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「内向的な性格」と「外向的な性格」。この二つは、あまり似ていません。
MBTIにおいては、内向的な8タイプと外向的な8タイプがあり、それぞれに大きな違いがあります。特に内向的なタイプの性格はユニークです。
内向的な8つのタイプのいずれかに該当する場合、独自の信念があり、独特な思考プロセスがあり、および好みがハッキリとしていて、こだわりも強いでしょう。
さて、あなたはどのタイプに当てはまるのでしょうか? 8つの内向的なパーソナリティタイプについて、ご説明していきます!
「内向的思考」が優勢なタイプ – ISTP, INTP
- 頭の中に、ジャンルによって区分化された、知識の図書館を保有していますか?
- 目についた全てのものに対して「どのように機能し、どのような作用をもたらすのか?」を知りたいと思いますか?
- 客観的な性格さと、論理的な事実を追い求めますか?
- 嘘を嫌い、真実のみを語る努力をしていますか?
- 思考は内部で処理し、決断はいつも一人で下していますか?
もしこれらすべてに当てはまるのであれば、あなたは内向的思考が優勢なタイプであるといえるでしょう。
内向的思考の優勢なタイプは、世界にあるあらゆるもの、ひいては世界そのものの仕組みを知りたいと考えています。なので子供の頃は、シャープペンシルを分解して組み立ててを繰り返して遊んでいたでしょうし、学生時代にはビックバンへの興味から超弦理論などにも親しんだかもしれません。
物を分解してみたり、先人たちが構築した世界に関する仮説を読み込んだり等を繰り返して、このタイプは「自分たちが生きているこの世界」に対する独自の理解を深めていきます。理解は人それぞれ異なっていますが、その多くは他の人々にはとても理解できないような、深い知見から成り立つ哲学的なものとなっています。
そのように世界への理解を深めていく過程で、このタイプはあらゆる情報を収集し、蓄積します。とはいえ、ただ集積するだけでないのが、このタイプの強み。集めた情報は論理的および客観的に分析されたあと、的確な区分にカテゴライズされ、頭の中にある「巨大な脳内図書館」に収められていくのです。
ただし、物質世界に於ける彼らの自室は散らかり放題であることが多々あります。机には本が山のように積み上げられ、床には金槌が落ちているかもしれません。これは脳内の情報を整理することに忙しく、現実には手が回らないことに由来します(とはいえ、迂闊に彼らの部屋を掃除しないでください。カオスに見える空間には、彼らなりの秩序があったりしています)。
そんな内向的思考が優勢なタイプが信用するのは、ありのままの真実のみ。彼らが尊重するのも、ありのままの真実のみです。つまりこれは彼らが、他の人間を基本的に信用せず、そして気に留めないことを意味します。他の人間が作った規則や法律も、同様です。
このタイプには独自のマイルールがあることが多く、それ故に単独行動を好み、組織や社会には迎合しようとはしません。なので内向的なタイプの中でも最もアクが強くいのが、この内向的思考が優勢なタイプなのです。
内向的思考が優勢なタイプは、彼らに悪意は無くとも、その尖った個性から社会においてトラブルメーカーのように扱われてしまうでしょう。感情を考慮せずに判断を下しがちでもあり、そのせいで「冷たい人間」という印象を与え、居場所を奪われてしまうこともあります。
しかし人間社会は、論理よりも感情で動いているきらいがあります。「合理的でない多くの伝統が、なぜ今も続いているのか」という理由に理解を示せるようになれるかが、このタイプの課題となるでしょう。
「経験」を重んじる、内向的思考が優勢なタイプ – ISTP
- 自分は現実をちゃんと見ていている、と感じていますか?
- パッと見ただけで、大抵の道具は使いこなせますか?
- 問題が発生したとしても、すぐに対応できるできる自信がありますか?
