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「内向的な性格」と「外向的な性格」。この二つは、あまり似ていません。
MBTIにおいては、内向的な8タイプと外向的な8タイプがあり、それぞれに大きな違いがあります。特に内向的なタイプの性格はユニークです。
内向的な8つのタイプのいずれかに該当する場合、独自の信念があり、独特な思考プロセスがあり、および好みがハッキリとしていて、こだわりも強いでしょう。
さて、あなたはどのタイプに当てはまるのでしょうか? 8つの内向的なパーソナリティタイプについて、ご説明していきます!
あなたは内向的な性格タイプ? – 8つのタイプから見る内向性の特徴とは
「内向的感覚」が優勢なタイプ – ISFJ, ISTJ
- お気に入りの思い出が、ふと鮮明に蘇ってくることはありますか?
- 昨日とは変わっている点や、明らかに普通ではない矛盾点を簡単に見つけることができますか?
- 自分の体がどのように感じているか――疲れているか、空腹であるか、満腹であるか、病気であるか――を常に気にして、自分自身の体調をちゃんとコントロールできますか?
- 秩序だった環境と、毎日の日課を同じように繰り返す日々に、快適さを感じますか?
もし上の項目に全て当てはまるなら、あなたはおそらく内向的感覚が優勢なタイプです。
内向的感覚が優勢なタイプ(ISFJおよびISTJ)は、内向的なパーソナリティの中では最も、物質世界で起きている事象に注目しているタイプです。
季節ごとに変化する葉の色合いや、友人が好んでチョイスする服、部屋の隅に溜まっている埃などを、このタイプは日ごろからよく注視していて、そして鮮明に記憶します。なので変化が起きたときにはすぐに違和感を覚え、どこが変化しているのかに気付くことができるのです。
またこのタイプは、組織や家族、コミュニティに対して忠誠心を持っていて、誠実に尽くすでしょう。責任感もあり、抜群の記憶力を基に培ってきた自身の知識や経験を信じています。なのでこのタイプは概ね信頼することができます。
このタイプは日常生活を送るうえで、なるべく「いつもと同じで、変化がないこと」を好み、安心感を覚えます。毎朝同じ時間に起きて、出勤前には必ずジョギングをして、同じ時間の電車に乗り、同じ時間に帰宅するような生活を好むでしょう。
料理であれば、お気に入りのレシピを繰り返し何度も、同じ材料で同じように作るでしょう。外食であれば、お気に入りの料理がある馴染みの店に通うことが多いはず。ともかく、以前に食べたことがあって、美味しいと知っているものが好きです。なので馴染みのない異国の料理や奇抜な創作料理には、あまり手を出さないでしょう。
仕事においてもその姿勢は同様で、このタイプは「以前に成功例のあるやり方」を選びます。現実的な視点を持っていることから、このタイプは高い信頼性を持っていて、誰からも頼られ、そして期待されている存在となっていることでしょう。
簡単にいうなれば、このタイプは「大人しく、上品で、礼儀正しく、謙虚」といったところ。悪く言えばやや四角四面であり、時に融通が利かない、となるでしょう。つまりこのタイプは「生真面目すぎて、却ってそれがユニークになっている」のです。
「感情」を軸に考える、内向的感覚が優勢なタイプ – ISFJ
「周囲にいる人々が、どのように感じるか」。ISFJは、このことを基準に物事を考え、そして行動します。
他の人々がゴミに煩わされずに仕事ができるようにするために、ISFJは清掃係でもないのに、定期的にゴミ拾いや掃き掃除をするでしょう。もしくは家族の為に、ひとり朝早く起きて、コーヒーを淹れているかもしれません。
そして彼らには特殊なレーダー探知機が備わっていて「あの人は今、動揺しているな」や「あそこの集団は楽しそうに談笑しているように見えて、今まさにマウンティング合戦が行われているし。うち一人はイヤそうな顔をしてるなぁ……」といった情報を、敏感に察知することができます。
――これらの情報に、思い当たる節はありますか? もし「あれ? これは自分のことを言ってるのかな……」と思ったのなら、たぶんあなたはISFJに該当するでしょう。
ISFJは意思決定を下すときに、その決定が人々に与える影響についてよく考えます。論理や合理性は勿論重要ですが、ISFJはそれよりも「感情面」を考慮し、なるべく「誰にとっても利になる、win-winな方針」で行こうとするでしょう。
自分の傍に居る人々が安心感を得られるような環境をつくり、嫌味ない自然な暖かさを提供すること。これがISFJにとっての生きがいのようなもの。そんな彼らは心配事に気を取られ、杞憂に苛まれていることも多いですが、大抵は「寛大で、思慮深い友人」となり、愛されていることでしょう。
「合理性」を軸に考える、内向的感覚が優勢なタイプ – ISTJ
- 実行された行動や、下された決定について、すぐに原因と結果を論理的に理解し、説明できますか?
