MBTI

【MBTI】の思考タイプ(T型)における感情

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MBTIの性格タイプの4文字に「T」が含まれると思考機能だけを使用すると思われがちですが、それは間違いです。現実には、思考タイプであっても感情的な側面を持っています。
思考タイプは、主機能または補助的な機能に内向的または外向的思考を持っています。さらに、下位機能として、三次機能、劣勢機能があります。たとえば、INTJには次のような機能があります。

* 主機能 :内向的直観(Ni)
* 補助機能:外向的思考(Te)
* 三次機能:内向的感情(Fi)
* 劣勢機能:外向的感覚(Se)

ESTPは、外向感覚が第3の位置にあるタイプの例です。
* 主機能 :外向的感覚(Se)
* 補助機能:内向的思考(Ti)
* 三次機能:外向的感情(Fe)
* 劣勢機能:内向的直観(Ni)

第三機能としての感情

三次機能は頻繁に使うものではありませんが非常に重要です。ほとんどの人は、十代後半から中年までの間に三次機能を発達させます。通常、遊び心や創造性を感じているときは三次機能を使用します。三次機能は、充電してリラックスする場所と言えるでしょう。しかし、三次機能は、主機能または補助機能ほど発達していないので、それに頼りすぎるとうまくいかない場合もあります。

INTJおよびISTJの場合

INTJとISTJは、三次機能として内向的感情を使用します。INTJとISTJにおける意思決定は、補助的な機能である外向的思考で行われます。外向的思考は、論理的に意思決定を行うことを好み、効率的な問題解決を優先します。しかし、そんなINTJとISTJは、内向的感情を使用するとかなり快適になります。内向的感情は、内面的な心の調和を維持することに関係しているからです。内向的感情は、本来の自分に忠実であろうとする時に現れます。内向的感情は幼い頃に未熟な形で現れることもあります。例えば、自分の価値観に基づいた決定を信用出来なかったり、感情を意思決定の工程として使用している人々に対して焦りを感じます。しかし、年齢を重ねて内向的感情を使用することに慣れると自分自身の核となる信念を貫き通そうとするかもしれません。また、詩を書いたり、絵を描くなどの芸術を通じて、自分を表現することに喜びを感じるかもしれません。内向的感情の開発は、論理的で効率的な思考面のバランスを取る役割を果たします。もちろん、内向的感情はINTJやISTJにとって成熟した機能ではないので、主機能や補助的な機能とバランスをとるように注意する必要があります。未熟な内向的感情に過度に依存している場合、INTJとISTJは自分の意見に固執して独善的な判断をしてしまいます。

ENTPおよびESTPの場合

ENTPおよびESTPは、三次機能として外向的感情を使用します。ENTPおよびESTPの意思決定機能は、補助的な機能である内向的思考です。ですから、自分自身で物事を理解し、できる限り正確なデータに基づいて判断を下すことに集中しています。しかし、ENTPおよびESTPは、外向的感情を使用するとかなり快適になります。外向的感情は、外部の調和を維持することに関係しています。

例えば、他人と繋がり、相手の気持ちを理解する能力に該当します。幼い頃のENTPおよびESTPは他人対して短気で、他人の気分が自分に影響を与えることに対してイライラするかもしれません。しかし、外向的感情を開発すると、社会的な状況を操作して、周囲の人々の気持ちを汲み取ることが上手になります。そんなENTPおよびESTPは、周囲の人々にとって魅力的に感じられます。

素晴らしい説得者であり、会話の雰囲気を変えるために的確な言葉を使うからです。しかし、外向的感情は、ENTPやESTPの最も成熟した機能の1つではないため、主機能である外向的直観または外向的感覚と補助的な機能である内向的思考とのバランスを取る必要があります。未熟なENTPおよびESTPは、外向的感情を使用して人を操作する場合があります。また、感情を他の人に伝えるのに苦労したり、他の人の気持ちを考慮に入れるのを忘れたりすることもあります。