もし、これらすべてに当てはまるなら、あなたはおそらくISTPでしょう。
ISTPはロジカルな思考力を最大限に活かして、現実に対処しています。電動ドリルの仕組みから効率のいい扱い方を理解したり、物理の法則を用いてサッカーボールを遠くに飛ばすための最適な蹴り方を考案したりといったことが、ISTPの特技です。
ISTPは日ごろからよく周囲を観察したり、本を読んだりして、情報を多く収拾しています。なので幅広い分野の知識を保有していたり、周囲の景色を事細かに記憶していたりしています。なので何かしらの悪しき出来事の予兆が観られたり、環境に小さな変化が起こったとき、ISTPはいち早く察知することができます。
そんなISTPは、非常に機知に富んでいます。そして非常に、現実的な視点を持っています。なのでISTPは周囲にあるものを最適な方法で活用して、目の前の難題に立ち向かうことができるのです。
ただしISTPは感情に疎いことが多く、目の前にある「オブジェクト」にばかり集中して、それに付き纏う「感情」を見落としがちですし、感情を避けがちです。
また、内向的なタイプの中でも、このタイプは特に論理的でクールなパーソナリティであるため、相手の感情的な訴えがまるで理解できず、人間関係の中で苦労することが多々あるでしょう。
「直感」を重んじる、内向的思考が優勢なタイプ – INTP
- 「理論的上は可能」といった話題について、興味を惹かれますか?
- 問題の原因を探る時には、抽象的なつながりにも焦点を合わせ、探りますか?
- より良い代替物を探していますか?
- とにかく難しい議題について、考えを巡らせることが楽しいですか?
もしこれらすべてに当てはまるなら、あなたはINTPである可能性が高いでしょう。
INTPは“具体的な事柄”を独自に“抽象的な概念”に昇華させ、新たな視点を生み出すことを得意としています。多角的な角度から物事を見て、従来の「伝統」や「常識」とされているものを疑い、それらに挑むことを好んでいます。
これまでにない、未知のもの。――これはINTPが好むワードでしょう。彼らは、世の中に今までなかったものを考え、生み出すことに惹かれます。そのような性質もあり、INTPは常人では思いつかないような組み合わせを思いついて、全く新しいものを作り出すことをよく行います。
またこのタイプは、ルーティンワークが大嫌いで、安定を嫌い、刺激を求めています。「こうしなければならない」と行動を制限するガイドラインも嫌い、臨機応変に対応することを大事と考えるでしょう。
このようにINTPは、内向的なパーソナリティの中で最も個性的であり、尖っています。反骨精神も旺盛であり、世間にある常識や伝統に従いたがらないタイプであるため、このタイプは誰しも衝突というものを経験したことがあるでしょう。
時に理不尽な「常識」や「伝統」と、いかに折り合いをつけ、物腰柔らかに対応できるかが、このタイプは課題となります。
「内向的感情」が優勢なタイプ – ISFP, INFP
- 価値観やモラルを絶えずアップグレードし続け、常に最善を目指していますか?
- 道徳観や倫理観に従い、それに外れない決断を下そうと努力していますか?
- 何が間違っていて、何が正しいのかを、直感的に判断することができますか?
- 「常に正しくあること」は人生において重要な課題ですか?
もしこれらすべてに当てはまるのであれば、あなたは内向的感情が優勢なタイプであるといえるでしょう。
内向的な感情が優勢なタイプは、いかなる場合でも良心に従うことが最も肝心なことであり、論理や事実関係はその次に考慮すべき事項であると考えています。
なのでこのタイプは「道徳的および倫理的に正しい」ものであると自分自身が思えない限り、決定に従おうとはしないでしょう。社会や世論、その場にいる他の者がどう思っているのか、ということは気にしません。空気に流されることなく、自分の物差しを信じ、あくまでも自分の意見に従うのです。
このタイプは善悪の判断に対して、生まれつき鋭い感覚を持っています。時にこの感覚には、強烈な感情が伴うでしょう。自分の信じる価値観に反するものと遭遇した時には、強い怒りを感じるかもしれませんし、心理的なストレスから体調を崩したりすることがあるかもしれません。
以上のことから、内向的感情が優勢なタイプはやや我が強いともいえますが、しかし彼らが本当の意味で「自分勝手」であることは稀です。
基本的にこのタイプは感情が優位であるため、感情に対して理解があります。相手の心情を慮ることが得意であり、共感力に長け、思いやりがあります。だからこそ強い道徳心を備えているのであり、故に彼らが憤るときは「誰かのため」であることが殆どなのです。
そんなこんなでこのタイプは、個人主義者でもあります。自分自身がに忠実であるよう気を付ける彼らは、社会の期待に沿うことを好みません。レッテルを貼られることも嫌います。なので彼らは、自分の嫌だと思うことを他者に押し付けようとはしません。
自分の考えを押し付けるような真似は、基本的にはしないでしょう。また、誰に対してもレッテル貼るような真似はしませんし、している人物が居れば、その人物を糾弾するはずです。
「経験」を重んじる、内向的感情が優勢なタイプ – ISFP
- 現実世界で起きる、新たな変化や楽しいイベントに興味がありますか?