- 全ての決定は、客観的な視点から合理的に下されるべきですか?
- そして、最終的な決断は、賛否両論どちらも吟味したうえで下されるべきですか?
――これら3つに当てはまる場合、あなたはおそらくISTJであると考えられるでしょう。
ISTJは決断を下す時に、事実と合理性を考慮します。感情は偏向の元だと考えているため、ISTJは感情に流されないよう常に努力していることでしょう。
なのでISTJはどちらかといえばクールなほうであり、非常に論理的で、時に「あの人は感情のある人間ではなく、ロボットなのでは?」といったように、やや冷たすぎる性格だと思われることがあるでしょう。
とはいえこのクールな態度は、ISTJなりの誠実さの表し方なのです。感情で物事を考えないからこそ、好きか嫌いかで評価をしない平等な態度を、ISTJは保つことができます。この平等さこそ、彼らの美点なのです。
ですが少しくらいの笑顔が無いと、あまり良い印象は抱かれないというもの。状況に応じて社交スマイルを浮かべることができれば、「あの人はロボットだ」とは言われなくなるでしょう。
「内向的直感」が優勢なタイプ – INFJ, INTJ
- ある一つの情報を、見たり聞いたり体験しただけで、十のことが分かるような経験はありますか?
- 「翼」や「蛙」といったシンボルに込められた意味を探求することを、楽しいと感じますか?
- 急にアイディアが「降ってきた」ことはありますか?
もし上の項目に全て当てはまるなら、あなたはおそらく内向的直感が優勢なタイプです。
内向的直感が優勢なタイプ(INFJおよびINTJ)は、過去に実例のある方法よりも、未だ誰も試していない前例のない手段に興味を惹かれることが多々あります。また、抽象的な概念に惹かれることも多く、現実的ないし常識的な人々から爪弾きにされた経験をしたことが少なからずあるでしょう。
このタイプは「今この場面の水面下では、他に何が起こっているのか?」と自問することがよくあります。そしてこのタイプは行間を読むクセがあり、敢えて深読みすることを好みます。
また、このタイプは「近い未来には、こんなことが起こるだろう」というような予言めいたことを言うことがありますが、多くの場合その予言の根拠や理由を説明することができません。そのため他の人々から相手にされないことが多いでしょう。
しかし不思議なことに、このタイプの予言は大抵当たります。何故当たるのかは前述の通り、本人にさえも分かりません。これが内向的直感のミステリアスなポイントなのです。
そんな内向的直感が優勢なタイプは、目の前に居る人物の魂胆を探るために、相手に関する情報を搔き集めて、その情報をもとにあれやこれやと相手の背後にあるかもしれない事情を推測したりして、一日を潰したりすることがあるかもしれません。ただし彼らの考えることはあくまでも「推測」であり、結局のところ答えは出ないでしょう。
答えを知るために、一番手っ取り早いのは「本人に訊くこと」なのですが、それをしないこともまたこのタイプの特徴でしょう。あくまでも考えることが好きなだけで、彼らは真相に興味がない、とも言えるかもしれません。
そんな彼らは主に、現在よりも未来に焦点を合わせて、人生設計のプランを立てます。家を建てるときには、10年後、20年後に地価がどうなっているのか、を見越してから土地を買うようなタイプです。
生まれたばかりの我が子を見ても、真っ先に想像するのは20年後の姿で、「将来、良い職業に就かせるためには、良い学校に通わせなければ。そのためにはまず英語の教室を探さなくては……」なんてことを考えているかもしれません。
また日常生活の中では非常に自立していて、世話をされることはあまり好まないでしょう。むしろ「さっき思いついた、新しいやり方」を自由に実践するために、家事や料理は自分でやりたい派であるかもしれません。
「感情」を軸に考える、内向的直感が優勢なタイプ – INFJ
どこからともなく降ってきたり、湧いてきたりする“閃き”の他にも、「周囲の人々が幸福になれる選択肢」にも関心を持ち、そのために行動を起こしますか?