劣勢機能としての感情

劣勢機能は、4つの機能の中で最も成熟度が最も低く、ストレスを受けているときに頻繁に現れるためストレス機能とも呼ばれます。
ほとんどの人は、人生の後半で機能が低下するか、まったく機能しません。しかし、この劣勢機能を開発すると、バランスをとることができます。劣勢機能が抑制されている場合、または健全な方法で開発されていない場合は、他の機能を酷使し過ぎて、本来の自分自身のように振る舞えずにイライラし、ストレスを感じます。

ENTJおよびESTJの場合

ENTJとESTJは、劣勢機能として内向的感情を使用します。ENTJとESTJの意思決定機能は、主機能である外向的思考です。論理的なデータを重視した基準を使用して意思決定を行い、効率的で実行可能な問題解決を行います。ですから、劣勢機能である内向的感情にアクセスするのに苦労し、それを健全な方法で使用するのに苦労するかもしれません。ENTJとESTJは、内向的感情を無駄な騒音として認識することがよくあります。内向的感情は、真実を追求し、目標を善悪の感覚で捉えようとしますが、ENTPおよびESTPにとって快適ではないのであまり使用することはありません。ENTJとESTJはストレスを受けると未熟な内向的感情に陥って引きこもり、自己批判的で、妄想的または悲観的になる可能性があります。また、内向的感情は最も開発が進んでいない機能であるため、ENTJとESTJは、自分や他人の感情を無視したりする場合があります。なぜなら、感情を考慮するよりも客観的な基準に基づいて意思決定を行う方がはるかに快適だからです。しかし、これらのタイプが内向的感情を開発すると、他の機能とのバランスを取り、他人との思いやりのある関係を築けるようになります。さらに、自分の気持ちをよりよく理解することが出来ます。ですから、ストレスの少ない時に劣勢機能を開発する必要があります。内向的感情を開発するためのいくつかの提案を次に示します。

  • 毎日数回一時停止して、自分の感情に気づいたり、他人の気持ちを想像しましょう。
  • すぐに問題を解決しようとするのではなく、トラブルを共有し積極的に相手の話に耳を傾けましょう。
  • 自分自身の核となる価値観を見つけ、それを行動に移すためにボランティアをしましょう。

INTPおよびISTPの場合

INTPおよびISTPは、劣勢機能として外向的感情を使用します。INTPおよびISTPの意思決定機能は、優勢機能である内向的思考です。INTPおよびISTPは、通常、自分自身で物事を理解し、できる限り正確なデータに基づいて判断を下そうとします。多くの場合、外向的感情にアクセスするのに苦労し、それを健全な方法で使用するのに苦戦するかもしれません。これらのタイプは、外向的感情を一種の無駄な騒音として認識することがよくあります。外向的感情は、人間関係の調和を求め、他人に敬意を持って扱うように促しますが、常に使用するものではありません。ストレスがかかると、未熟な外向的感情の使用に混乱し、過度に感情的になり、不安になり、制御不能と感じるかもしれません。
外向的感情は最も発達が遅い機能であるため、INTPおよびISTPは、多くの場合、自分の感情または他人の感情を信頼しません。感情を考慮するよりも、論理的な方法で、事実に基づいて意思決定を行う方がはるかに快適です。しかし、INTPおよびISTPが外向的感情を開発すると、他の機能とのバランスを取り、社会的な状況でより快適になります。また、他人との強い繋がりを構築し、意思決定時においても相手を考慮することができます。ストレスの少ない時に劣勢機能を開発する必要があります。外向的感情を開発するためのいくつかの提案を以下に示します。

  • 異なる価値観や信念を持っている人々と偏見を持たずに話しましょう。相手のありのままの価値観を理解しましょう。
  • 他の人々の言語を伴わない要求に注意してください。そして、相手が必要としているものを満たす方法を考えてください。
  • 集団がどのように相互作用するかに注目しましょう。社会的慣習、隠そうとしているかもしれない感情や身体的な表現を観察し、注意しましょう。

まとめ

INTJ、ISTJ、ENTP、ESTP、ENTJ、ESTJ、INTP、およびISTPの性格タイプにおいて感情がどのように役割を果たすかを理解することで、思考タイプに関するより包括的な視点が得られます。感情を伴わない思考を純粋に使用する人はいません。むしろ、主機能による意思決定機能と人格のバランスをとるため感情と思考の両者が開発されます。
遅くなってすみません!よろしくお願いします!

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。