
またあなたには、他者にも自分にも批判しがちだという傾向がありますが、自分はさておき、相手に対して面と向かって批判をぶつけることは控えたほうが良いでしょう。
容赦ない批判や辛辣だが正確な指摘よりも、相手のやる気を掻き立てるような感謝の言葉と共にアドバイスを送ることのほうが、より効果的に作用することがあります。飴と鞭を、うまく使い分ける技術を身に着ける努力をしましょう。
ESTPは人間関係の調和を大事にすることも
一部の人々にとって職場において最も大事なことは、職場での人間関係が穏やかであるか、という点です。人間関係を重視する人々にとっては、意見の相違や衝突は避けなければならないトラブルであり、そういったトラブルが起こっているか否かで能率が左右されることもあります。
そういった人々のためにも、なるべく無駄な衝突を起こさないよう努めるようにしましょう。言葉選びを巧妙にし、できるだけ誤解を招かないよう注意を払うようにしてください。
ESTPはすぐに結論を出そうとしない
あなたの一番の強みは、即断即決即行動が出来ることです。無駄に悩むことをしないので、時間を浪費することがないのです。しかしこれは強みであると同時に、短所にもなり得ます。
よく考えずに行動を起こしてしまい、大失敗をしてしまったり。計画を立てることなく突き進んだ結果、行き詰ったうえに解決策を見つけられず、途中で諦めて放棄してしまうなど。素早く対応しようとするあまりに、中途半端な状態で終わってしまうことがあるのです。
そのためにも、現在や直後ばかりを注視するのではなく、行動を起こす際には長期的な影響なども考慮するようにしましょう。
そして問題解決の際にも、あなたが得意としている応急処置的な処理だけで済ませるのではなく、問題の起こった根本の原因を見つけ出し、その角度からアプローチをして根本的な解決を図る策を探ることも身に着けましょう。
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