――もしこれが当てはまるなら、あなたはおそらくINFJでしょう。
INFJは「外向的感情(Fe)」により、内向的直感をサポートしています。周囲に居る人々の感情の変化に気を配ったり、TPOに気を遣うことを得意とする外向的感情により、INFJは気遣い上手となっているのです。
なのでINFJは決断を下そうとするとき、まず関係者の心情を気にします。どういった選択肢を選べば、物理的にも心理的にも、誰も不利益を被らずに済むのか。そして全員にとって、より良い結果を与えるのか。それを考慮したうえで、最終的に最善だと思われるものに決めるでしょう。
そしてこのタイプは状況に応じて、どのような行動が容認または適切であるかをすぐに理解し、それを他の人々に伝える技術を持っています。またINFJは一人で黙々と作業を行うよりも、誰かしら仲間と共に、和やかな雰囲気の中で作業を行うほうを好むでしょう。
気が利く良き友人にもなれるうえに、謎めいている良きアドバイザーにもなれることから、INFJは人間関係の中で重宝されます。
しかしINFJは他者を優先し過ぎるあまりに、気苦労をしがちだという傾向があります。自分自身のために労力を割くことができるかどうかが、課題となってくるでしょう。
「合理性」を軸に考える、内向的直感が優勢なタイプ – INTJ
- 天才的ともいえる“閃き”を活かして、煩雑で無駄の多い外的世界を、ロジカル且つスタイリッシュに整理することに、関心を持っていますか?
- 物事が滞りなく、そして効率的に行われるように整えたり、そのために指揮を執ることが好きですか?
もしこの二つに当てはまるのであれば、あなたはおそらくINTJに当てはまるでしょう。
INTJは「外向的思考(Te)」によって、内向的直感をサポートします。この外向的思考というのは、これから遂行していく計画のプロセスを合理化したり、生産ラインの工程を改善して生産率を上げたり、身の回りや机の上といった環境を整理して片付けるといった、いわば効率性を上げることに特化した機能のことです。
そんなINTJは普段はスタンドプレーヤーであり、群れることを嫌い、単独行動を好むパーソナリティですが。しかし大きなプロジェクトに携わるとなるとINTJは態度を変え、チームに所属して計画を遂行することを好むようになります。ただし「チームの一員」ではなく「チームの指揮官」というポジションを望むでしょう。
内向的なパーソナリティの多くは「チームの一員」であるか、「チームの外」で働くことを好みますが、この点INTJは大きく異なっています(実際、INTJは指示を受ける側に適性がありません。知性への絶対的自信から来るプライドの高さが原因で、INTJは指図を受けることを嫌うからです)。
INTJは概ね有能であるため、実力を結果で示すことはできますが。しかし内向的ゆえ、INTJは自分の考えていることをあまり周囲の人々に明かそうとはしないでしょう。そのため、不信感を集めやすいタイプです。無論、友人に恵まれるタイプではありません。
しかし基本的にINTJは客観的かつ論理的であり、公平さを持ち合わせているため、人を騙すようなことはしないパーソナリティです。なので「人々の感情に配慮する」そして「考えやアイディアをチームメイトと共有する」という課題を克服できるかどうかが、カギとなるでしょう。
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