- 好きな景色、好きな音楽、好きな味、好きな香りにこだわりがあり、それらに満たされる時間に幸福感を覚えますか?
- 冒険や実験的な方法は好きですが、程々に抑えることができ、あくまでも現実を見ていますか?
もし、これらに当てはまるのであれば、あなたはおそらくISFPに当てはまるでしょう。
ISFPは通常、かなり現実的で地に足がついています。夢や理想を思い描くことが好きですが、あくまでもISFPは現実世界の住人であり、フィクションと現実を分けることができます。理想に囚われ、空想妄想から抜け出せなくなるようなことは、あまり起こり得ないのです。
またISFPは内向的なタイプの中で、最も知覚を巧みに使いこなせるパーソナリティです。なので色や音、味、触感などを繊細にキャッチすることが得意でしょう。
「赤紫は赤紫でも、ワインレッドが好き」や「このシャツは肌触りが良いから好きだけど、こっちのシャツはゴワゴワしてて嫌な感じ」といったように知覚に対して強いこだわりがあることも多いです。
そしてISFPは楽しいことが好きですが、リアリストであるため、程々に抑えます。借金を抱えてまで、旅行や豪遊をしたり、好きなことにのめり込むようなタイプではないでしょう。少ない予算でいかに楽しむか、その創意工夫をこらすことがISFPの得意技です。
そんなISFPは、嘘を吐かないこと、常に正直であることを尊び、そうであるよう努力をしていることでしょう。人の意見に流されず、静かに、しかし堂々としているISFPの姿には、密かに憧れている人がかもしれません。
ただし少々こだわりが強すぎることがあるため、場面に応じてこだわりを少しは我慢するという柔軟さを、身に着けたほうが良いかもしれません。
「直感」を重んじる、内向的感情が優勢なタイプ – INFP
- 理論的な可能性と、抽象的なつながりを追い求めることが好きですか?
- 世間一般と比べて、自分は想像力が豊かで、感受性も豊かだと感じていますか?
- 可能性は無限大であると思っていますか?
もし、これらに当てはまるのであれば、あなたはINFPに該当するでしょう。
INFPはどこにでも「別の可能性」を見出すことが得意で、非常に想像力に富み、それは止まることを知りません。それゆえか現在、目の前にあるありのままの状態よりも「こんな未来があり得たかもしれない」といった想像をつい巡らせてしまう傾向があります。
通常、INFPの思考は非常に概念的です。一見、無関係とも思えるような事柄をリンクさせたり、その間にある繋がりを漠然と見つけることができます。
ただし大半のINFPは、NTタイプのように論理的思考に慣れていないことが多いため、その「繋がり」をうまく説明する言葉を持っていないことが多いでしょう。そのため周囲から理解を得られず、つらい経験をすることがあります。
そんなINFPは、非常にクリエイティブです。空想が好きであることが多く、理想の世界を思い描きながら、絵を描いたり小説を書いたり、作品を作ることが大好きです。また、空想を巡らせている中で、革新的なアイディアを思い付くこともあるでしょう。
そして多くの場合、INFPは「想像力豊かで、感受性豊かで、理想主義的」と見なされることが多いです。これはどちらかといえばネガティブな意味合いであり、要するに「現実を見ていない」という意味になります。
思い描く理想を現実のものとし、周囲をぎゃふんと言われられるか。それがINFPの課題となるでしょう。
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